ふたごガジュマル(奄美大島)
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

2021年7月の世界遺産登録をきっかけに、ますます注目を集める奄美大島。

とはいえ、未だ根強い美しい海でのシュノーケリングやダイビングの定番コース。

ビーチも良いけど、せっかく奄美大島まで訪れたなら自然の神秘にふれて欲しい、何よりメジャーじゃないけど記憶に残る、誰かにちょっと話したくなる、そんな魅力的なスポットを知ってもらうために、あえて今回は穴場スポットをご紹介します。

ぜひ、自分にとって心地よい絶景スポットに出会えると良いですね。

絶景ビーチの宝庫!世界遺産奄美大島

奄美大島のビーチPhoto by Mayumi
2021年7月、国内で5例目となる世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島(正確には、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」)。

その決め手となった、アマミノクロウサギをはじめとする絶滅危惧種や固有種が数多く生息する生物多様性や、島の8割を山地が占める亜熱帯の森が特徴の奄美大島は 、その類まれな自然環境を有しながら、やはり観光客の多くは「アマミブルー」の海やビーチのみに魅了されがちです。

確かに海は日本屈指の美しさ。息を呑むほどの透明度と広がるサンゴ礁。しかし、奄美大島の見どころは絶景ビーチだけではありません。

というわけで、今回は、もっと広く奄美大島の魅力を伝えるべく、あえてマイナーな、それでいてふらっと訪れたくなる、スローな旅が楽しめるスポットをご紹介します。

奄美大島で出会える穴場な絶景スポット

ホノホシ海岸

ホノホシ海岸(奄美大島)Photo by Mayumi
島最南端の瀬戸内町に存在する「ホノホシ海岸」。この小さな入り江に打ち上げられた石はすべてが丸みを帯び、大小美しい玉石で敷き詰められています。

ただし、きれいだからといって決して持ち帰ってはいけません。というのも、ホノホシ海岸の玉石には祖先の霊や魂が宿っていると考えられており、ひとつでも持ち帰ろうものなら祟りや不幸に見舞われると言い伝えられているのです。

そんな恐ろしいストーリーを秘めたホノホシ海岸。とはいえ、波打ち際でカラコロと鳴り響く石の音に耳を傾けていると、どこか心が癒され、自分の心も丸くなるかもしれません。

ホノホシ海岸(奄美大島)Photo by Mayumi
海岸沿いを歩いていて、ふと見つけた小さな洞窟。打ちつける波音が反響して迫力満点な絶景スポットでした。

■詳細情報
・名称:ホノホシ海岸
・住所: 鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈
・地図:
・アクセス:奄美市内中心から車で約1時間
・奄美大島・加計呂麻島観光公式サイト:https://www.amami-tourism.org/scenic-spots/%e3%83%9b%e3%83%8e%e3%83%9b%e3%82%b7%e6%b5%b7%e5%b2%b8/

モダマ自生地

モダマ自生地(奄美大島)Photo by Mayumi
奄美大島のほぼ中央部に位置する住用町(すみようちょう)東仲間集落。ここには珍しい「モダマ自生地」が存在します。

「モダマ(藻玉)」とは、イギリスの童話『ジャックと豆の木』のモデルになったとされる世界最大級のマメ科の蔓性常緑樹。熱帯から亜熱帯にかけて分布し、奄美大島で自生しているのはここだけ。 亜熱帯ジャングルのなかにひっそり生息しています。

このモダマ、つるが長く太く固く、クルクルねじれて独特の造形美を表すのが特徴で、特にこの人ひとりすっぽり入る巨大な渦巻きモダマは絶好のフォトスポットです。

Photo by PIXTA
ちなみに、こちらはモダマのサヤ。最長1m、幅10cmにおよぶ巨大なサヤには直径5cmもの丸い種子を含んでいます。

モダマの開花は5月頃で、秋になるとこうしたサヤを吊り下げるそうですが、じつは毎年なるものではなく、見られたらラッキーだそうです。

ジャングルの奥地のように見えますが、じつは入口から徒歩5分と意外にアクセスも便利。ただし地面がぬかるみ滑りやすく、かつハブの生息地でもあるので足元にはご注意を。

■詳細情報
・名称:モダマ自生地
・住所:鹿児島県奄美市住用町大字東仲間
・地図:
・アクセス:奄美市内中心から車で約30分
・奄美大島・加計呂麻島観光公式サイト:https://www.amami-tourism.org/scenic-spots/%e3%83%a2%e3%83%80%e3%83%9e%e8%87%aa%e7%94%9f%e5%9c%b0/

マングローブ林展望所

マングローブ原生林Photo by Mayumi
国内では沖縄の西表島に次ぐ2番目の大きさを誇る奄美大島のマングローブ林。その広さはおよそ70万平方メートルと、東京ドームおよそ15個分もの広さを擁します。

そんなマングローブ林に興味がある方に人気なのが、住用町にある「黒潮の森マングローブパーク」や「マングローブ茶屋」でのカヌー体験。

とはいえ、カヌーするほどではないけどマングローブ林を一度は見てみたいという方におすすめなのが、国道58号沿いにある「マングローブ原生林展望所」(Google Mapでは「マングローブ駐車場」で登録)。ガードレールの向こう側は一面マングローブ林です。

カヌーツアー(奄美大島)Photo by Mayumi
もし、双眼鏡や望遠レンズをお持ちなら、彼方に流れる役勝川(やくがちがわ)に目を向けてみてください。川下りを楽しむカヌーの姿が見えますよ。

■詳細情報
・名称:マングローブ林展望所
・住所:鹿児島県奄美市住用町大字役勝
・地図:
・アクセス:奄美市内中心から車で約30分
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

RELATED

関連記事