TABIPPO社員

『観光という手段で人生を豊かに、世の中に貢献を』旅好きの人生を豊かにする学校「POOLO」学長&TABIPPO執行役員CCO。慶應理→商社→世界一周。帰国後に旅大学を立ち上げ『5年600回』のイベント企画。とにかくコミュニティが好き。飲み会好きな新潟人。本名は恩田倫孝。口癖は『豊かだねえ』と『最近の学び教えて』

2022年の冬、TABIPPOのチーム合宿の一環で鹿児島県の奄美大島を初めて訪れました。いまよりもコロナウイルスがひどく蔓延している時期だったので、行きたかったお店もほとんど閉まっている状態。

そのため、本来の奄美大島の魅力を知ることや、僕自身が好きな”地元の人との交流”も思うようにできなかった、というのが正直なところ。

「なかなか思うようにいかないねえ」

なんて言いながらも、せっかくなら楽しみたい!そんな気持ちで旅をした奄美大島。その旅の中で、僕は「観光」について考えてみる時間を得ました。

定期的なチーム合宿の行き先は、冬でも暖かい場所がよかった

photo by Michinori Onda
僕たちTABIPPOのとあるチームは、3ヶ月に一度、チーム合宿として全国各地を訪れる旅をしています。今回の旅の行き先を奄美大島に決定した理由は、偶然つながりがあったことと、1月でも暖かそうな場所だったから。

冬は、暖かな気候の場所に惹かれますよね。

photo by Michinori Onda
仕事がら観光の価値をよく考えることがあるのですが、僕が好きな旅のスタイルは以下のようなものです。

訪れた旅先で宿泊し、ご飯屋さんに行ってお金を使う。そして時々、現地のアクティビティを楽しむ。数日滞在してから、何かしらの移動手段を使って元の日常の場所へ帰る。そして、何事もなかったかのように毎日が始まる……などなど!

こんな旅の形が多く、訪れた旅先に経済的に貢献することも大切ですが、それ以外に何か貢献できないか……と考えることもあります。

「利他的な旅」について考えた

photo by Hayato
「利他的な旅」。これが僕が考える、旅のこれからのテーマです。

「旅ができること」は何も当たり前のことではなく、旅をする側は「旅をさせてもらっているのだ」。そんな気持ちになることが増えました。とくに今回の奄美滞在では、コロナでお店が閉じている時期だったからこそ、余計にひしひしと感じました。

ちゃんと旅ができていた今まで以上に、しっかりと感謝をしないといけない。そして、旅を終えた後にも、きちんと振り返って、その土地への感謝を伝えていきたい。

この記事も、奄美の方に届いたら嬉しいなあと思いながら書いているところがあるのでしょう。

奄美の魅力って一体何だろう

photo by Michinori Onda

「奄美の食事」……と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?

じつは奄美大島は、「鶏飯」というご飯がとってもおいしいんです。漢字の通り、「鶏と米」ではあるのですが、かつて奄美群島が薩摩藩の支配下にあったとき、役人に対する”もてなしのご飯”だったのだとか。

ほかにも、南国では珍しく「海鮮」もおいしいんです。

魚が美味しかったので自分たちでも釣りたい!というノリで、釣屋さんから竿をレンタルして、急遽海釣りにもチャレンジ。

地元の人たちも多くいる場所にお邪魔して、竿をたらしたら、しばら待く待ちます。奄美の綺麗な海はずっと透き通っていて、魚の群れが肉眼でも見えるので、待ち時間もエンターテインメントに感じられますね。

冬の海なのに、さすがは奄美といったところ。気温もそんなには寒くなく、しばらくすると魚が竿にかかりました。

「なんか豊かだねえ」

なんて言いながら、僕らは4匹の魚を釣り、泊まっているホテルの近くの居酒屋に魚を持っていきました。

photo by Hayato
「すみませんが、この魚調理してもらえますか……?」と頼むと、急なことだったのに、「おまかせでいい?」とノリよく受けてくれました。

刺し身、たたき、焼き……と3種の調理をしていただいたのですが、どれも非常においしく、もしかしてこの度一番の食事だったのでは?と思うほど。

photo by Hayato
そのあとは、地元の人がよく通うという居酒屋を教えてもらって、黒糖焼酎と瓶ビールを飲みました。

そして、「やはり旅は現地の人の日常に触れられることが楽しいのだ」と再認識。

たまたまお店で居合わせた地元の方に「普段、休日は何をされているんですか?」と聞くと、「釣りとか飲みですかねえ。あ、あとパチンコ」という答え。

どこも休日にすることは一緒なんだよなあ、場所は違えども。……なんてことを思う、そんなのどかな奄美の滞在でした。

ちなみに、奄美は日常の観光化で最優秀賞を取っているんです。みなさんご存知でしたか?

観光は、「行く側・受け入れる側がいないと成立しない」

photo by Michinori Onda

ほんの数日の滞在でしたが、奄美の自然に触れ、食に触れ、人に触れとても心地いい時間を過ごすことができました。

コロナで現地の人たちと出会えなかったことが最大の心残り……悲しいけれど仕方がない現状。

あらためて、観光は”行く側と受け入れる側がいないと成立しない”と実感しました。

僕が考える旅は、現地の人と触れ合ってこそ。偶然の出会いが紡いでくれる”人と繋がり”が旅の醍醐味だと思っています。そしてそこに、利他の旅のヒントも隠れているのではないでしょうか。

なので、奄美大島はまた絶対に訪れたいですね。もっともっと、誰かと触れ合って、偶然の出会いに触れたい。

けれど今回訪れた静かな奄美も、貴重な体験だったと振り返って思います。だって、もうあんなに穏やかで独り占めできるような海がある奄美大島の景色は、一生見られないかもしれないのだもの。

どこまでも広がる空と海、温かい島の人々、おいしいご飯に癒されたい人は、ぜひ奄美大島へ。

TABIPPO社員

『観光という手段で人生を豊かに、世の中に貢献を』旅好きの人生を豊かにする学校「POOLO」学長&TABIPPO執行役員CCO。慶應理→商社→世界一周。帰国後に旅大学を立ち上げ『5年600回』のイベント企画。とにかくコミュニティが好き。飲み会好きな新潟人。本名は恩田倫孝。口癖は『豊かだねえ』と『最近の学び教えて』

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