日本と正反対に位置する国アルゼンチンは、世界で第8位の面積を誇る大国です。そのため、見どころが数え切れないほどあります。
大自然を堪能するなら、ロス・グラシアレスが代表するパタゴニア地方やブラジルとの国境に位置するイグアス国立公園へ。南米独自の先住民文化に触れてみたいなら、サルタやフフイなどがある北部へ。短い期間ではすべてを回りきれないので、今回は参考としてアルゼンチンの世界遺産を全てご紹介します。
ロス・グラシアレス
アンデス山脈の端に広がる青い色が特徴の氷河、ロス・グラシアレスは南極大陸とグリーンランドに次ぐ、世界第三位の面積を誇る氷河です。
太平洋からの湿った空気が雪を降らせることで氷河は現在も成長を続けており、巨大な氷塊が崩れ落ちる姿は迫力満点です。氷河地帯の端に切り立つフィッツ・ロイ山の壮大な姿と共に大自然の景観を見せ付けます。
バルデス半島
特徴ある形で南アメリカ大陸に繋がっているバルデス半島は、そこで見られる数多くの海洋動物相で有名です。北のサン・ホセ湾と南のヌエボ湾には、季節ごとに様々な動物が見られ、ペンギンやゾウアザラシ、シャチが間近で見られることも。
観光客にはペンギン見学ツアーやホエールウォッチング、スキューバダイビングなどのアクティビティが人気です。
イグアス国立公園(アルゼンチン側)
世界3大瀑布の一つに数えられるイグアスの滝は、多くの秘境を持つアルゼンチン最大級の自然美と言われています。公園内にはオセロット、ジャガー、アメリカバク、アリクイなど絶滅危惧種を含む動物達をはじめ、多くの種類の蝶などが生息しています。
ブラジルのイグアス国立公園と共に、1986年に世界自然遺産に登録されました。
イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群
イスチグアラスト州立公園とタランパジャ国立公園の二つから成る自然公園で、古代を例証する化石が多く発見された地域です。
2億3000万年前から2億500万年前の三畳紀から現代までの恐竜や植物、哺乳類の祖先などの大陸化石が最も完璧な形で出土しました。月面のような景色をもつ岩石砂漠の一帯は月の谷とも呼ばれ、2000年に世界自然遺産に登録されました。
リオ・ピントゥラスのクエバ・デ・ラス・マノス
スペイン語で「手の洞窟」を意味するクエバ・デ・ラス・マノスには、その名の通り、手形によって作られた洞窟壁画が残されています。
1万3000年から9500年ほど前に、テウエルチェ族の祖先とされる先住民族によって描かれたものです。グアナコなどの珍しい壁画も確認されており、1999年に世界文化遺産として登録されました。