アルメニアはトルコの東側に位置し、アルメニア人は自らをハイ、国をハヤスタンと呼びます。1991年に独立した国ですが、紀元301年に世界で最も早くキリスト教を国教とした国です。
旧約聖書に出てくる「ノアの箱舟」がたどり着いたアララト山があり、ゲハルト修道院やエチミアツィンの大聖堂などキリスト教関連の施設が多く世界遺産として登録されています。
ゲハルト修道院とアザート川上流域
ゲハルト修道院は、標高1700mにもなるアザート渓谷の絶壁の上に4世頃建てられました。岩肌に張り付いてるような険しい場所に建つ修道院は、おごそかで神秘的な雰囲気を醸し出しています。
さらに13世紀には4つの洞窟聖堂が築かれ、洞窟修道院とも呼ばれています。中世アルメニアの建築様式で建てられた聖堂が今もそのまま残っている歴史的世界遺産です。
ハフパトとサナヒンの修道院群
ハフパトの修道院群には火山岩の切石で築かれたビザンチン様式の聖十字架などがあります。聖堂をはじめ、鐘楼、図書館、食堂を備えた大規模な複合施設はビザンチン美術と伝統様式が融合した宗教建築物であり、歴史的な価値が評価され、サナヒンの修道院と共に世界文化遺産に登録されました。