初めてミャンマーに行く人の定番は、1)ヤンゴン(首都)、2)バガン(世界3大仏教遺跡)、3)マンダレー(古都)の3点コース。他にも、インレー湖(片足立ち漕ぎ漁)もお勧めです。
ヤンゴン市内には山手線のような環状鉄道があり、地方に足を延ばせない人でも車窓から田舎の雰囲気が味わえます。私は行ったことはないですが、パゴー(古都)チャイティヨー(ゴールデンロック)もよさそうです。
個人的に良かったところはシットウェー(アラカン)ですが、ここは今は許可がないとは入れないと思います。
ベネズエラ
南米で今お勧めの国を一つ選ぶとすると、ベネズエラでしょうか。ブラジルも最高ですが、治安がいまいちです。ベネズエラは、南米で唯一、アンデス、アマゾン、カリブのすべてが揃う国です。
観光資源はあるが外国企業の進出が進まず、観光客が少ないのは、ひとえに反米左派政権が続いているからでしょうか。
世界一の高低差があるエンゼルフォールが有名ですが、グランサバンナ一帯に滝や雄大な景色が広がっています。また、カリブ海にはマルガリータ島という美しい島があります。
最近は石油価格が落ち、産油国であるベネズエラの通貨も暴落していて、旅人にとってはお得感のある国だと思います。注意が必要なのは、首都カラカスの警察です。
パトロールバイクに乗せて目的地に連れてってくれた親切な警官もいましたが、だいたいは腐敗していて大柄。荷物検査だといって財布を開けてきます。
スリランカ
少し前までは、シンハラ系(多数派、仏教徒)とタミル系(少数派、ヒンドゥー教徒)の対立・内戦で敬遠されていた国ですが、今はすっかり平和になりました。
スリランカの良いところは、小さい島ながら、多文化・他宗教で民族が共存していることです。主たる宗教は仏教ですが、ポルトガル・オランダの影響でキリスト教もかなり入っています。アジア・中東の交易ルート上だったので、イスラム教も浸透しています。
すべての宗教の祭りを皆で祝おうということなのか、世界で一番祝日が多い国の一つと言われます。食べ物もとてもおいしいです。
カレーはインドより辛いかもしれませんが、ナンではなくライスで食べます。東海岸のトリンコマリー周辺で食べられるコットゥという小麦のチャーハン(?)がとても美味しかったです。
交通は不便ですが物価が安いので、タクシーや3輪タクシー(トゥクトゥク)をチャーターしてしまうのもよいです。
誰もが行く観光地は、古都キャンディ。仏教遺跡ならアヌラーダプラやポロンナルワ。はかない王朝の宮殿跡がある大きな岩山、シギリアロックもいいです。
私はまだ行っていないですが、南部の海岸では、沖合に突っ立てた棒から釣り糸を垂らすユニークな漁も見れます。
インドネシア
インドネシアは行ったことある人も多いでしょうが、日本人の行先はジャワ島とバリ島に偏っているのが残念です。
アメリカがニューヨークとロサンゼルスだけではないように、日本が東京と京都だけではないように、インドネシアもたくさん見どころのある国です。
なんと言っても、世界最多の1万3千もの島があるインドネシア、島ごとに文化や言葉が違うこの多様な国の魅力に触れるには、アイランドホッピング(船で島々を回る)がベストです。
バリ島からヌサトゥンガラ列島のロンボク島、スンバワ島、コモド島、フローレンス島、ティモール島と渡っていくのはとても簡単。
他にも、ジャングル体験や宝石掬いならカリマンタン島。スマトラ島のアチェにはアラブ・ペルシャとの交易の名残があり、北マルク諸島には大航海時代に世界を熱狂させた香料諸島があり、ニューギニア島のパプア(島の東半分はパプアニューギニア)には、メラネシア系の人々が住み世界一の金鉱山があります。マナドやラジャ・アンパットは、ダイバーが選ぶベスト10の常連。
総じて物価も安く食べ物もおいしく、安全でフレンドリー。私自身が何度でも繰り返していきたい国です。
all photo by km777