「天才バカボン」は漫画家赤塚不二夫によって生み出された傑作ギャグマンガ。
かなりハチャメチャな内容ですが、なかでもとびっきりハチャメチャなのが「バカボンのパパ」の存在!
パパのどこまでも自由な行動や言動が笑いを誘います。しかし、彼の言葉になぜかハッとさせられてしまう瞬間があるのもこのマンガの大きな魅力の一つ。
今回はそんな彼の名言の中でも、特に一歩を踏み出したくなるようなメッセージにあふれたものをまとめました。
もうすぐバカになります
実は生まれたばかりの時は天才だったバカボンのパパですが、ある出来事が原因である日突然に「バカ」になってしまいました。その予告をするのがこのセリフ!
旅に出るなんて言ったら「バカじゃねぇの?」なんて言われるかもしれませんが、OK。問題ない。バカで結構。
むしろ、「今からバカになるために旅に出るんだよ!」と笑い返してやりましょう。
子どもをいつまでも親のものにしておくのは間違いなのだ!!これが人間界の摂理なのだ!!
photo by shutterstock
実は二児のパパであるバカボンのパパの名言。自分の子どもを一人の人間として完全に認める姿には尊敬さえ覚えます。
よく「親が許してくれなくて旅に出れない。」という声が聞こえます。
その気持ちはよくわかりますが、やっぱりいつまでも親のものではいられませんよね。なんだかんだあなたはあなたのものですよ。
わしはみんなのしあわせをねがっているのだ。
photo by pixta
はちゃめちゃに見えて実はだれよりも優しいのがバカボンのパパ大きな魅力の一つ。その優しさが全面に押し出されたのがこの言葉。
「旅に出るなんて、みんながどんだけ心配するかわかってんの?自分のことばかり考えてるなよ!」
いやいや、考えています。みんなのことを考えています。
考えているから自分のことも考える。みんなの中にいる自分のことも考える。だから、僕は旅に出る。みんなの幸せを祈って旅に出る。
どうしていいのかわからないのでどなってみたのだ!!
photo by shutterstock
バカボンのパパが大好きなママと初めて隣に座ったときにパパはママのとなりで大声で叫びました。そのときに言った名言がこちら。
人間は万能じゃないから、どうしたらいいのかわからないことがあります。
そんなときはとりあえず大声で叫んでみましょう。きっとちょっとすっきりして、新たな一歩を踏み出す勇気が湧いてくるはずです。
自殺なんていいからワシと遊ぶのだ!
photo by pixta
バカボンのパパが自殺志願者を止めたときに放った衝撃の一言。なんというワガママっぷりでしょうか(笑)。
超拡大解釈をすれば、「自分を押し殺す」というのも自殺の一種ではないでしょうか?
我慢に我慢を重ねて自殺しながら生きるよりも、きっとバカな旅でもしていたほうが楽しいはずです。
自分ハ自分ガ好キデ好キデタマラナイ 自分ノタメナラ生命モ惜シクナイ
詩人谷川俊太郎とバカボンがコラボしたエピソードで掲載された詩の一説より抜粋。多くは語りませんので、ぜひ全文にじっくりと目を通してみてください。
自分トフタリッキリデ暮ラスノダ
自分ノパンツハ自分デ洗ウノダ
自分ハ自分ヲ尊敬シテイルカラ
ソレクライナンデモナイノダ
自分ガニコニコスレバ
自分モ嬉シクナッテニコニコスルノダ
自分ガ怒ルト自分ハコワクナルノデ
スグニ自分ト仲直リスルノダ
自分ハトッテモ傷ツキヤスイカラ
自分ハ自分ニ優シクスルノダ
自分ノ言ウコトサエキイテイレバ
自分ハ自分ヲ失ウコトハナイ
自分ハ自分ガ好キデ好キデタマラナイ
自分ノタメナラ生命モ惜シクナイ
ソレホド自分ハスバラシイノダ
これでいいのだ
photo by pixta
この作品のすべてがこの一言に込められた名言中の名言。
これでいいのだ。自分は自分だからこれでいいのだ。汚くても、悪いやつでも、バカでもいいのだ。それが自分なのだから。
どこまでも自分の心に素直になったとき、新たな旅の扉がきっと開かれることでしょう。
まとめ
「常識やら、普通やら、正義やら、この世にはわからないことが多すぎる。」
そう考えているかたは結構多いのではないでしょうか?思い通りにいかないことって多いですよね。
でも、それでいいのです。大切なのは自分が自分でいることです。
もし、一歩踏み出すことができなくて困っているという方は、今回紹介した名言を参考にして、ちょっとバカになってみてはいかがでしょうか?
きっとおもったよりも面白い世界に飛び込めるはずです。
それでは最後に、「天才バカボン」を生み出した赤塚不二夫さんの、心に残る素敵な名言をご紹介します。
バカっていうのは自分がハダカになることだ。
世の中の常識を無視して、純粋な自分だけのものの見方や生き方を押し通すことなんだよ。
バカだからこそ語れる真実っていっぱいあるんだ。出典:まるちょん名言