見てください。人々は彼の作品をいち早く見つけようと狂気乱舞!モバイルガーデン、セントラルパークの土産物屋、家畜のぬいぐるみが乗ったトラックなどそのアート形式はさまざま。
Twitter、Instagram、Facebook、Vineを使って作品を上書きするグラフィティ・ライター、アクリル版で保護するビルオーナー、即作品を売買するギャラリーオーナーなど「バンクシー・ハント」はとどまることを知りません。
彼の作品は彼が描くことによってそのものの価値が上がる。
彼が作品を描いているものは塀やクラフトボードなどごく普通にどこにでもあるもの。でも彼が絵を描くことによってそこに命が吹き込まれます。
そして人々はその作品と一緒にいろんなポーズを撮ってSNSに投稿。バンクシーと一緒にアートを楽しむという完全参加型の展示会が誕生したのでした。
彼は専門的なスクールへは通っていない
前の映画のインタビューの中で彼は専門的な学校へは通っておらず、ただひたすら家で絵を描いていただけという少年時代の経験を語っています。世界中を回る旅人の中には、マッサージ、ヘアカット、ネイリストなど個人のスキルを活かして資金調達をしている人たちがいます。
でも中には、全く日本で美容師をやったことがないのにヘアカットをしている人や、折り紙を教えて資金調達をしている人などこれまでの人生でやってきたこととは真逆なこと、やったことがないことに挑戦している人たちもたくさんいます。
バンクシーの場合だと、ただ好きで好きでひたすら描いているうちに有名になったという力強い少年心のようなものを感じました。
この映画はそんな原点を感じさせてくれる一本ではないかと思います。
バンクシーのその他の作品集
世界各地に点在している彼の作品を集めてみました。バンクシーの作品には強いメッセージが含まれていて、ダークユーモアを使いながらの彼のメッセージには定評があります。
ここで紹介しきれないほど、彼の作品は多数残されていますので、興味の持たれた方は検索してみてくださいね!
thumbnail photo by banksy.co.uk