その他
SHUKA コミュニティーデザイナー

多様で複雑な「人」と「世界」を愛しているコミュニティデザイナー。「ストレス社会を軽減できる仕事」を軸に、コミュニティ運営やコミュニティデザインに従事。TABIPPO以外にも複数のコミュニティに携わり、月に10回以上のコミュニティイベントを開催。ワークショップの設計も手がける。趣味は漫画と散歩。場も気候も温かいところが好き。東京と香川の二拠点生活中。

旅に出る理由は、人それぞれ。

ふだんの自分から少し離れて、 波の音に耳をすませたり、知らない誰かのやさしさに触れたりする時間は、 きっと、誰にとっても大切なんじゃないかと思う。

そんな“心がほどける場所”が、沖縄・古宇利島にありました。

BATON SUITE, 沖縄, ホテルphoto by Daiwa House Realty Mgt.
2025年3月にオープンしたばかりの「BATON SUITE 沖縄古宇利島」。 全室スイート&オーシャンビューのリゾートホテルで、 支配人・藤井さんとスタッフのみなさんの温かい想いの詰まった場所です。

島を渡る、その一歩から

photo by Daiwa House Realty Mgt.
「BATON SUITE 沖縄古宇利島」は、沖縄本島から車でアクセスできる、エメラルドグリーンの海に囲まれた小さな島・古宇利島(こうりじま)にあります。

島へ渡る古宇利大橋は、全長約2kmにわたって海の上をまっすぐ伸びる絶景ドライブロード。橋の上を車で走っているとまるで海の上を滑っていくような感覚になります。車の窓を開けて、潮の香りを含んだ風に触れた瞬間、心がすっと軽くなるのを感じました。

いよいよ目的地に到着。

photo by Daiwa House Realty Mgt.
高台にあるホテルに一歩足を踏み入れると、ロビーの先にはため息が出るほど美しい海の景色。

思わず立ち止まり、深呼吸。

「これから始まる時間は、きっと特別になる」そんな予感がしました。

“くつろぐ”とは、誰かと心を通わせること

photo by Daiwa House Realty Mgt.
「お客様が“くつろぐ”って、どういうことなんだろう?そこから考え始めました」

そう話すのは、BATON SUITE 沖縄古宇利島の支配人を務める藤井さん。もともと都市型ホテルでの経験が豊富で、リゾートホテルづくりに取り組むのは今回が初めてだったそうです。

リゾートらしさを求めて沖縄中のホテルを巡り、地域の方とも何度も対話を重ねながら、少しずつ“BATON SUITEらしさ”をかたちにしていったといいます。

「人と人との関わりの中で、お客様に満足していただきたい」

その想いは、ホテル全体にしっかりと息づいていました。

部屋に流れる、静かな“海の気配”

photo by Daiwa House Realty Mgt.
今回宿泊した部屋は、海に面した67.4平米の「プレミアオーシャンスイート」。 波模様のファブリックと、やさしいグレーと青を基調にしたインテリアが並びます。窓辺に立つと、風に揺れるカーテン越しに、海と空と古宇利大橋が広がっていました。

バルコニーに出ると、小鳥の鳴き声が響き渡る。

テレビも音もいらない。ただ、静かにそこに“いる”という時間が、 満ち足りたものでした。

その一杯に込められた、島の季節

photo by Daiwa House Realty Mgt.
チェックイン時にいただいたウェルカムドリンクは国頭村(くにがみそん)産の「奥みどり」という品種の新茶。 日本でもっとも早く摘まれるそのお茶は、香りがやさしく、味わいはまろやかで、 移動の疲れがふわっとほどけていくようでした。

「せっかくなら、この島ならではのものを」

と、藤井さん。 このお茶を選んだ背景には、“島の魅力をそのまま届けたい”という想いがありました。

驚きと感動の浴室・アメニティ

photo by Shin Shuka
客室のアメニティもとても充実していました。

ReFaのドライヤーとヘアアイロン、スキンケア一式、バスソルト── どれも「あったらうれしい」が詰まっていて、 「ここまでしてくれるんだ」と思わず声に出たほど。

photo by Daiwa House Realty Mgt.
海を眺めながらのバスタイムはまさに至福のひととき。

浴室に用意されたバスソルトを使って、香りに包まれながら、贅沢な時間が楽しめます。

photo by Daiwa House Realty Mgt.
客室には豆挽きのコーヒーも置かれています。沖縄の廃材から作られたというカップを手に、海を眺めながら一杯を楽しむ時間は、 まさに、わたしだけの“ごほうび”でした。

スタッフという存在が、ホテルの“体温”になる

photo by Shin Shuka
滞在中、話しかけてくれたスタッフの方が、 「じつは昔、直島で働いていたんです」と教えてくれました。

香川に住むわたしにとって、それは偶然のようで、ちょっとした奇跡のような出来事。

「名前で呼ぶこと、目を見て話すこと。それだけで、お客様の気持ちが少しほぐれると思うんです」

そう話すスタッフの姿勢に、このホテルが“人とのつながり”を大切にしていることが伝わってきました。

月桃とレモングラスに包まれて、自分に還る

photo by Shin Shuka
スパでは、沖縄の月桃(げっとう)から抽出されたオイルを使ったマッサージを体験しました。

足元から身体がゆるみ、気づけば呼吸が深くなっている。 レモングラスの香りと、セラピストのあたたかな手のひらが、「大丈夫ですよ」と語りかけてくれているようでした。

火を囲むダイニング「OCTO」で、夜と朝を味わうひととき

photo by Daiwa House Realty Mgt.
夜は、ホテル内のレストラン「OCTO(オクトー)」へ。 ここでは炭火や窯火で丁寧に仕上げた料理がいただけます。視覚でも嗅覚でも楽しめるエンターテインメントのようです。

photo by Shin Shuka
沖縄県産和牛のグリルは、ナイフを入れた瞬間に肉の香りがふわっと立ち上がり、 ピザ窯で焼いたピザは、噛むほどに甘さが増していきました。

心がほどけるような夜のひとときのあとは、ゆっくりと眠りにつき、朝を迎えます。

photo by Daiwa House Realty Mgt.
朝食では、彩り豊かな小鉢が並びます。旅の余韻を朝の身体にやさしく届けてくれました。

つながりが、旅の意味になる

photo by Shin Shuka
「人と人のバトンをつなぐホテル」。

名前に込められたその想いのとおり、 このホテルには、見えない“つながり”がたしかに息づいていました。

ふと疲れたとき、ちょっと立ち止まりたいとき。 このホテルのことを思い出してもらえたら、うれしいです。

次のバトンを、あなたの旅に。

■詳細情報
・名称:BATON SUITE 沖縄古宇利島
・住所:沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利 480-2
・地図:
・アクセス:那覇空港から車で約90分
・電話番号:0980565500
・チェックイン / アウト:15:00〜 / 〜11:00
・公式サイトURL:https://www.daiwaroynet.jp/batonsuite-kourijima/
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SHUKA コミュニティーデザイナー

多様で複雑な「人」と「世界」を愛しているコミュニティデザイナー。「ストレス社会を軽減できる仕事」を軸に、コミュニティ運営やコミュニティデザインに従事。TABIPPO以外にも複数のコミュニティに携わり、月に10回以上のコミュニティイベントを開催。ワークショップの設計も手がける。趣味は漫画と散歩。場も気候も温かいところが好き。東京と香川の二拠点生活中。

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