ライター
Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

一生お風呂に入らないけどお肌はツヤツヤだし臭くない!

photo by Shoko_Jyaiko

正直ヒンバ村を訪れる前は「一生お風呂に入らないなんて臭いに違いない…」と私は偏見を持っていました。

そもそもヒンバ族が暮らしているエリアは、とても乾燥している砂漠地帯で水は大変貴重なものとされていました。私が訪ねたヒンバ村も、水があるエリアまで行くためには5kmほど歩かなくてはいけないとのこと…。

 

しかし実際に彼女たちに会って近くに行っても一切臭いがありません!むしろお肌はツヤツヤでしっとり潤っています。彼女たちはお風呂に入ったり体を拭かなくても清潔に保つ方法を見出したのです。この秘密は煙浴とオーカにあります。

 

煙浴

煙浴とは「煙を浴びる」ということです。香草を器に入れて火を焚いて煙を出します。その煙を体中もしくは気になる部分(脇など)に当たるようにします。

またこの香草を粉末状にしたものを体に塗ることもあるようです。この香草による効果は体臭を抑える働きのほか、体についた寄生虫等の駆除にも効果があるそうです。私はこれをお香スパと呼んでいます。

ヒンバ女子はこのお香スパを1日2回するそうです。彼女たちの美容意識は本当に高いですよね!

 

オーカ

photo by Shutterstock

ヒンバ族の特徴として挙げられるのが体や顔の赤さではないでしょうか。この赤さの秘密はオーカと呼ばれる酸化鉄を含んだ岩石(赤鉄鉱、ヘマタイト)を砕いた粉と牛乳から作ったバターを混ぜたもので、これを燻してから皮膚に塗りたくります。

このオーカは強い紫外線や乾燥から皮膚を守り肌を清潔にする役割のほか、害虫などを駆除する働きなどもあります。

美容面も衛生面にも効果のあるためとても強力なようで、私が履いていた白いズボンについたのですが、何度も何度も洗っても全く落ちませんでした!

 

ヒンバ女子はとってもオシャレ!

photo by Shoko_Jyaiko

彼女たちの特徴的なスタイルのもう一つがヘアスタイルとファッションではないでしょうか。彼女たちは髪の毛も一生洗いません。ではどのようにして髪の毛をケアしているのでしょうか。

 

彼女たちは髪の毛にも前述したオーカを塗りたくり、固めます。そして毛先には動物の毛をつけ、毎日ブラッシングしてふわふわにします。髪の毛を触ってみましたが、カチカチに固かったです。

ちなみに子どもたちは違ったヘアスタイルをしています。女の子は前髪を2つに分け、男の子は1つにまとめます。

photo by Shoko_Jyaiko

また彼女たちのファッションやアクセサリーもとてもおしゃれ。腰に巻くものなどは皮でできています。私もつけさせてもらいましたが、これが結構重たい!

photo by Shoko_Jyaiko

これらの衣類や装飾品はもちろん全て手作りです。彼女たちはたくさんのアクセサリーを身につけていますが、このアクセサリーの数は未婚か既婚か、そして子どもは何人いるかを表しているんだとか。

ちなみに彼女たちは上裸で常に生活していますが、恥ずかしくないのか聞いたところ、ヒンバ女子にとって足首を見せる方がもっと恥ずかしいことのようです。そのためヒンバ族の足首は常に巻物で覆われています。

photo by Shoko_Jyaiko

うーん、ヒンバ女子について知れば知るほど全てが異文化で、とても興味深いですよね。

 

毎日が女子会!

photo by Shoko_Jyaiko

私がヒンバ村に訪れた際、そこにいた男性は村長のような人1名だけでした。それ以外は全て女性と子どもたち。

ヒンバ族は基本的に一族ごとに村を形成するようなので、女性や子どもたちだけでこれだけ人数がいるなんて大家族ですよね!ちなみにヒンバ族は一夫多妻制のようです。

 

まず驚いたことはとても暑い日中の時間でしたが、みんな外に出てワイワイと民芸品や装飾品を作ったり、子どものお世話をしていたり、食事の準備をしていたこと。女子だけで外に座っておしゃべりしながら過ごしている姿はまさに女子会そのもの!

ヒンバ女子たちはこうやって毎日大自然の中、女子だけで集っておしゃべりしながら生活しているのかなぁと思うと、ちょっぴり羨ましくなりしました。

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Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

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