ベルギーは小さな国ですが、「世界で最も美しい石畳の広場」と言われるグランプラスや、街を縫うように運河が流れる水の都ブルージュなど観光スポットが詰まっています。
ベルギーにある世界遺産は全部で11カ所あり、文化遺産のみとなります。日本でも有名なベルギーワッフルはたっぷりとクリームがのっていて絶品ですので、ぜひベルギーに訪れた際にはワッフル片手に世界遺産を楽しんでくださいね。
ブリュージュ歴史地区
「水の都」「北のベネチア」「屋根のない美術館」など、様々な異名を持つブルージュ。街を流れる運河の流れにのって、おとぎ話に出てきそうな可愛らしい家々の脇を抜け、湖に集まる白鳥を眺めるといった、メルヘンチックな散策を楽しむことができます。街のいたるところにベルギーチョコレートが楽しめる店が立ち並び、観光客で賑わっています。
トゥルネーのノートルダム大聖堂
12世紀から14世紀にかけて建築された大聖堂で、ロマネスク様式とゴシック様式が混在した複合建築です。内部には、ベルギー七大秘宝の一つとも言われる聖遺物箱や全長22メートルもの巨大なタペストリーなど、様々な宝物が保存されています。中世から街のシンボルとなっていた大聖堂は1999年に竜巻によって破壊され、現在も修復作業が続けられています。
ブリュッセルのグラン-プラス
首都ブリュッセルの中心にあり、市庁舎、ギルドハウス、王の家などの建物が建つグランプラスは市民の憩いの場、そして観光客が必ず訪れる観光スポットでもあり、ほぼ毎日開かれる花市の他にも時折々のイベントが開かれています。
グランプラスを中心にたくさんのレストランやショップが立ち並び、散策に飽きることがありません。
フランドル地方のベギン会修道院
12世紀に、塀に囲まれて共に暮らした女性達の共同体、ベギン会は、修道院の中で質素な生活をしていました。。オードリー・ヘップバーンが演じた「尼僧物語」の撮影に使用された修道院であることでも有名です。
中世のヨーロッパにおいて女子だけの修道院ということや、当時のベギンの文化を今に残していることが評価され、1998年に世界文化遺産に登録されました。
スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地(モンス)
紀元前4000年の遺構が残るスピエンヌでは、新石器時代の最も古い遺跡が見つかっています。総面積は100ヘクタールにもおよび、深さは10メートルに達する坑道。
ドルメンやストーンサークルなどの巨石文化が代表するヨーロッパの新石器時代についてはまだあまり解明されておらず、現在も発掘作業が続けられています。
ストックレー邸
ブリュッセルにたくさん見られるアールヌーボー建築の最盛期に、アールデコの先駆けとなった建築物です。ウィーンの建築家ホフマンによって、1905年から1911年にかけて建築されました。
曲線が特徴であるアールヌーボーに対して、直線的なデザインで、内部の食堂にあるモザイク画が有名です。2009年に世界文化遺産に登録されました。
中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエール及びル・ルー(エノー)
ムーズ川とエスコー川の高低差をなくすために造られたリフトで、いわば船のエレベーターです。このようなリフトは19世紀末から20世紀初頭にかけて8基造られましたが、そのうちの4基が19世紀ヨーロッパの水力利用技術を示す貴重な例証として、1998年に世界文化遺産に登録されました。