スイス
ライター
KAWAHATA KANA ワーホリック女子

英語力ゼロからのフィリピン留学。そのまま運と勢いに任せてオーストラリア、カナダ、イギリスの3カ国でワーホリ生活を経験。気づけば海外生活は8年、渡航国数30ヵ国以上。ヨーロッパの魅力にどハマりしたワーキングホリデーホリック、略してワーホリック女子です。 海がすき!旅行が好き!食べるのもお洒落も欠かせない!という欲張りアラサー。 トラベルライターとしてSNSなどを活用して、心ときめくおすすめスポットを紹介しています。

こんにちは、トラベルフォトライターのKANAです。美しい牧草地が多いスイスのなかでも、息をのむようなパノラマが広がる山村がベルナーオーバーラント地方にはいくつも点在しています。今回はそんな、スイスの魅力がぎゅっと詰まった美しい山村を巡った日の様子をご紹介していきます。アルプスの名峰が連なるベルン州の南部の高地帯では、一体どんな絶景と出会えるのか。ぜひ覗いてみてください。

ラウターブルンネンから日帰り旅をしよう

スイス ミューレン
前回の記事、「『アルプスの少女ハイジ』の舞台はここ!スイス最大の自然保護区域・ラウターブルンネンへ」でご紹介したように、ベルナーオーバーラント地方に位置するラウターブルンネンからは、ウェンゲン、ユングフラウヨッホ、ミューレン、ギンメルワルトなど、美しいスイスの自然を堪能できる村へ日帰り旅を楽しむことができます。

スイス ミューレン
色とりどりのお花が咲き誇るハイキングコースや、緑の美しい高原、青空を背景にそびえ立つ白いアルプスの山々……。まさにアルプスの少女ハイジの世界観をそのまま切り取った、圧巻の自然美が広がります。

スイス ミューレン
そんな美しい山村たちをラウターブルンネンから日帰りで実際に巡ってみたので、今回は日帰り旅の様子をご紹介していきます。それぞれの村の魅力や違いを比較しながら、ぜひお気に入りの場所を見つけてみてください。

大自然に囲まれた心癒される村ミューレン

スイス ミューレン
まず向かうのは崖の上に佇む草原のリゾート地、ミューレン(Mürren)。スイスのベルナー高原にある山村で、標高は1,638メートル。壮大な山景色を堪能することができる、筆者いち押しの村です。

■詳細情報
・名称:Mürren
・地図:
・オススメの時期:4月〜10月〜

ミューレンまでのアクセス

スイス ミューレン
ラウターブルンネンからミューレンまでは、ケーブルカーで「グリュッシャルプ山頂駅(Grütschalp summit station)」へ向かいます。1台のキャビンに100人を乗せることができ、標高1,481メートルのグリュッシャルプ山頂駅まではものの5分。あっという間に到着です。

スイス ミューレン
ラウターブルンネンを上空から眺めることができ、まさにワクワクする旅のスタート。このケーブルカーは「【スイス旅10days】はじめてでもよくわかる!観光名所大満喫のモデルプラン」でご紹介したスイストラベルパスを購入していると、無料で乗車可能です。

スイス ミューレン
グリュッシャルプ駅でケーブルカーを降りた後は、「BLM鉄道」に乗り換えます。同じ構内で、ケーブルカーの目の前に列車が停まっているため乗り継ぎに迷う心配はありません。

スイス ミューレン
列車に乗車したら、あとは約15分ほどの鉄道旅。車窓からは信じられないほど美しい広大な自然の景色を堪能できちゃいます。

お天気が良い日は、緑の牧草地にのびのびと暮らす牛や馬の姿、白いアルプスの山々と青空が広がり、この景色を眺めるだけでも訪れた価値があると思えるほど。たったの15分で到着してしまうのが残念に思える忘れられない旅路になるでしょう。

可愛らしいロッジが集まるメインストリート

スイス ミューレン
ミューレンに到着してまず目に止まるのが可愛らしいロッジたち。冬にはスキー客が多く集まるため、村のメインストリートにはまるでおもちゃのようなロッジやホテルが立ち並び、とても穏やかな時間が流れています。

スイス ミューレン
ちょっとしたお土産屋さんも点在しているので、旅の思い出に残るお土産選びも楽しめます。

スイス ミューレン
村は全体的にカラフルなお花で溢れていて、いかにもスイスらしいのどかな風景。どこを切り取っても画になるので、シャッターを押す手が止まりません。

32分で到着!ゴンドラで展望台まで

 スイス ミューレン
ミューレンの人気観光スポットのひとつが、「ピッツ・グローリア(PIZ GLORIA)」と呼ばれる展望台です。ゴンドラ乗り場からロープウェイでわずか32分、標高2970メートルのシルトホルン山頂に到着します。

スイス ミューレン
ロープウェイ乗り場には、山頂のライブ映像カメラが常設されています。せっかく山頂まで行ったのに霧で景色が何も見えないという事態を防げるので、チケット購入前にライブカメラの映像を確認するのがおすすめです。

残念ながら筆者が訪れた際は写真のモニターのように霧で覆われ景色がなにも見えなかったため、山頂は断念しました。

■詳細情報
・名称:PIZ GLORIA
・住所:Schilthorn, 3826 Mürren
・地図:
・アクセス:「Mürren BLM駅」からゴンドラ駅まで徒歩約12分
・営業時間:7時25分~17時55分
・電話番号:+41338260007
・所要時間:1時間30分〜
・オススメの時期:4月〜9月
・公式サイトURL:https://schilthorn.ch/

子連れで楽しめるパラダイス!アルメントフーベル

アルメントフーベル スイスミューレンの街並みを散策したら、次に訪れたいのが「アルメントフーベル(Allmendhubel)」。

アルメントフーベル スイス
ミューレンから気軽にケーブルカーで登れる山頂展望スポットで、レストランやハイキングコース、ユニークな子ども向けの遊び場などがあり、家族連れで楽しめるスポットです。

アルメントフーベルまでのアクセス

アルメントフーベル スイス
ミューレンのメインストリート付近にある傾斜鉄道駅(ケーブルカー乗り場)から山頂までは約5分ほどで到着します。

アルメントフーベル スイス
ハイキングコースは片道約1時間。夏にはベルナーオーバーラント随一の美しさとも評される花畑が咲き誇り、一面の花畑の眺めを楽しみつつハイキング満喫することができます。

体力に自信がない方やお子様連れの場合、登りはケーブルカー・下りは歩いてミューレンまで戻るなど、どちらかはケーブルカーを利用するのがおすすめです。

山頂で過ごす至極のひととき

アルメントフーベル スイス
山頂に到着すると、まずは子どもたちが遊べる広場が目の前に。可愛らしいデザインとユニークな遊具が揃い、家族連れにとってはまさにパラダイス。

アルメントフーベル スイス
広場から歩いてすぐの眺めの良い丘には、いくつものベンチが併設されてます。休憩がてら壮大な景色を堪能するのにもってこいのスポットです。

アルメントフーベル スイス
お昼ご飯を持参して、ピクニックも楽しむのもいいですよね。絶景を眺めながらの食事は格別です。

■詳細情報
・名称:Allmendhubel
・地図:
・アクセス:「Mürren鉄道駅」からケーブルカー乗車約5分
・営業時間:24時間
・料金:無料
・所要時間:30分〜
・オススメの時期:4月〜9月

絶景を堪能、初心者さんでも楽しめるギンメルヴァルトまでのプチハイク

ギンメルヴァルト スイス
アルメントフーベルでくつろいだあとは、ミューレンからギンメルヴァルト(Gimmelwad)までのハイキングがおすすめ。

ギンメルヴァルト スイス
緩やかな坂道が続く初心者にもやさしいコースで、のんびりお散歩感覚で足を進めることができます。スイスの大自然が織りなす絶景は、ただ歩いているだけで訪れる人々を幸福感で満たしてくれます。

ギンメルヴァルト スイス
マイナスイオンをたっぷり感じながら、ゆっくりと1時間半30分ほど歩くとたどり着くのがギンメルヴァルト。

ギンメルヴァルト スイス
「村」と呼ぶよりも「集落」という表現がしっくりする静かで小さなこの村に唯一あるのが、「The honestly shop」という無人販売のお店です。

ギンメルヴァルト スイス
ヨーロッパで最初のセルフサービスショップで買いたい物があったら、封筒にお金を入れて設置されているポストに投函します。ヨーロッパではなかなか見ることのできないセルフシステムで、この村の治安の良さが伺えますよね。

ギンメルヴァルト スイス
パブも隣接しているので、ハイキングのあとの一休みにぴったり。ハイキングで疲れた足を休めつつ、穏やかな旅のひとときを過ごしましょう。

■詳細情報
・名称:The Honesty Shop
・住所:Kilchstatt 746a, 3826 Gimmelwald
・地図:
・アクセス:「Gimmelwaldゴンドラ駅」から徒歩1分
・電話番号:+41338551730
・所要時間:15分〜
・オススメの時期:年中

ギンメルヴァルト スイス
ギンメルヴァルトからラウターブルンネンまでは、お店の横にあるゴンドラを使って「Stechelberg LSMS駅」まで戻ります。

約5分ほどの空中散歩を楽しむと到着。駅に着いたらラウターブルンネンの駅までは目の前のバス停のバスで約20分。乗り換えもなく、窓からの景色を楽しんでいるとあっという間に到着します。

スイスの魅力が詰まった山村巡り

ミューレン
今回は、ラウターブルンネンから日帰りでミューレン、アルメントフーベル、ギンメルヴァルトの3箇所を巡るコースをご紹介しました。

スイスらしい自然が織りなす絶景の連続は、感動すること間違いなし。目的地に向かって歩いているだけで心が満たされる、そんな新しい感覚を体感することができました。ぜひみなさんもスイスに訪れる際の候補に入れてみてはいかがでしょうか。

All photos by Kana Kawahata

ライター
KAWAHATA KANA ワーホリック女子

英語力ゼロからのフィリピン留学。そのまま運と勢いに任せてオーストラリア、カナダ、イギリスの3カ国でワーホリ生活を経験。気づけば海外生活は8年、渡航国数30ヵ国以上。ヨーロッパの魅力にどハマりしたワーキングホリデーホリック、略してワーホリック女子です。 海がすき!旅行が好き!食べるのもお洒落も欠かせない!という欲張りアラサー。 トラベルライターとしてSNSなどを活用して、心ときめくおすすめスポットを紹介しています。

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