北ドイツにあるブレーメンという街をご存知でしょうか。この名前を聞くと、きっと一番に思い浮かべるのはグリム童話である「ブレーメンの音楽隊」ですよね。
また、サッカー・ブンデスリーガ一部のブレーメンの本拠地でもあり、世界遺産がある街でもあります。今回はメルヘン街道の終着点「ブレーメン」について詳しくご紹介します!
概要・特徴
ドイツ北西部に位置するブレーメン(Bremen)は、自由ハンザ都市・ブレーメン州の州都であり、ウェーザー川の下流にある河港都市です。
造船や航空機・機械などの工業も盛んであるドイツの大都市のひとつであり、街の大きさはハンブルクに次ぐドイツで2番目の大きさです。
歴史
ブレーメンが歴史上に名前を表したのは8世紀後半。787年カルル大帝が司教座をブレーメンに指定したことが始まりです。13世紀には司教の支配から脱出し、1358年にはハンザ同盟に加入。中世以来、商業都市として栄えてきました。
第二次世界大戦中は不幸にも、造船所や航空機の建設工場がたくさんブレーメンにあったため、空爆の標的になりました。結果、街の60%が被災しましたが、マルクト広場の市庁舎やロランと像などは残り、この2つはのちに世界遺産に登録されています。
代表的なグルメ
べックス(Beck’s)
ブレーメンと言えば必ず頭に浮かぶのがべックス(Beck’s)。世界的に有名なビールなので、日本でも見たことがある人もいるかもしれませんが、べックスはブレーメンのビールなんです。
輸出量はドイツの中でナンバー1。つまり世界で一番飲まれているドイツビールということになります。色は薄い黄金色で、クセがなく飲みやすいのが特徴です。
ラプスカウス(Labskaus)
北ドイツの名物料理であるラプスカウス。これは塩漬けの牛肉やコンビーフ、玉ねぎ、ジャガイモなどを混ぜた料理です。ブレーメンやハンブルクなど、港町で食べられます。
お店にもよりますが、目玉焼きが乗っていることが多く、付け合わせのRollmopse(酢漬けの巻きニシン)なども美味しいですよ。
東京からのアクセス
東京(成田・羽田)空港からブレーメンへの直行便はありません。デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘンまたは他のヨーロッパ都市から乗り継ぎが必要になります。
または、直行便のあるデュッセルドルフ空港で降りて、IC(特急電車)に乗ると約3時間10分で到着します。
おすすめの観光スポット
ブレーメン中央駅
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ブレーメン観光の玄関口であるブレーメン中央駅。割と大きめの駅で、構内にはロッカーがあり、ドラッグストアや飲食店などもいくつかあります。
日曜日はほとんどのお店がドイツではお休みですが、駅の構内は営業しているので困ったら駅にどうぞ。
・名称:ブレーメン中央駅(Bremen Hbf)
・住所:Bahnhofsplatz 15, 28195 Bremen
・アクセス:ハンブルク中央駅からIC(特急)で約1時間
・公式サイトURL:http://www.bahnhof.de/bahnhof-de/Bremen_Hbf.html
市庁舎
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世界遺産に登録されているブレーメンのシンボルである市庁舎。15世紀初頭にゴシック様式で建設され、正面は200年後にルネサンス様式で建てられました。ドイツの中で最も美しい市庁舎のひとつと言われています。
外観を眺める他、ガイドツアーで内部見学をすることも可能です。観光案内所やブレーメン公式観光サイトから予約が可能です。
・名称:市庁舎(Rathaus)
・住所:Am Markt 21, 28195 Bremen
・アクセス:ブレーメン中央駅から徒歩約10~15分
・ガイドスタート時間:月曜~土曜日11・12・15・16時~、日曜日11・12時~※行事などによって変更の可能性あり
・定休日:公式行事など
・料金:5.5ユーロ
・公式サイトURL:http://www.bremen-tourismus.de/rathaus-bremen
ブレーマー・ラーツケラー
世界遺産の市庁舎の地下にあるレストラン「ブレーマー・ラーツケラー」。このレストランは、1405年創業の老舗中の老舗レストランです。
なんと650本ものワインを貯蔵しており、魚料理を中心とした郷土料理が食べられます。
・名称:ブレーマー・ラーツケラー(Bremer Ratskeller)
・住所:Am Markt, 28195 Bremen
・アクセス:市庁舎の地下
・営業時間:11:00~24:00
・定休日:1月1日
・電話番号:+49(0)421 321676
・公式サイトURL:http://www.ratskeller-bremen.de/