6.走行距離100,000kmは序の口
中古の車を買う人が多いこの土地では、走行距離100,000kmは短い方です。150,000km以上でもそこそこの値段で売り買いされます。週末旅行で数百キロ走るのが当たり前のこの場所では、中古車の走行距離概念が日本と全く違うのです!
7.フロントガラスにヒビが入っても気にしない?!
フロントガラスにヒビが数本入っているのはよくある話。一見心配になりますが、ちゃんとこの土地ならではの理由があります。冬に厳しい寒さになるこの地域は、道路も凍結してしまいます。凍結防止のために塩化ナトリウム等も使われますが、野生動物が雪解けの時期に塩分を舐めに道路に出てくることがあるのです。
それを防ぐために、凍結防止として砂利も使われています。そしてこの砂利が前を走っている車や対向車によってはじかれ、フロントガラスに傷をつけてしまうのです。
気になる車検ですが、少しフロントガラスに傷が入っているくらいでは問題になりません。むしろ、車検制度も日本と比較するとかなりゆるいので、たまにびっくりする状態の車を見かけることも……!
8.寒さ対策ばっちり
photo by Satomi
私が住んでいるユーコン準州はアメリカのアラスカの隣、緯度が60度以上の場所です。冬になると―30℃を下回ることもしばしば……ということで、そんな時でもエンジンがかかるように工夫されています。
ボンネットの下の部分から、コンセントが付いており、乗らない時にプラグインしてバッテリーを温かい状態に保っておくのです。エンジンやオイルパンにもこのようなヒーターが付いています。そうすることで-30℃や―40℃でも無事使うことができるのです。
仕事がある日の前日にプラグインを忘れると、大変なことになります!
9.買い物中はエンジンかけっぱなし
家の駐車場のようにプラグインできる場所は問題ないですが、スーパーの駐車場はそうでないことが多いです。一度エンジンを切ると、買い物を終えて再度エンジンをかけようとしてもかからない、なんてことも起こりえます。
せっかく温まった車内の気温をキープするためにも、エンジンをかけっぱなしにしていくことがあります。
10.斜め駐車のプロ!
photo by Satomi
ユーコン準州やカナディアンロッキーのエリアに多いことかもしれませんが、とにかく走っている車が大きい!軽自動車はないですし、セダンもあるけれど多くはありません。特にこのエリアはトラックタイプや、3列シートの車が大半です。中には大型バスサイズのキャンピングカーを見かけることも少なくありません。
「大きな車で駐車できるかな」と私もはじめは心配でしたが、正直日本より簡単に感じます。私は普段仕事で15人乗りのバンを運転していますが(日本ではHondaのフリードでした!)車線の幅の広さと、駐車場の広さにとても助けられています。
そして土地が広い地域ならではなのが、斜め駐車の多さです。スーパーも住宅街も、観光地の駐車場も……斜め駐車の場所がとても多く、出し入れしやすいです。
いかがでしたでしょうか?
海外に出かけた際に、自分でハンドルを握ると、バス旅行では気づきにくい違いや景色に気づくことがたくさんあります!特に冬の運転は慣れていないと大変なこともありますが、現地でレンタカーをするのはいい思い出になること間違いなしです。
カナディアンロッキーやユーコンにお出かけの際は、是非参考にしてみて下さい!