こんにちは、ワーキングホリデーでカナダのバンクーバーに滞在中のけいこです。
皆さん、カナダの国技は何か知っていますか?
カナダでは日本と違い、国技が法令で定められているのですが、その一つが本日紹介する「アイスホッケー」。
宿敵アメリカを倒し金メダルを獲得した2010年のバンクーバー冬季オリンピックの決勝は、カナダ全人口の約半分がテレビで応援をしていた……なんて記録もあるほど国民から愛されているスポーツです。
本記事では、本場のアイスホッケーを観戦した私から、ルールやチケットの取り方、観戦の楽しみ方をご紹介します。
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アイスホッケーを観戦するならNHLがおすすめ
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カナダでアイスホッケーを見るなら、NHL(National Hockey League)の試合が断然おすすめ!
NHLとは北米のプロアイスホッケーリーグ(ナショナルホッケーリーグ)の略で、アイスホッケーのプロリーグ最高峰に位置付けられています。
2022年北京冬季オリンピックの際、「NHLの選手が五輪への参加を見送った」というニュースで、名前を聞いたことがあるかもしれません。
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NHLのチームは、アメリカの24チームとカナダの7チームの、計31チーム。
アメリカの方が多いの!?と思うかもしれませんが、NHL全選手の半数以上がカナダ出身といわれています。
「冬だけの期間限定のスポーツ」と認識されがちですが、10月初旬からレギュラーシーズンが始まり、年間チャンピオンを決めるゲームが6月中旬まで続くため、観戦のチャンスは多くあります。
レストランやバーでは、アイスホッケーの試合の中継が流れていることがほとんど。みんなそれぞれに推しのチームや選手がいるなど、カナダ国民に愛されているスポーツなんです。
観戦前に知っておきたい!アイスホッケーのルール
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展開が目まぐるしく変わるアイスホッケーでは、ルールを知らないと展開がわからないことも多々。観戦する際は事前に最低限のルールだけでも勉強をしておくことをおすすめします。
1チーム、キーパー含めて人数は6人。選手交代の回数制限はなく、数分おきで目まぐるしく選手が交代していきます。
20分×3ピリオドで、ピリオド間のインターバルは15分半〜17分程度。
選手たちはスティックと呼ばれる長い棒を持ち、パックと呼ばれる薄い円柱をゴールへ入れようとします。スティックを使ってパックをゴールに入れれば1点。手や足を使って投げても点数にはなりません。
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基本ルールに加えて、反則の種類を知っておくと、ゲームの流れがより理解しやすくなります。
主な反則は「オフサイド」「アイシング」「アウトオブバウンズ」の3つです。
「オフサイド」とは、パックより先に攻撃側の選手がアタッキングゾーン(ブルーラインで分けられたゾーンのうち、相手のゴールがあるゾーン)に入ってしまうこと。
「アイシング」とはセンターラインより手前から投げられたパックが、誰にも触れられずにゴールラインを超えてしまうこと。
「アウトオブバウンズ」とは、パックがフェンスを超えてリンク外に出てしまうこと。
他にも反則などのルールがありますが、以上3つの反則がわかっていれば十分楽しめるでしょう。
真ん中奥でファイティングが始まっています
現地で行われる試合では、オリンピックや日本でのアイスホッケーの試合とは異なり、「ファイティング」が黙認されています。
ファイティングは、1人の選手が喧嘩をふっかけ、相手が受け入れると始まる殴り合い。スティックを持たず素手での乱闘で、必ず1対1で行いますが、乱闘が終わると両者にペナルティが課されます。
このファイティング、最近では控える傾向にあるようですが、ファンの間では人気の一幕なんだとか。
それでは、次にチケットの購入方法をご紹介します。