世界遺産に認定されているカナディアンロッキー。カナディアンロッキーとは、アメリカ大陸中西部を縦断する、かの有名なロッキー山脈のカナダ国内の山域を指します。
急峻な山々と濃い針葉樹林を蓄えた澄んだ湖は象徴的な風景であり、カナダと聞いて多くの人が思い浮かべる景色なのではないでしょうか。
では、なぜカナディアンロッキーは世界的に人気が高いのか?名勝揃いのロッキー山脈の中でもなぜ支持されるのか?
その魅力を探りました!
大迫力の山並み
photo by TKY
まず、わかりやすい魅力は山並みの迫力が半端じゃないです。
古生代から中生代に堆積した地層が、地殻変動により褶曲し隆起して地表に露出しているわけですが、わかりやすく言うと岩が縞々に積み重なりグニャグニャ曲げられて切り立っています。
とんでもない大きさのミルフィーユ岩が険しくそびえているのです。
日本の山は火山に起因するものが多く、お椀形や三角形の山並みが多い印象ですよね。しかも植物や木がフサフサ生え、優しい印象です。
それに比べてカナディアンロッキーは高緯度にあるため、山岳地帯はツンドラ気候帯のような厳しい自然環境です。つまり植物は生えない、もしくは生えても低木と高山植物。なので見渡す限り荒々しい岩山です。
そして現存する氷河が多く、今でも谷を削り続けています。
(北米最大と噂される氷河は、カナディアンロッキーの山域に現存します)
高緯度になるほど、つまり北に向かうほど険しく荒々しい、かくしてカナディアンロッキーはロッキー山脈の中でも特に迫力があるのです。
野生動物との出会い
photo by TKY
これはカナディアンロッキーに限りませんが、ロッキー山脈は手つかずの山域が多く、野生生物の宝庫と言われます。美しい景色に似合う野生動物がかなりの数生息し、これまで見たこともないような動物が道路脇でさえ次々に現れます。
動物の生態もまた、北に向って自然環境が厳しくなるほど逞しくなるため、カナディアンロッキーは大きい個体が多いです。
そしてアメリカ側に比べてリゾート開発が進んでいないため、山間の街バンフでは住宅街の庭先にも大型の鹿エルクなどがワサワサ遊びに来ます。