ゲストとは政治・宗教・文化・歴史等々、ツアー中に様々な話をします。勿論、私たちも誰がどこ出身、とすべて把握しているわけでは無いですし、その人がどんなバックグラウンドを持っているかは聞くまで分かりません。
それでも同僚を見ていて感じることは、ガイド自身も勿論、一個人であるのは同じ状況の中、自分と近いバックグラウンドのゲストと話す時や、全く異なるバックグラウンドを持っているゲストでも、ただ聞いて相槌を打つだけでなく、共通点を見つけたり、質問したりと、会話を広げる力が凄いんです。
自分と違うカルチャーを区別するのではなく、理解して、さらに交流するスキルがものすごく高いなと感じました。
自分の思い込みや価値観がほぼ通じない環境であるからこそ、ゲストとのコミュニケーションがより中身のあるものになっているのだなと思います。
入社1年目でも、立派なチームの一員になれる!
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働き始めてすぐに私が強く感じたのは、「既に立派なチームの一員だ」ということです。
新入りなので、勿論先輩ガイドに付いてトレーニングをするという点は日本にいた頃と同様ですが、普段のツアー中に何かの判断をする必要がある時はいつも、私自身の考えと理由を聞いてもらえました。
ひとりひとりがこれまで違う経験をしてきているので、「この会社で経験が少ないから」と意見が否定されることはまずなく、一つの意見として必ず尊重してもらえる環境だなということを感じます。
そして、この会社での経験が少ないにも関わらず、自分の考えが尊重してもらえるのはとても嬉しい反面、自分の経験や知識に基づいて考える、そしてその考えに責任を持つことのトレーニングにもなります。
体調が悪い時の欠勤は、自分のため+みんなのため
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体調を崩した時に感じたのは、「体調が悪い時は、基本的に休む」という意識が強いなということです。
勿論状況によりどうしても休めない時もありますが、基本は「本当にひどくなってから休む」というよりも、「悪化して他の人に移す前に休む」というケースが多いです。
同僚も快くシフトを交代してくれたり、カバーしてくれたりということが多く、困ったときは助け合う精神が強いため、見習わなくては!と思うところでもあります。
最後に
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(写真は、休日に同僚と一緒にくつろいでいるところです。このように休みの日を共にすることもあります。)
様々なバックグラウンドを持つ同僚と働くと、勿論意見の衝突や、勤務態度等々、今まで自分が「これは当たり前だろう」と思っていたことがことごとく覆されることもあり、最初の頃は大変な思いをすることもありました。
ですが、その環境に慣れてきた今は、色々な視点やアイデアに出会わせてくれる同僚と働けて、とてもラッキーだなと感じています。
考えること、得るものがとても多いので、海外で働くことに興味がある方は、ぜひ挑戦してほしいと思います!