四川ジャイアントパンダ保護区群
絶滅危惧種に指定されているジャイアントパンダの30%以上が生息するとされている世界最大のジャイアントパンダの生息地です。
ジャイアントパンダのほかにも、稀少動物のレッサーパンダやユキヒョウ、ウンピョウが生息しており、6000種近い植物の自生も確認されています。2006年に世界自然遺産に登録されました。
頤和園
清朝第六代皇帝の乾隆帝によって築かれた離宮です。皇帝の母の還暦を祝うために1750年に造営され、第二次アヘン戦争で一度破壊されましたが、西太后によって1886年に再建されました。
シンボルとして建つ仏香閣、蘇州の街並みが再現されている蘇州街、石造りの船などが見所です。1998年に世界文化遺産に登録されました。
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蘇州古典園林
photo by Muhammad Taslim Razin
2500年以上の歴史をもつ蘇州の町は、その庭園の美しさで大変有名です。水路が張り巡らされている景観から「東洋のベニス」とも呼ばれています。
中国四大庭園のうち、拙政園と留園の2つが蘇州にあり、とりわけ拙政園は、規模の大きな江南庭園に建つ中国様式の建築物や蓮が咲く池が大変美しいと有名です。1997年に世界文化遺産に登録されました。
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雲崗石窟
道武帝が打ち立てた「皇帝は、仏の生まれ変わりである如来である」という意味の「皇帝如来」という独特の思想を人々に再認識させるため、第四代皇帝の文成帝が作らせたのが雲崗石窟です。
長さは１kmにも及び、中には約40窟の石窟寺院があります。中でも、皇帝如来の思想にそって作られた皇帝の姿を象った大仏が一際目立っています。
黄山
中国の素晴らしい景観を全て合わせ持つと言われる黄山。ここで見られる怪石・奇松・雲海・温泉は「黄山の四絶」として知られています。
風雨や氷河による長年の侵食が生み出しているこの景観の美しさから、水墨画などにもよく描かれ、道教や仏教の寺院も周辺には多く点在し、多くの人々が訪れています。1990年に複合遺産として世界遺産に登録されました。
莫高窟
世界中にある世界文化遺産の中でも登録基準全てを満たす3つの物件のうちの一つが莫高窟です。千年にも渡り築かれた492の石窟には、美しい色彩を持った壁画と仏像があり、魏晋南北朝時代から元代に渡るそれぞれの時代の芸術が詰まっています。
石窟に表された極楽浄土の世界観は多種多様で、その多彩さで今日も人々を魅了しています。
大足石刻
石窟はインドから伝わった仏教文化ですが、大足石刻の石窟は遅い時代に作られたことで中国色が強く見られます。他の石窟に比べて儒教、道教の石像が多いことも特徴です。
数ある像の中でも、仏陀の入滅を描いた宝頂山にある釈迦涅槃像や金箔を張った千手観音菩薩はとりわけ有名です。1999年に世界文化遺産に登録されました。
天壇
壇とは皇帝の祈祷所を表しており、天壇は皇帝が天帝を祀るための場所という意味です。
天壇には圜丘壇と祈年殿と呼ばれる建物があり、圜丘壇では皇帝が一年のでき事を天へ報告し、祈年殿では毎正月に五穀豊穣を願って祈りが捧げられたとされています。
かつては神聖な場所として民衆の立ち入りは許されていませんでしたが、現在は天壇公園として多くの人々で賑わっています。
杭州西湖
古くより貿易港として栄えてきた古都、杭州の景色は唐の時代から様々な芸術家達を刺激してきました。市内にある西湖には島や堤が浮かび、西湖十景と称される景色を見せ、岳廟、霊隠寺、浄慈寺、六和塔などはそれらの自然と素晴らしい調和を見せています。
庭園のスタイルにしても日本や韓国が倣ってきた例の一つとなっています。2011年に世界文化遺産に登録されました。
新疆天山
大峡谷に万年雪と氷河のある高山、湿原に草原と多彩な自然環境を有する天山山脈は四カ国にまたがっていますが、そのうち中国にある四つの自然保護区を対象とするエリアが世界遺産に登録されました。
中国とキルギスの国境にある山脈の最高峰であるポベーダ山は、キルギスの最高峰でもあります。独特の生態系やその景観の美しさが高く評価されています。
