ライター
五月女 菜穂 ライター/株式会社kimama代表取締役

1988年、東京都生まれ。横浜市在住。1児の母。 大学卒業後、朝日新聞社に入社。新聞記者として幅広く取材経験を積む。2016年に独立し、ウェブや紙問わず、取材・執筆・編集・撮影を行う。22年4月、合同会社アットワールドを起業し、旅好きのフリーランスが集まるコミュニティ「@world」を運営。23年5月、編集プロダクションの株式会社kimamaを創業。世界一周経験者で、渡航歴は45カ国超。

1年で一番甘い季節と言えば、バレンタインですよね?愛する彼に、片思いのあの人に、日頃お世話になっている人に、さらには自分へのご褒美に。みんな大好き、チョコレートをめぐる旅に出かけませんか?

 

チョコを一番食べている国は?

旅に出かける前に、知っておきたい豆知識です!一番チョコを食べている国ってどこだと思いますか?

日本チョコレート・ココア協会のホームページによると、ベルギーやイタリアなど統計を取った19カ国のうち、一人当たりの年間チョコレート消費量No.1は「ドイツ」で11.5キロでした(2014年統計)。食い過ぎです。

第2位は「スイス」で10.8キロ。第3位は「ノルウェー」で9.0キロ。ちなみに、日本の一人当たりの年間消費量は2.01キロ(2015年統計)。年々増加傾向にあるとはいえ、上位3か国にはとても敵いません。

 

チョコレートの王国、ベルギーで。

photo by Sarah Stierch

みなさんご存知、ゴディバやメリー、ピエール・マルコリーニなど、日本でも人気の高いこれらのブランドは、ベルギーが発祥なんです。首都のブリュッセルでも本場のチョコをたくさん味わえますが、せっかくならブリュッセルから北西約100キロに位置するブルージュという街がオススメ。

ブルージュは中世にタイムスリップしたかのような古い街並みが有名で世界遺産にも登録されていますが、チョコレートの街としても有名で人々に愛されています。小さな街ではありますが約50店舗が軒を連ねていて、さらには「チョコレート博物館」まであるんです。本当に街がカカオの匂いに包まれている気がするぐらいです。

 

足を運んでおきたいお店は「チョコレート・ライン」。見た目が可愛い一粒チョコが看板商品で、わさびやゆずなど味も個性的。ちょっと変化球の義理チョコにいいかもしれません。

■詳細情報
・名称:The Chocolate Line
・住所:Simon Stevinplein 19,Brugge, Belgium
・アクセス:ブルージュ駅から歩いて約15分。街の中心のマルクト広場から少し歩いたシモン・ステーヴィン広場に面した所にあります。
・営業時間:10:30~18:30
・定休日:なし
・電話番号:+32 50 34 10 90
・公式サイトURL:http://www.thechocolateline.be/en/homeK-2

 

濃密なザッハトルテを、オーストリアで

photo by Mike Norton

しっとりとした食感で濃厚な味わいのチョコレートケーキ「ザッハトルテ」は、オーストリアの首都ウィーンが発祥です。あんずジャムがアクセントとなっていて、ホイップクリームと一緒に食べるのが本場の味です。高級ホテル&レストラン「ザッハー」と、皇室御用達だった洋菓子店「デメル」が有名です。

商標をめぐって訴訟を続けてきた両者ですが、どちらも味は「本物」。カフェの雰囲気を楽しみながら、カップルで「どっちが好き?」なんて言いながら、ザッハトルテを食べ比べてみるのもいいかもしれません。

■詳細情報
・名称:Cafe Sacher
・住所:Philharmonikerstrasse 4, A-1010 Vienna
・アクセス:Karntner Ring.Oper駅やWien Oper駅から徒歩5分以内。オペラ座のすぐ近く。
・営業時間:8:00~24:00
・定休日:なし
・電話番号:+43 1 514560
・公式サイトURL:https://www.sacher.com

 

■詳細情報
・名称:Demel
・住所:Kohlmarkt 14, A-1010 Vienna
・アクセス:Herrengasse駅が最寄り。ホーフブルク宮殿から徒歩5分以内。
・営業時間:9:00~19:00
・定休日:なし
・電話番号:+43 1 5351717
・公式サイトURL:http://www.demel.at/en/frames/index_demel.htm

 

夢のチョコビュッフェを、ベトナムで。

photo by Naho Sotome

意外かもしれませんが、ベトナムは良質なカカオが評判を呼んでおり、カラフルなパッケージが可愛い「フェーヴァ」や国際コンクールで金賞を受賞したことで話題の「マルゥ」など注目ブランドがあります。

今回オススメするのは、ハノイにあるソフィテルレジェンド・メトロポールのチョコレートビュッフェ。見渡す限りチョコチョコチョコ…!!フルーツと一緒に食べたり、マカロンにチョコが付いていたり。チョコ好きにはたまりません。午後3時半〜午後5時半しかやっていないのも、「限定」に弱い乙女心をくすぐります。バレンタイン女子会にはもってこいの場所でしょう。

■詳細情報
・名称:Le Club bar(Sofitel Legend Metropole Hanoi内)
・住所:15 Ngo Quyen Street, Hoan Kiem Dist., Hanoi
・アクセス:ハノイ旧市街の中心部にあります。
・営業時間:6:30-25:00(チョコレートビュッフェは15:30~17:30)
・定休日:なし
・電話番号: +84-4-3826-6919

 

ミルクチョコの生まれ故郷、スイスで。

photo by david pacey

口どけの良いミルクチョコレートは、スイス生まれだってご存知でしたか?日本でもおなじみのミルクチョコレートの「キット・カット」を作っているネスレ本社はスイスにあるそうですよ。今回ピックアップするのは、スイスのみでの販売にこだわっていると言う老舗の「シュプリングリ」。

1836年創業で、脈々と受け継いできた伝統の味です。宝石のようなチョコの他にもマカロンなども売られていて目移りしてしまいそうです。併設のカフェで味わうこともできます。これをバレンタインに渡せば、確実に本気度が伝わるはず。

■詳細情報
・名称:Sprüngli
・住所:Bahnhofstrasse 21, 8001 Zurich
・アクセス:Börsenstrasse駅から徒歩2,3分。
・営業時間:7:30~18:30(土曜日は8:00~18:00)
・定休日:日曜(併設カフェは日曜日も営業)
・電話番号:+41 44 224 46 46
・公式サイトURL:https://www.spruengli.ch/cms/de/

 

M&Mだけじゃない、アメリカで。

カラフルな「M&M」やキスチョコで有名な「ハーシーズ」がアメリカのチョコの代表格ですが、今回はちょっとリッチなアメリカ発のチョコなんていかがですか。その名も、ニューヨークのSOHOに本店がある「マリベル」。絵柄がどれも可愛いのですが、味もカカオの味がしっかりしているので美味しいです。

いつも御世話になっているあの方に、とびっきりのプレゼントになるでしょう。

■詳細情報
・名称:MarieBelle New York
・住所:484 Broome Street New York,NY10013
・アクセス:Canal St駅から徒歩5分。
・営業時間:11:00~19:00(金曜土曜のみ20:00まで)
・定休日:なし
・公式サイトURL:http://mariebelle.com

 

今回紹介したのはほんの一握りのスポットで、まだまだ世界には知られざる甘いスポットが沢山あります。美味しいチョコと一緒にぜひ素敵なバレンタインを。

ライター
五月女 菜穂 ライター/株式会社kimama代表取締役

1988年、東京都生まれ。横浜市在住。1児の母。 大学卒業後、朝日新聞社に入社。新聞記者として幅広く取材経験を積む。2016年に独立し、ウェブや紙問わず、取材・執筆・編集・撮影を行う。22年4月、合同会社アットワールドを起業し、旅好きのフリーランスが集まるコミュニティ「@world」を運営。23年5月、編集プロダクションの株式会社kimamaを創業。世界一周経験者で、渡航歴は45カ国超。

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