こんにちは、TABIPPO編集部です。2020年10月12日に締め切った、「#私たちは旅をやめられない」コンテスト。たくさんのご応募ありがとうございました!
募集時にクリエイターの方々の作品例を掲載しておりました特集にて、受賞作を順次掲載する形で発表させていただきます。
それぞれの旅への思いが詰まった素晴らしい作品をご紹介していきたいと思います。ぜひご覧ください。
今回はWORLD賞に輝いた、seriさんの作品『LosAngelesの愛溢れて』をご紹介します。
seriさんには、大邱広域市観光広報事務所より「カフェセット(ドリップコーヒー2種、オリジナルタンブラー)」が贈られます。それでは、作品をお楽しみください。
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これが私のアナザースカイ”LosAngeles”。
大学2年の夏、私はロサンゼルスへ留学をしたあの時のキラキラした毎日を思い返すと今とのギャップに少し胸が締め付けられる気持ちもあるけれど。
私が大好きになった、ロサンゼルスを、あの素晴らしき日々たちを、忘れないようにここに残しておこうと思う。
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高校の時に友達が留学をしているのを見て、ホストファミリーから素敵なアルバムをもらっているのを見て、すごい!!私も行きたい!!(私もアルバム欲しい!!)とずっと思っていた。けれど、ネットで調べたり資料を請求してはみるものの、その先へ進むことなく日々は過ぎていった。
そんなある日、よーし、もう直接話を聞いてみるかと思い立ち、留学センターに連絡をして尋ねてみることに。これが全ての始まりだった。
とりあえず話を聞いてみようと足を運んでみたのだが、帰る頃には行く日程も場所も全て決まっていた。話がどんどん進んだのだ。ワクワクとドキドキが詰まっていた。あの日の帰り道、私はそこにいる誰よりも、キラキラした空気に包まれて歩いていたと思う。
家に帰り、諸々の書類をテーブルに置いて『ロサンゼルスに行ってくる』そんな言葉でこの旅は始まった。
もともと私の両親は私がやることに対して、基本的に全て応援をしてくれた。とてもありがたい。この留学も突然のことだったので驚きはされたが、応援してくれ、褒めてくれた。いつもいつも、何かにつけて褒めてくれた。(私は褒めて伸びるタイプ)
ありがとう。私もそんな親になるね。
大好きなんだ、惚れたんだ
一人で行く初めての海外。期間は3週間。
それはもう、最高だった。
きっと後にも先にも、これを超える3週間はないと思う。それくらいに、素晴らしい日々だった。これでもかというくらい広い空に、まず心奪われた。ありきたりの言葉だけれど、本当に、あー私ってなんてちっぽけなのだろう、と。自分がちっぽけに感じた。(ちっぽけって響きかわいい)
だって、こんなにも広いんだよ。こんなにも。同時になんでも出来る気持ちになった。心がスッと晴れた気がした。
どこまでも続いていく広い海、白い砂浜に、オープンに話しかけてくる環境に、外人が歩いてる!もうそれだけでの光景に私は惚れました。あー好き。海外が好き。大好きだ。
日本からはるかかなたのその土地に、外人だらけのその場所に自分がいるってことに、私はとても幸せを感じた
当時部屋から見ていた好きだった空。
広い空に広い砂浜(改めて見返すと、写真撮るのがめっちゃ下手。本当はもっと、素晴らしいんだよ!悔しい…!)
濃くて濃くて濃かった日々
ロサンゼルスに着いて3週間、毎日が刺激的だった。
これは留学中の3週間、毎日書いていた日記帳。ちょっと載せてみる。
行った先々のパンフレットだったり、買ったもののレシートだったり、ペタぺたぺたと。全部が思い出だったんだろうな。うん、思い出だ。拙い英語で頑張って書いてたなあ。
ホームシックになるとかも聞いていたけれど、少しもならなかった。帰りたくなかった。もっとずっと居たかった。毎日があっという間で、とっても濃くて。なんともなく過ぎていく日々を送っていた私は、同じ1日でもこんなにも違うものなのか、と衝撃を受けた。
この素晴らしき日々を何から話したらいいのか、書き出したらきっと止まらない。ので、初日の出来事を。
first day in LosAngeles
10時間ほどのフライトを終え、いざロサンゼルス上陸。今でも鮮明にその日の全てが浮かんでくる。
空港に着くとお迎えの男性が何から何までやってくれて、気遣いも全てがとてもジェントルマンで、”さすがアメリカや〜”と一気に心踊ったこと。
ホームステイ先に着くと、ホストマザーは今ハワイに行ってていないよ、だからwifiのパスワードも分からないよ、とホストマザーの妹と名乗る謎の女性が現れたこと。
かわいくて素敵なお家だった。(その後、引っ越したそうで今はもうない。寂しい)
wifiを求めて近くのマックに歩いて向かい、フライドポテトを頼んでみたら、どでかいサイズのM&M’s入りソフトクリームを二つも渡されてしまったこと。(私の英語力は一体どうなってるの)
無事wifiをゲットしたので、着いたよと親に報告。ホストマザーのことも話してみたら、どこの誰かもわからない人の家にいる状況に、ちょっと問題になっちゃったこと。
道が分からない状況でバスに乗るのは怖いと思いひたすらに歩いて辿り着いた先は、タトゥーが入った人がいっぱいいる、ちょっとだけ危険なビーチエリアだったこと。
そこで入ってみた建物の中では電流を身体に流したり、剣を飲み込むショーが行われており、気持ち悪くなって慌てて出たこと。
入口にはお金をホッチキスで体につけてる人も。見るからにクレイジー。でもすごく気になって入るしかなかった。
そんなこんなで歩いて帰っていると、通りすがりの男性がお花をくれたこと。
(絶対落ちてたやつ拾ったよね?)
これが全て一日目に起きたおはなし。もう7年ほど前になるが、全て鮮明に覚えている。あの時の気持ちも。全部。
3週間全てを書きたいが果てしないのでやめておく。心の中にそっと、しまっておこうかな。気が向いたらまたちょこちょこ書くかもしれない。
みんな違ってみんないい
どこの国が一番好き?と聞かれたとき、私は迷わずロサンゼルスと答えるのだが、大抵の外国人(特にアメリカ圏の方)にはあまりいい反応をされない。ロサンゼルスのイメージはあまりよくないらしい。
ちょっと悲しい。でも私にとっての一番は変わらずロサンゼルスだ。
もちろん全ての人にとっていい国などないと思うし、私はあの時、19歳のあの時に、一人で留学を決め、それがロサンゼルスで、あの語学学校で、そこで出逢った仲間たちがいて、その全てが合わさって、こんなにも素敵な思い出として残っているのだと思う。
きっと同じ国でも、行くタイミングによって、誰と行くのか、どんな境遇の時なのか、その時々で全く違う感情は生まれるだろう。
実際に私は去年再びロサンゼルスを訪れたが、当時のような初々しい感情はなく、変わらない夕日の美しさへの感動と当時の懐かしさでいっぱいになった。あのサンタモニカビーチから見るサンセットは、私の中で一番の絶景だ。
改めて、また必ず訪れたい場所。これから先、何度でも。
本当に素晴らしいので、ぜひ実際に見てみて欲しい。
この素晴らしき人生に
この留学をきっかけに私は海外の魅力に魅せられ、長期休みには必ず海外に行くようになった。海外をめぐることでたくさんの人や文化と出逢い、その価値観に触れ、刺激を受ける。世界は広いんだと教えてくれる、安心させてくれる、力をくれる。
そして今私は海外就職を目の前に奮闘している。コロナの影響で足止めをくらっているけれど、必ず行くんだ。行きたい。そしていつかロサンゼルスで働けたら、そんな淡い夢を描きながら今日もなんとか元気に生きている。
だって夢を叶えないとね。考えるだけでワクワクしちゃう。
そんなきっかけをくれたロサンゼルス。本当に大好き、そしてありがとう。今はちょっと大変なときだけど、たった一度の人生だもんね、楽しまないと。頑張らないと。
まだまだ行きたい場所もあるし、見たい景色もたくさんある。ここからがスタートだ。
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Everything’s gonna be alright.
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全部きっと上手くいくよ、大丈夫。これが私のアナザースカイ”LosAngeles〜完〜
また行くからね、待っててね
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