こんにちは、TABIPPO編集部です。2020年9月14日(月)から2020年10月12日(月)まで「#私たちは旅をやめられない」コンテストを実施しています。
応募媒体は「note」。指定の#タグと共に、自由な表現で “海外への旅” への思いを投稿いただくコンテストです。
同時に、クリエイターによる作品とコンテストの受賞作を掲載する特集もスタート。様々な表現での、それぞれの思いをぜひご覧ください。
今回は株式会社TABIPPOの代表をつとめる、清水直哉の作品をご紹介します。
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「#私たちは旅をやめられない」
そう、僕らみたいにひとつの場所に留まることができない人種は、どんな状況になっても旅を続けるのだろう。
2020年、新型コロナウイルスによって世界は変わった。だけれども、僕らの旅にもつ想いは変わないし、「あの場所をまた旅したい」そう思う気持ちはより一層強くなるばかりだ。
先日、ニュージーランドに在住する執筆家、四角大輔さんと再会した。もちろんこんなご時世だから、オンラインでの再会だ。
僕の人生に大きな影響を与えてくれた先輩(もう50歳ということにびっくり!)と、たっぷり2時間も語り合ったあとに、残った感情が一つ。
「あぁ。ニュージーランドをまた旅したいな」
ニュージーランドを旅したのは、何年も前の話だろうか。調べてみたら、旅をしたのは2015年の11月。あれからもうちょうど5年の月日がたったことに驚きを隠せず、親友と2人で旅したその日々が懐かしく思えた。
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元々、自分にとってのニュージーランドは「自然が豊かな国」くらいの認識だった。
人口よりも羊が多くて、スローライフで、星空がきれい。
そんなイメージを変えてくれたのは2015年にニュージーランドを訪れた実体験であり、ニュージーランドの湖に移住し、持続可能な自給自足ライフを営んでいる四角大輔という大先輩の存在だ。
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まず、アクティビティ大国だということ。島全体が絶景とも言える大自然のど真ん中で、種類豊富な体験をすることができる。
洞窟をチューブタイヤと進んでいくケイビング、マウンテンバイクでの絶景サイクリング、水上を爆速で駆け抜けていくジェットボードなど。中には、バンジージャンプやリュージュのようにニュージーランドが発祥で、世界中に広まっていったアクティビティも。
印象的な南アルプス山脈を背景に南部のワカティプ湖のほとりに位置している「女王にふさわしい町=クイーンズタウン」にて、山脈の上からアクティビティを体験しながらみた景色は、いまだに忘れられない。
「人と自然が一体となって共存している」という感覚を得られた、人生で初めての経験でした。
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そして、なによりもニュージーランドの魅力は「サステイナブル=持続可能な」という言葉に集約されていると感じた。
自然を敬って守ろうという精神が根付き、レジ袋などプラスチックも禁止。国としては、原発ゼロで電力の80%が自然エネルギー、市民レベルでの環境保護活動も盛んだ。
そして、福祉国家でもあり、医療費・出産費・教育費がゼロ。高齢者や障害者への支援も手厚く、LGBTQの結婚も法的に認められていて、シングルマザーが貧困にならない。弱い立場の人を指せるシステムが整っているのは、北欧とイメージが近いかもしれない。
そんなことを知っていると、ニュージーランドを旅した時、そこで暮らしている人々と接して、感じることが変わる。
どうやったら僕らは、この世界とのより良い関係性を取り戻すことができるのだろうか?自分たちが学ぶべきことは、どんなことなのか?
そんなことを思いながら、僕らはこれからも旅をし続ける。
こうした、旅で学んだことを社会に還元してくのは、旅人の役割の1つだ。「土の人、風の人」という言葉があるように、移動をし続ける僕らには、旅人としての責任がある。
ニュージーランドでの旅を思い返しながら「2021年になったらまた世界中を旅したい」という気持ちがまた強くなってきた。
僕ら旅人が、次に訪れる場所は「また行きたいと思える大好きな場所」なのだろう。
次にまた、ニュージーランドを旅するならば、「人と地球」がよりより関係性を築くためのヒントを探す旅がしたい。そんなことを考える、2020年10月。
「#私たちは旅をやめられない」
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「#私たちは旅をやめられない」特集でその他の作品も掲載中!
「#私たちは旅をやめられない」特集では、コンテストの概要、旅を愛するクリエイターの作品、TABIPPOメンバーの作品、そしてコンテストの受賞作を、継続的に公開していきます。
受賞作の発表までは、様々な表現の作品を掲載していきますので、ぜひ応募の参考にしてくださいね。コンテスト概要はこちら。