読者の皆さんの中には、都会で生活していて1日の大半をオフィスや自宅など室内にいる人も多いかと思います。
都会の喧騒に疲れた時に気晴らしに公園に行って、何をするでもなくただボ〜ッとのんびりするだけで心が落ち着いた経験は誰にでも一度はあるかと思います。
そんな都会人の日常にどうしても不足しがちな自然との触れ合いを存分に楽しむ旅行先として、今回はコスタリカをおすすめしたいと思います。
コスタリカってどんな国?
photo by suzukinao
コスタリカの人口は490万人、その国土は九州と四国を足した程度の大きさであり、経済規模では中米でパナマの次に豊かな国として「中米の優等生」と呼ばれています。
日本ではあまり馴染みのない国ですが、コスタリカはエコツーリズム発祥の地といわれており、欧米のバックパッカーの間では環境保護先進国として非常に人気のある旅行先となっております。
かくいう私も中米放浪旅の一環としてコスタリカに訪れたことがありますが、美しいビーチや圧倒的な規模の熱帯雨林、活火山などの多くの観光資源に恵まれたこの国に魅了された旅人の一人です。
今回は、そんな中から特にオススメの4つの観光ポイントを紹介したいと思います。
ちなみにスペイン語圏における一般的な挨拶は「オラ!(¡Hola!)」ですが、コスタリカにおいては「プラ・ビダ!(PURA VIDA!)」が最もポピュラーな挨拶ですので、とびきりの笑顔で「プラ・ビダ!」と挨拶をしましょう。
きっとコスタリカの人々との距離がぐっと縮まるでしょう。
神秘的なジャングルでマイナスイオンを浴びる
photo by suzukinao
コスタリカは、その国土の4分の1以上が自然保護区や国立公園となっており、また赤道に近いという地理的背景から非常に規模の大きな熱帯雨林が各地に見られます。
その中でもモンテベルデ(Monteverde)には熱帯雲霧林と呼ばれる独特の生態系の森が広がり、木にはコケ、シダなどがビッシリと覆い神秘的なジャングルを体験することができます。
映画「もののけ姫」の舞台は屋久島と白神山地と言われていますが、このモンテベルデも同じような神聖な雰囲気があり、いまにも「こだま」や「シシ神さま」が出てきそうです。
そんな神秘的な空気が漂うモンテベルデにて、ハイキングに興じるのも良し、日本では目にすることができない動植物を観察するのも良し、楽しみ方は無限大です。
コスタリカで「火の鳥」を拝む!?
メキシコ南部からパナマにかけての山岳地帯の森林に生息している、ケツァールという名前の鳥をご存知でしょうか?
ケツァールは古代アステカ時代に農耕神ケツァルコアトルの使いとして神聖化された鳥であり、いまでも中米諸国では非常に有難いものとして敬われています。
ケツァールは日本人の我々にとっても非常に馴染みのある動物です。というのも有名な手塚治虫の代表作の一つである「火の鳥」がこのケツァールをモデルにしていると言われています。
ケツァールを見た人は幸せになれるといわれるほど貴重な鳥ですが、めったに人前に姿を現すことはありません。
筆者もこのケツァールをひと目見ようと、コスタリカ・グアテマラの密林に足を運びましたが残念ながら見ることはできませんでした。
是非、この貴重なケツァールを見にコスタリカの密林まで訪れてみて下さい。