「チェコ」も正式な読み方ではない?
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中央ヨーロッパにあるチェコも国名の呼び方で話題となった国です。2016年4月、チェコ政府は外国語の表記を「Czech Republic(チェコ共和国)」から「Czechia(チェキア)」に変更してほしいという声明を出しました。
しかし、声明から約4年経った現在でも、「Czechia(チェキア)」という名称は定着していないように感じます。日本国内でも「チェコ」を使っていますから。
そもそも、2016年当時、チェコ国内においても「Czechia(チェキア)」に対する反対意見がありました。反対意見の理由はロシア連邦チェチェン共和国の綴りに似ているというもの。
確かに「Czechia(チェキア)」と「Chechnya(チェチェン)」、英語で書くと見間違えそうになりますね。
未承認国家「ナゴルノカラバフ共和国」から「アルツァフ共和国」へ
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先ほど「ジョージア」の国名変更を話題としましたが、コーカサスに国名変更した「国」があります。それが未承認国家「アルツァフ共和国」です。2017年2月に行われた住民投票により「ナゴルノカラバフ共和国」から「アルツァフ共和国」となりました。
そもそも「アルツァフ共和国」は国家の体を成していますが、国連加盟国から国家承認されていない未承認国家となります。元々はアゼルバイジャン領でしたが、領内で多数を占めるアルメニア住人とアゼルバイジャン住民が対立。1990年代には周辺諸国を巻き込んだ紛争となりました。
その結果、アルメニア住民が「ナゴルノカラバフ共和国」を「建国」し、現在に至っています。
さて「アルツァフ」はアルメニア語読み、「ナゴルノカラバフ」はロシア語読みになります。ジョージアがロシア語読みの「グルジア」から変更したようにロシア語離れが進むのでしょうか。
空港や駅では要注意
国名や首都名が変わった場合は空港や駅の表記やアナウンスにご注意ください。日本国内の読み方とは全く異なることも考えられるので、事前に大使館のホームページでチェックするといいでしょうね。
また、英語表記が正式な国家名称の国であっても、現地語で言うと喜ばれると思います。