ライター
niikurayu 某宿の中の人

京都の某宿で働きながら、旅したりしてます。

6. ダラの情景

漁村で降ろしてもらった後は徒歩の旅です。サイカーに乗っている間よりもさらに色々なものが見えてきます。

地元民集うカフェーから船溜まりを眺めたり

マイペースな牛を見つけたり

マイペースなおっさんの昼寝を発見したり

いくつかの集落を周って見えてきたのは、ダラ地区全体が想像以上に貧しいということでした。

ダラ地区全体が湿地帯になっているらしく、ほとんどの住宅は汚れた水の上に建っています。電気はかろうじて繋がっているようですが、水道は通っていない様子でした。

集落に手押しポンプの共同井戸はあるのですが、地下からではなく近くの沼から水を汲み上げているだけのようです。沼から水を直接汲んでいる姿もよく見かけました。

しかし、不思議と悲壮感はないのです。むしろ、ヤンゴン市内よりも人々の顔が朗らかで生き生きとしているようにも見えました。

恐らく、日々僅かな収入を糧に生きている人がほとんどでしょう。ただ、何故かそこに笑顔やパワーが溢れているのです。

僕の勝手な想像ですが、彼らにはいつか川の対岸で暮らすという「希望」があるのではないでしょうか?低い湿地帯のダラ地区から、ビルの林立するヤンゴン市内はまさに富の象徴のように見えます。

いつか良い仕事を得て、清潔で快適で豊かな暮らしをすること。その希望が過酷な境遇に置かれているダラ地区に活力とエネルギーを与えているのではないか。そんなことを考えていました。

そんなダラ地区にも、2020年に川を跨ぐ橋がかけられることが決まっているそうです。橋がかかり、自由な往来が出来るようになったダラ地区がどう変わっていくのか。それは誰にもわかりません。

活気と素朴な魅力が溢れるダラ地区。今しか見られない情景を見に、少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

All photo by Yu Niikura

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