タイやフィリピンなどの東南アジア、最近はどんどん旅行先として人気が上がっています。そんな旅行中に突然体に異変を感じたら?腹痛程度の事であればよくある事ですが、どんどん悪化していくと本当に焦りますよね…。
そんな中、デング熱という病気の危険性がある事を忘れてはいけません。日本では2014年に代々木公園を中心として流行し、代々木公園が封鎖される大騒ぎになりました。
幸い日本では流行は収束しましたが、常夏の東南アジアや中南米では無くなる事のない病気です。もちろん、僕ら日本人も感染の危険性があります。
タイに長期滞在中の僕もつい先日、このデング熱にやられてしまいました。その時に感じた兆候や症状をまとめてみましたので、ご紹介します。
1.デング熱とは?
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デング熱とはネッタイシマカ等の蚊によってデングウイルスが媒介される事により感染する感染症です。比較的軽傷のデング熱と、重症型のデング出血熱があります。
東南アジアや中南米などの常夏の国を中心に広がっており、アフリカや中国などでも感染例があります。
2.突然の高熱
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デング熱の大きな特徴は突然始まる高熱です。感染後3~7日後に発症するとされています。蚊にめちゃくちゃ刺されたなぁ…なんて数日後に突然高熱にうなされた場合、デング熱の疑いがあると言えます。
僕の場合は、デング熱に感染した友人の宿に回復後に遊びにいき、そこで結構がっつり蚊にやられました。そのちょうど3日後の発熱だったので、あの時感染したのかなぁ?なんて考えています。
ただ東南アジアに滞在していると、蚊に刺されるなんてのは日常茶飯事で、どうしても防ぎようが無いのが現状です。なので、長期滞在者の間では完全に運と言われているほどです…。
3.全身の痛み・怠さ
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ただの熱だけでは終わらないのがデング熱です。全身が筋肉痛のような感覚が伴なう事が多いです。ちょうどインフルエンザで高熱にうなされた時の感覚に近いかもしれません。
僕も高熱の前に全身の異常な怠さから始まりました。前日に泳いだからかなぁと最初は感じていたのですが、だんだん重くなって動くのも辛くなったあたりで、さすがに異常に気づきました。
4.皮膚の痒み・発疹
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発熱の数日後に発症しやすいのがこの症状です。発疹の度合いは様々ですが、目に見えなくとも皮膚の違和感やかゆみを伴なう事も多いそうです。
僕の場合はこの症状が厄介でした。熱が下がったその日から足の裏を中心に異常なかゆみに襲われました。それがしばらくしたら手のひらにも広がり、寝るのにも一苦労。その翌日には足全体に広がり、非常につらいものでした。
5.とにかく医者で血液検査を。
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その他にも腹痛や頭痛、目の奥の痛み等様々な症状があります。高熱が突然出て、体の至る所が痛みと怠さを感じ出したらすぐに医者へ行きましょう。血液検査ですぐにデング熱かどうか判明します。
その後医者によっては入院を進められる事もあります。僕の場合は1週間も入院する事に。しかし、後から聞いた話によると2週間以上の入院になる事もあるのだとか。
ただその間、医者も特に特別な処置を施してくれる訳ではありません。主には解熱剤と点滴、全身の痛みを和らげる薬を処方してくれるのみにとどまります。なので自宅療養で治す事も不可能ではありません。
ただし、デング熱は重症化してデング出血熱に変わる恐れがあるので要注意です。
最後に
きちんと治療すれば比較的安全である反面、重症化の危険性もあるのがデング熱です。異変を感じたらなるべく早く医者にかかり、きちんと治しましょう!