ライター
さかち 死ぬまでに全ての国を訪れることが夢です♡

旅行とお酒が大好きなアラサー女子(もう女子ではない…)です。 同じく旅行とお酒が好きな旦那とモロッコのサハラ砂漠で出会って結婚。 2016年4月から約1年間、人生の夢であった『夫婦で世界一周』にも行ってきました! 今は旅行の楽しさや世界の美しさをいろんな人に伝えていくことが夢です♪

皆さんは「沿ドニエストル共和国」という国名を聞いたことがありますか?正式には「沿ドニエストル・モルドバ共和国(Pridnestrovskaya Moldavskaya Respublika)」。

どちらにしても、「聞いたことがない」という方がほとんどのはずです。もちろん私も、生まれて30年以上、失礼ながらそのような国名を聞いたことがありませんでした。

ですが、聞いたこともない、誰も行ったこともないような国って非常に心惹かれませんか?

今回は、そんな未知の国についての情報を少しだけお届けするので、少しでも魅力が伝われば嬉しいです。

 

未承認国家「沿ドニエストル共和国」とは

photo by さかち

「沿ドニエストル共和国」という国名は聞いたことがなくても、「モルドバ」という国をご存じの方は多いはずです。モルドバワインなどでも有名な、東ヨーロッパに位置する国です。

実は、「沿ドニエストル共和国」は、国際的にはモルドバの一部とみなされていて、主権国家としては承認されていない未承認国家なのです。

とはいえ、モルドバの実効統治は及んでおらず、事実上は独立状態にあります。1991年に崩壊したソ連を今でも尊敬し、現在もその意志を引き継いでいる社会主義国家なんですね。

歴史的には、モルドバもソ連に支配されていたわけですが、ソ連崩壊と同時に独立しました。

モルドバはルーマニア系の人々が多いのですが、今の沿ドニエストル共和国付近にいた人々はロシア系。そこで、ルーマニアの人々に支配されるのを嫌がったロシア系の人々が、1990年に独立を宣言したのが始まりです。

一方のモルドバとしても大事な土地を手放したくないので、1992年にトランスニストリア戦争が勃発。戦争はすぐに終わったのですが、未だに解決はしていないのです。

よって、国際的には未承認国家ではありますが、国旗や政府、通貨など、すべて独自のものを持っている、れっきとした国なのです。

 

沿ドニエストル共和国にはどうやって行くの?

photo by さかち

そんな沿ドニエストル共和国には、モルドバの首都キシナウからバスで行く方法しかないと思います。キシナウのメインバスターミナルからは、毎日20分に1本程度の頻度で、沿ドニエストル共和国の首都ティラスポリまでバスが走っています。

運賃は36.5レイ≒220円/人(2016年当時)でした。ちなみに、ティラスポリからキシナウまでも、30分に1本程度の頻度でバスが走っているのですが、運賃は約2倍でした…!

沿ドニエストル共和国としては、「モルドバには簡単には行かせないぞ」という主張をしているようにも感じました。キシナウから1時間ほど走ると、沿ドニエストル共和国との国境に到着します。

モルドバは独立を認めているわけではないのですが、ちゃんとパスポートチェックと入国審査もありましたので、パスポートの携帯はお忘れなく。

入国審査では「ロシア語は話せない」、「目的地はティラスポリで今日中に出国する」という2点だけを伝えれば、すんなりと入国させてもらえました。(※日帰りしない場合は別に手続きが必要かもしれません)

残念ながら、国境では入国スタンプは押されないのですが、ロシア語で自分の名前などが記載された白い紙が渡されます。この紙は出国するときに回収されますので、なくさないのがベストだと思います。

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