ライター

旅と本と世界遺産が好きな会社員、中口直子です。普段は都内のコンサルファームで働きながら、週末や長期休暇に旅をしています。旅の楽しみは、飛行機やホテルで読む本に、世界遺産のまち巡り。日常と非日常を行き来して、頭の中を巡る言葉が次々と過ぎ去っていく感覚が好きです。

こんにちは。旅するライター、中口直子です。

社会人2年目の夏休みはいつもより遠出したくなり、東ヨーロッパのハンガリー、オーストリア、チェコを周遊する1人旅に出てきました。

10時間のトランジットでは中国にも入国したため、結果的には8日間で4ヶ国4都市を周る詰め込み旅に。
 

この欲張った旅程を遂行するべく、私は自分自身と1つだけ約束をして飛行機に乗りました。

それは「のんびりすること」。

1ヶ国につき、やりたいことは1つだけ。あとは街を散歩したり、宿で昼寝したり、たまに写真を撮りに行ったりと、その日の気の向くままに行動する。

そんな約束のもとに旅立つと、心から満足する思い出を得ることができました。私の東ヨーロッパ旅の一部を、皆さんとシェアできればと思います。

夜景を見るために上海へ

昔から中華圏への憧れが強く、いつか行ってみたいと思っていた中国・上海。

成田から3時間半かけて浦東国際空港へ到着し、入国のためにトランジットビザを発行します。

上海といえば夜景。ここ外灘は上海で最も有名な観光スポットで、昔は「東洋のウォール街」と呼ばれていました。

この黄浦江沿いの夜景が美しいのは言わずもがな、振り返ればライトアップされた西洋風の建造物が燦然と立ち並んでおり、その租界時代を感じさせる街並みも必見です。

ドナウ川沿いを散歩するためにブダペストへ

東ヨーロッパ周遊の始まりは、ハンガリーの首都ブダペスト。

ドナウ川沿いの宿を取り、朝も夜もただ川を眺めながら散歩していました。最高の贅沢です。

ブダペストのドナウ川沿いの景観は世界遺産として登録されており、川の向こう岸には国会議事堂やブダ城など荘厳な建築物が並んでいて、圧巻の眺めです。

またドナウ川沿いの遊歩道をずっと歩いていくと、約60足の靴が視界に入ります。
第二次世界大戦期、当時貴重品とされた靴を脱がされ、その場で銃殺されたユダヤ人を悼むオブジェです。

思いがけず歴史に遭遇することも旅の魅力。ハンガリーに行く方は、ぜひ訪れてみてください。

ザッハトルテを食べるためにウィーンへ

2ヶ国目はオーストリアの首都ウィーンへ。

Omioというヨーロッパ圏の交通情報検索サービス上で鉄道を予約し、ブダペストから片道2時間半でたどり着きました。

EU圏ではシェンゲン協定が結ばれていて、一度入国審査を通過すれば、出入国審査なしで他の国に移動できます。

ウィーンでやりたかったことは、現地のザッハトルテ巡り。
有名な老舗『カフェ・ザッハー』のザッハトルテをいただいてきました。

このザッハトルテ、甘すぎず苦すぎず、とても濃厚で本当に美味しかったです。

本場の濃厚さゆえかお腹いっぱいになってしまい、ザッハトルテはしばらくいいかな……と早々に食べ歩きを諦めたのも良い思い出。

『デメル』のザッハトルテもとても有名なので、次回こそはお目にかかりたいと思いつつウィーンを後にしました。

旧市街を目に焼き付けるためにプラハへ

最後にたどり着いたのは、チェコの首都プラハ。

再びOmioで予約した鉄道に乗り、ウィーンから片道4時間かけて到着しました。

昔の街並みがそのまま保存されているプラハの旧市街は、まさに中世ヨーロッパそのもの。
石畳あり、馬車あり、時計台ありの荘厳な景色は、東ヨーロッパの3都市を周ったうち、個人的に最も気に入りました。

またプラハはかなりコンパクトな街で、2日もあれば観光地をひと通り訪れることができます。

聖ヴィート大聖堂やミュシャ美術館など、有名な観光地が1ヶ所に集まっているため、短期間で新しい土地を訪れたい方にもおすすめです。

目的は1つで充分

日本で考えていた「こんなことやってみたいな」を、十二分に叶えた旅。

実際にはブダペストで温泉に寄ったり、ウィーンでシェーンブルン宮殿のツアーに当日参加したり、プラハ城を訪れたりと、現地で思いついたこともいくつかやっていました。

そんな定番の観光地巡りももちろん楽しいのですが、やっぱり私には旅先でただのんびり歩く時間が至高だと気付かされました。

スケジュールを最初からきっちり組みたい人、定番スポットはしっかり巡りたい人、はたまた気の向くままに動きたい人。

人の数だけ旅のスタイルがあります。

たくさん旅をして、ぜひあなただけの旅のスタイルを見つけてみてください。

ライター

旅と本と世界遺産が好きな会社員、中口直子です。普段は都内のコンサルファームで働きながら、週末や長期休暇に旅をしています。旅の楽しみは、飛行機やホテルで読む本に、世界遺産のまち巡り。日常と非日常を行き来して、頭の中を巡る言葉が次々と過ぎ去っていく感覚が好きです。

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