環境問題にはかねてより関心を持っていたつもりですが、こうして環境汚染の被害に直面している人を目の当たりにし、同情を覚えました。
そしてサヒムは、温暖化に対する抗議活動で泳いで島を渡っている最中にここに立ち寄っているとのこと。その行動力と母国を思う気持ちに感心しました。
問題の当事者だった事実
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サヒムに対してその行動力を讃え、自分の国が海に沈みかけている状況を慰めていると、サヒムは言いました。
「君たちは『大変だね』で済むからいいよ。けど俺は家が沈むんだぞ、考えてみろ。」
さらに続けます。
「そもそも温暖化は先進国が原因なんだ。わかるか?俺は日本人に向けて、つまり君に向けて抗議活動をしているんだぞ。」
ここで初めて、自分が環境汚染の当事者だった点、なのに他人事だった点に気付かされました。
そのしわ寄せを押し付けているサヒムに対して同情を抱くなんて、とんだ思い過ごし。その夜は羞恥心とショックで眠れませんでした。
私たちの責任
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サヒムは冷静でしたが、自分が海に沈む側の立場だったら…
これが現実です。しかも先進国は、あろうことか途上国の環境汚染は厳しく取り締まるのです。この現実を受け止めることから始めませんか?
まとめ 私からのメッセージ
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改めてお伝えいたします。
○日本人は環境問題を引き起こしている当事者。
○環境問題に関心を持って世界を巡ると見方が変わる。
○途上国には先進国を恨む人もいることを認識して不用意な発言は避ける。
○環境問題の解決に取り組むのは、当事者としての義務。
旅では苦い思い出もありますが、それすら日常では味わえない貴重な経験がです。広い視野を持つためにも旅に出て、いろいろな人種の人と話をしてみましょう。