編集部
西嶋 結 TABIPPO編集部 / ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。2012年に半年間の旅行を経験し、今までに訪れた国は60か国ほど。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

フリーランスエンジニアになる3つの方法

前田:セブでエンジニア留学の先生として過ごされたわけですが、生徒さんは初心者なので、不安を抱いている方も多いはず。僕が留学したときは、女性の生徒さんが多かったように思いますが、どんな声をよく聞きますか?

一戸:女性、多いですね。女性に多く見られたのが、「エンジニアになったとして、生活していけるのかな?」という不安。女性は先を見通して安定を求める傾向にあるので、すごく現実的に考えている方が多かったように思います。

前田:なるほど。「技術を無事身につけられるだろうか?」という不安というよりも、「技術を使ってどう生活していくか?」が気になるんですね。実際、どうなんでしょう?

一戸:講師としてアドバイスしていたのは、「未経験でいきなりフリーランスエンジニアになるのは避けたほうがいい」ということです。

おすすめは、エンジニア留学した後、エンジニアとして企業に1年以上勤務すること。会社員になれば、望むと望まざるとにかかわらず、さまざまな経験を積むことができます。そうすれば、職務経歴書に書ける「知識」や「経験」が増えていきます。

もちろん、いきなりフリーランスとしてデビューしてはいけないわけではありません。ただし、茨の道だと思いますよ。

前田:茨の道……どんなイメージでしょうか。

一戸:エンジニアとしてアピールできるものがないので、仕事をとるのが大変です。営業力があればなんとかなるかもしれません。でも、ガツガツした営業ができる人はほんの一握りではないでしょうか。

前田:そもそも経験の浅いフリーランスエンジニアは、どうやって仕事を見つければいいんでしょうか。

一戸:クラウドソーシングがおすすめです。なぜなら、クラウドソーシングでは「経験豊富ですが、単価は高めです」という人よりも、「あまり経験はありませんが、安くても頑張ります」という人のほうが喜ばれる傾向にあるから。まずは低単価の案件をこなし、経験を積みましょう。

前田:低単価の案件をこなしていくなら、本業を持ちつつ、同時並行で仕事をしたほうがよさそうですね。

一戸:そのとおり。フリーランスエンジニアになるまでの道筋としては、3通りあると思っています。
まず、エンジニア留学などで知識を身につけた後にエンジニアとして企業に就職し、経験を積んでフリーランスになるパターン。
次に、本業を持ちつつ副業でエンジニアとして働くパターン。
最後に、いきなりフリーランスとして独立し、頑張って営業しながら稼ぐパターンです。

一番安心なのはやはり、1番目のパターンですね。1~2年目のフリーランスエンジニアだと、営業を精一杯頑張ったとして、月収20万円くらいでしょうか。それなら、就職してお給料をいただきながら、さまざまなスキルを身につけるのが賢いと思います。

前田:なるほど、そちらの方がおトクに見えますね。

一戸:特に営業力に自信がない人は、実績を積んでおくことが重要。そのためには、会社勤めをするのがベストです。

前田:年代にもよるかもしれませんね。20代前半なら、いずれにせよ真っ白からのスタート。でも20代後半以降なら、今までのスキルをうまく使う方法を考えたほうがいいと思うんです。

たとえば看護師としての経験があるなら、看護業界にアプローチすれば、案件をとりやすいはず。 エンジニアにジョブチェンジしたとしても、完全なるリニューアルキャリアとして扱わないほうがうまくいくのではないでしょうか。

一戸:掛け合わせが、成功のコツですね。また、課題感を把握して、それを解決する方法を模索できる人は、エンジニアに向いていると思います。やりたいことを見つけてどんどん挑戦すれば、技術力は自然と向上していきますし、早く稼げるようになりますよ。

売れっ子になるのは、常にアンテナを張り、「今は何が流行っているのか」「どんなエンジニアが求められているのか」の情報収集を怠らない人だと思います。それと、自分なりに思考を深め、今あるプロジェクトを進めていける人。技術力は磨きつつも受け身になりがちな方も多いのですが、積極的にプロジェクトを進めていける人は重宝されます。

 

稼げるエンジニアになるために必要なスキルとは?

前田:「旅をもう少し豊かにしたい」という目標があるなら、いったん月収+5万円をめざせばいいと思います。そうなると、どんなスキルを身につければいいでしょう?

一戸:Webサイト改修ができるスキル、つまりhtmlやスタイルシート、ワードプレスの基礎スキルでしょうか。このデザインを反映させてほしいというニーズが多いので。

前田:なるほど。そういえば最近、「ニーズは転がっているから、提案してみれば意外と通るものだ」という学びがあったんですよ。

1月にアイスランド旅行をしたとき、現地のレンタカーやツアーの会社にスポンサーの打診をしてみたんです。思い切ってメールしてみると、意外とOKをもらえました。声をかければ、ニーズは掘り起こせるものです。

一戸:「サイトは持ってるけれど、自分で直せない」「メルマガの配信を始めたいから、システムを整えてほしい」「問い合わせフォームを設置したい」という相談は常にありますよね。

ニーズが顕在化していなくても、ある程度関係性ができている人なら、「こんな機能をつけたほうがいいんじゃない?」と提案するのもアリだと思います。とはいえ、自分のスキルがない分野だとしんどいので、自分の得意な分野によせていけばいいんです。

前田:自分のポジションをつかんで、積極的に提案していくことですね。では最後に、旅人を目指すエンジニアへのメッセージをお願いします。

一戸:エンジニアはクリエイティブな仕事で、楽しいものです。案件は豊富にありますし、みなさんが想像している以上に仕事には困らない状況にあります。エンジニア人口がもっと増えるといいなと思います。

特に女性にはおすすめしたい職業ですね。女性ならではの細やかさで改善点に気付き、成果物を生み出せますから。

前田:勉強になりました、ありがとうございました!


Text:西嶋結
photo:長沼茂希

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西嶋 結 TABIPPO編集部 / ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。2012年に半年間の旅行を経験し、今までに訪れた国は60か国ほど。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

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