(C)運転手から購入するパターン
運転手にお金を払い券をもらいます。混雑している場合はお金や券がバケツリレーのように行き交うことも。超アナログですが、お金や券が盗まれることは少ないと思います。この場合も運転手に細々した質問はできません。
なお、ロシアでは車内にいる女性車掌から券を購入します。なお、多くの女性車掌はロシア語しかできませんが、何とかなります(笑)
(D)地下鉄駅から購入するパターン
運転手からも購入できない、電停の近くにキオスクがない、けど地下鉄は走っている・・・。この場合は最寄りの地下鉄駅に行き、券売機で1日乗車券を購入しましょう。1日乗車券は地下鉄、路面電車、バスに乗れます。正直、これが一番、面倒なパターンです。
(E)その他
たまに、ホテルのスタッフが路面電車の券を譲ってくれる場合もあります。これは極めてレアなケース。私は1回しかありません。どうしても……という時はダメ元でスタッフに尋ねてみましょう。
いずれにせよ、路面電車の券は購入できるときに購入するのがコツ! 先手必勝です! また、券がないからといって、無賃乗車はやめましょう。
電停に着いたら、まずは時刻表をチェック!
Photo by Nitta Hiroshi
電停に着いたら、まず時刻表をチェックしてください。時刻表は系統ごとに貼ってあり、その系統が通る全ての電停が記載されています。
また、写真のように通り過ぎた電停は薄字になっているため、方向を間違えることもありません。あまり多くありませんが、時刻表すらない電停もあります。その時は地元の人に尋ねましょう。
券は必ず刻印機で刻印を!
Photo by:Nitta Hiroshi
日本とヨーロッパの路面電車の車内において、一番異なるのが刻印機の有無です。券を購入したら、すぐに刻印機に挿入し、券に日付印を付けましょう。券に刻印がないと「正当な券」とはみなされません。
刻印機の多くは黄色い四角い箱のような機械ですが、ウクライナでは昔ながらのアナログな道具を使っています。なお、焦って券を刻印機に突っ込むと、紙詰まりの原因になるのでご注意を(筆者体験済み)
車内では目→耳→指の順に神経集中を
Photo by:Nitta Hiroshi
はじめてその都市の路面電車に乗る際は目→耳→指の順に神経を集中させます。体の部位ごとに説明しますね。
目:車内に電光掲示板があれば、ずっとそれを見つめましょう。電光掲示板には次に止まる電停が表示されます。そのため、電光掲示板をコマメにチェックすれば、降り遅れはありません。
耳:車内に電光掲示板がない場合は車内放送に耳を傾けましょう。現地語の言葉であっても、神経を集中させれば、聞き取れるものです。意外と、現地の車内放送を聴くのは楽しいですよ。
指:ごくたまに、電光掲示板や車内放送がない場合があります。この時は指で電停を数えるしかありません。同時に、電停に停車する度に、停留所名をチェックすることを忘れずに。
降車の際はドアの開閉ボタンを押し、そのまま降りたらいいだけ。券は事前に購入しているため、精算する必要はありません。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れたら簡単に使いこなせますよ!