スペイン観光でバルセロナやマドリッドを訪れる人は多いと思いますが、スペインに行ったら是非足を伸ばしてほしいのが、バルセロナから北西のフランス国境近くにある小さい町「フィゲラス」です。
スペインのカタルーニャ州にあるこの街は、画家のサルバドール・ダリの出生地で、世界中からこの街を訪ねてくる人もいるぐらい人気があります。
私は昔からダリが大好きで、旅のルートでも「ここは絶対に訪れたい場所」の上位に入っていました。
今回は私がおすすめするサルバドール・ダリを生んだフィゲラスの隠れた魅力をご紹介します!
画家、サルバドール・ダリ
サルバドール・ダリは、シュールレアリズムの代表するスペインが生んだ最も天才的な画家です。
長く伸びた髭が特徴的で、彼は写実的描法を用いながら、多重イメージなどを駆使して夢のような超現実的世界を描きました。
美術やアートに興味がある人には知名度も高いダリですが、一般的にはあまり知られていないかも…
いいえ、実は皆さん知っています。
photo by pixabay
今では世界中で売っている、あのチュッパチャップスはダリがデザインしたものなのです。
ファンタジーでエキセントリックで、現実的。その世界観を描けるのはサルバドール・ダリたった一人しかいないということで、デザインを依頼したそうです。
ダリの名言の中で私が大好きな言葉があります。
「私の絵を理解してもらおうだって?描き手である私自身でさえ理解できないというのに?だが、理解不能だからその絵に確たる意味がない、ということにはならない。逆に、だからこそ意識では一般にとらえられない、体系的で、一貫した、複雑かつ、深く激しい意味を表し得るのである」
謎過ぎて、逆に興味を持ちました。
そしてこの言葉を知り、もっとダリのことを知りたくなりました。
フィゲラスのかわいい街並み
ランブラ広場
駅からダリ劇場美術館へ向かう途中にランブラ広場があります。木に囲まれたとても雰囲気の良い広場で、休憩できるベンチも綺麗に並んでいます。
この周辺はお土産屋さんやアパレル店、オープンカフェも多いのでコーヒーを片手にのんびり読書なんかもおすすめ。時間がゆっくり流れる素敵な場所です。
ランブラ広場の近くでは、地面に描かれたダリのちょっとしたアートなんかもあり、訪れる人を楽しませてくれます。
街全体にダリが住んでいるような気持ちになるのは、ダリがこの街を愛した証拠。
そして、ダリが街に愛されている証拠です。
市庁舎広場
photo by hiroko sasaki
市庁舎広場の前は地元の子供たちで賑わい、かわいいお店やオープンテラスのレストランも並びます。
私が訪れた5月頃は、市庁舎周辺の木や柱が靴下を履いていてすごくかわいい風景でした。
オシャレなテラスのある家
photo by hiroko sasaki
カラフルな牛のオブジェが飾られた、オシャレなテラスのある家。