ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

こんにちは!ポルトガル在住のYuです。ポルトガル第二の都市であるポルト。グルメの街としても知られるポルトには美味しいレストランが無数にあります。そんな数ある人気ローカル店の味を、一度に楽しめるのが「Mercado Beira₋Rio」というフードコート。

今回は、このポルトで人気沸騰中のフードコートと、そこで食べられるローカルグルメについて紹介します。

「Mercado Beira-Rio」とは?


photo by Yu

ポルトのランドマークである、ドウロ川にかかるドン・ルイス一世橋を渡った南岸には、数多くのポートワインのワイナリーが立ち並んでいます。そのエリアにある、市場を改装してできたのがこの「Mercado Beira-Rio」というフードコート。ワイナリー見学や観光の後に立ち寄るのにもピッタリの立地です。


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フードコートといって想像するファストフード店の出店はなく、どのお店もポルトで人気のローカル店ばかり。いろいろなお店で少しずつ注文し、数々のお店の味を楽しむことができるのがこちらの醍醐味です。

また、数は少ないですが、建物内には青果店や花屋もあり、市場としての雰囲気も楽しめますよ。

「Super Bock」のビールバー


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まずフードコート内に入って目に飛び込んでくるのは、ポルトガルの二大ビールメーカーの一つである「Super Bock」のビールバー。大きな樽が目を引きます。

「Super Bock」は国内シェア40パーセントを誇る、ポルトガルを代表するビールのひとつです。飲み口はとても軽く、どんな料理にも合います。


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スーパーなどでは買えない、黒ビールや白ビールなどのドラフトビールが、全部で7種類用意されています。


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4種類のビールを少しずつ試せるサンプラーもありました。ビール好きの方はぜひこのサンプラーでいろいろな味を試してから、お気に入りの味をグラスで注文してみてください!

ちなみに、私のおすすめは「Munich Dunkel」というドイツスタイルの黒ビール。もともと黒ビールはあまり飲まないのですが、この黒ビールは風味があって後味もすっきりとしていて、とても美味しかったです。

「レイタオン」専門レストラン


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こちらは「レイタオン」というポルトガル中部地方名物の子豚のローストの人気店。

「レイタオン」とは子豚の中に塩コショウと特製ソースを詰め、串にさして丸焼きにしたもの。生後8週までの乳飲み子のみを使用するため、肉は驚くほど柔らかく、臭みがまったくないんです。そして、さらに驚いたのは皮の美味しさ。パリパリに焼かれた皮はとても薄く、皮下の脂肪もとても薄いので、そのまま食べられました。

レストランで何度か食べたことはあったのですが、子豚の姿を見たのは今回がはじめてでした。その姿は衝撃的でかわいそうな気もしますが、本当に感動する美味しさなので、ぜひ試してみてほしい一品です。

こちらのお店では、カットしたお肉をサンドイッチにしたものも販売していたので、試しに少し食べてみたい方におすすめです。

コロッケが大人気「Kroquet」


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こちらは「Kroquet」というコロッケ専門店。フライドポテトやナチョスなども取り扱っており、前菜やサイドディッシュ用に購入するといいかもしれません。人気のお店のようで、若者たちを中心に長蛇の列でした。


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私はシンプルなコロッケ2種を頼みました。一つは、ポルトガルの定番料理である「パステイス・デ・バカリャウ」という干しダラのコロッケ。干しダラのほかに、じゃがいもや香草が入っており、その塩気具合がビールのおつまみにピッタリな味です。

もう一つのコロッケも、日本のクリームコロッケそっくりの味でかなりの美味しさでした。なめらかなクリームとさくさくの衣が絶妙です。マヨネーズとマスタードがトッピングとして提供され、マヨネーズはもちろん、意外とマスタードもよく合い美味しかったです。
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ポルトガル料理のお総菜屋さん


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こちらはポルトガル料理のお総菜屋さん。写真はサラダや肉のローストと鴨肉の炊き込みご飯で、どれも美味しそうでしたが、今回私は「バカリャウ・デ・ナタ」という干しダラを使ったクリームグラタンを注文しました。

私はこの料理が大好きで、いろいろ食べ歩きましたが、今までで1、2位を争うくらい美味しい一品でした。

チーズ専門店


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こちらはチーズ専門店。お土産用にブロックでチーズも買えますが、店内飲食用にチーズの盛り合わせや生ハムとチーズの盛り合わせなども注文できます。もちろん、ワインも一緒に注文できるので、ワイン好きの方におすすめのお店です。

ポルトガル各地のチーズを試せますが、個人的におすすめのチーズは、写真右下にあるサン・ジョルジェ島産のチーズです。ポルトガル領アゾレス諸島の一つであるサン・ジョルジェ島はチーズの島としても知られ、この島で作られるチーズは、世界的に高評価を得ています。ポルトガル国外に出るとなかなか手に入りづらいので、ぜひ試してほしい一品です。

生ハム専門店「Taxca」


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こちらは生ハム専門店。大きな生ハムの塊が目を引きます。生ハムの盛り合わせやワインを注文でき、注文すると目の前で生ハムをスライスしてくれます。


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ちなみに、生ハムといえばスペインが有名ですが、お隣のポルトガルでも同一種であるイベリコ黒豚から作られ、さらに、スペインと同じくドングリや木の根を食べて育ちます。そのため、スペインに負けず劣らずの味・品質なんです。

しかも、ポルトガルは物価が安いので、安く美味しい生ハムを食べられます。これはぜひ試してみるしかないでしょう!

「Mercado Beira-Rio」へのアクセス方法


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「Mercado Beira-Rio」は、ロープウェーの終着点の目の前。ポルトのランドマーク「ドンルイス1世橋」を渡ったところにロープウェー乗り場があります。

橋から歩いても10分ほどで着きますが、ロープウェーから見られるポルトの街並みの絶景は、息をのむ美しさなので、ぜひロープウェーに乗ることをおすすめします!

■詳細情報
・名称:Mercado Beira-Rio
・住所:
・地図:
・アクセス:Ribeira駅より徒歩12分
・営業時間:10:00~23:00
・定休日:なし
・電話番号:930 415 404
・公式サイトURL:https://mercadobeirario.pt/

いろいろなローカルの味を楽しもう!

今回はポルトで大人気のフードコート「Mercado Beira-Rio」は、どのお店もローカルが太鼓判を押す、味に定評のあるお店ばかり。活気あふれる楽しい雰囲気といい、店のバラエティといい、すっかりここの大ファンになってしまい、ポルト滞在中は何度も通いました。それでも、また次回ポルトに行くときも絶対に行きたいと思える、ローカルグルメ好きには必見のスポットなんです!

また、時間が限られた旅行中、一度にいろいろなお店の味が楽しめるのもポイントが高いです。ぜひこの記事を参考に、美味しいローカルグルメの数々を楽しんでいただけたら嬉しいです!

ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

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