キモーヴ / guimauve
マシュマロと似ていますが作り方が異なり、フルーツのピューレにゼラチンを加え、泡立てて固めたものです。とろけるような口どけが特徴のお菓子です。
昔は、胃腸に効くと言われていたguimauve officinale を、飴やお菓子に練りこんで薬代わりに持ち歩いていました。このお菓子はそれを基に作られた為、この名前がついています。今ではguimauve officinale を入れることはなく、薬ではなくお菓子として愛されています。
ビスキュイ・ドゥ・サヴォア / Biscuit de Savoie
国境境にあるサヴォアが起源のお菓子で、ふわふわとした食感と、シンプルな甘みが美味しいケーキです。この地方では、家庭の味として、様々な種類の型を使って焼かれています。
昔、シャンベリーの領主のアメデ6世が、自分の権力や威厳を示す為に作らせたお菓子で、ローマの皇帝を招く際に出されたお菓子なのですが、皇帝はこのお菓子をとても気に入り、アメデ6世をローマ帝国の司教総代理したと言われています。
ブランマンジェ / blancmanger
フランス語で「白い食べ物」という意味の、ランドック地方やモンペリエが起源の作られていた冷たいお菓子です。
砕いたアーモンドを使ってアーモンドミルクを作り、牛乳に香りをつけてつくられています。杏仁豆腐やプリンなどにも似ていますが、生クリームが入っており、その使い方によって自在に食感を変えられるところが特徴です。
昔は高貴な人しか口にできなかったお肉や米などを混ぜて作られており、スープ状にしたりアントルメ(コース料理の最後に出される、見て楽しむための料理)として出されたこともありました。18世紀に入ってからは、口どけを楽しむスイーツとして定着していきました。
シューケット / chouquette
小さいシュー生地に、パールシュガーをまぶして焼いた物。底の方は砂糖が溶けてキャラメリゼになっています。砂糖のシャリシャリとした食感と、シュケットの軽さで、素朴なお菓子ですが何個でも食べられてしまいます。
フランスではどこのパン屋さんに置いてある定番のお菓子です。
カヌレ / Canelé
ボルドーの女子修道院で昔から作られている伝統菓子です。
カヌレとは「溝のついた」という意味。カヌレ型と呼ばれる型の中に蜜蝋を塗り、その中に生地を入れて焼き上げたものです。外はカリカリ、中はしっとりとしていて、ラム酒が香る、美味しいお菓子です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?どれも美味しそうで、食べたくなってしまいますね。
フランスは伝統菓子をお土産として売り出しているものもありますので、旅の思い出のおすそわけにも良さそうですね。