こんにちは。写真家の上田優紀です。世界一周など旅を経験した後、フリーランスで仕事をしたり、起業する人は意外と多くて僕自身も現在はフリーの写真家として活動しています。
旅好きには自発的な人が多いのでやりたいことを自分で見つけて進めていくことが得意なのかもしれません。
ただ、フリーで仕事をするってどうすればいいのか分からない人も多いはず。そこで今回は僕がフリーの写真家として活動するまでの過程をご紹介したいと思います。
僕の場合はあくまで写真家なので今後フリーで活動していきたい方たちの参考程度にして頂ければ嬉しいです!
きっかけはいつも旅
僕は昔から旅がきっかけで何かを始めることが多く、写真もそのひとつで、なんとなく世界一周の旅をきっかけに一眼レフカメラを初めて購入しました。もちろん興味も知識も他の旅人と同じくらいからスタートです。
ただ、旅の中で多くの絶景に出会い、写真を撮っていくにつれて少しずつカメラに興味を持ち始めるようになり、もっと自分が撮りたいと思える写真を撮るにはどうすれば良いか独学で勉強するようになりました。
転機は「かっこいい自分になりたい!」
当時、写真は好きだけど写真家を目指す!ということは全く頭にはなく、帰国後は国際協力系の仕事をしたいなぁと漠然と考えていました。
そんな時、転機が訪れます。思いつきで申し込んだ写真がフォトコンテストで最優秀賞を受賞し、少しですが賞金を頂けました。
単純な僕は「好きな写真でお金をもらって、しかもその写真がきっかけで旅に出たりする人が増えたらそんなかっこいい仕事はない!」なんて妄想をしてしまい、帰国後は写真家になろうと決めてしまったのでした。
なりたい自分になるために
調べてみるとカメラマンになる方法はたくさんありました。一般的なのは専門学校や大学で写真について学んでからアシスタントとして働き、独立するという道。
そもそも資格がない職業なので自分で写真家です!と名乗れば誰でも今日から写真家になれてしまいます。
と言っても、僕は写真に関してド素人だし、いきなり写真家を名乗ったところで仕事があるほど甘い世界ではないというのは分かっていました。
そこで、日中はバイトをして夜は夜間部がある写真専門学校で写真の勉強をすることにしました。
分かれ道は目の前にある
生活費と学費を稼ぐために、せっかくならカメラに関わるバイトをしたいと考えてフィルムを管理するニッチなバイトに申し込みます。
バイト先はプロデューサーやディレクター、写真家などが在籍するとても大きな広告制作会社で、僕が申し込んだバイト先はその中の末端にあるところでした。
バイトの面接では旅のこと、将来は写真家として働きたいということを話して無事に終了。手応えはバッチリ!
だったのですが、翌日、定員オーバーで今回の採用は見送らせて欲しいとの連絡を受けます。ただ、アシスタントフォトグラファーに空きがあるので良かったら受けてみないか?と提案を受け、カメラの知識がない僕が受かるわけがないと考えながらも、面接してもらうことなりました。
アシスタントフォトグラファーの面接も9割が旅の話。運が良かったのか何が良かったのかわからないまま、まさか面接をパスしてしまいます。時を同じくして専門学校からも合格通知が届いていました。