ライター
川波 恵子 旅する臨床検査技師

旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は43ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、カナダに住んでみたり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。

こんにちは、名古屋在住のけいこです。

名古屋から日帰りで楽しめる離島があるってご存じですか?

名古屋から1番近い島である「日間賀島(ひまかじま)」は、知多半島の先端の師崎からわずか2キロメートル、高速船で約10分という近さ。夏はイルカと触れ合えたり、冬は名物のふぐ料理が食べられたりと、おいしい食べ物や四季折々の楽しみ方がある魅力あふれる島です。

すぐ行ける上に、歩いても1時間ほどで1周できるくらい小さな島なので、気軽に楽しめますよ。今回は、そんな日間賀島を紹介していきます。

名古屋から日間賀島への行き方


名古屋から日間賀島へは、まず河和港か師崎港へ行く必要があります。

公共交通機関で行く場合は「河和港」からがおすすめ。名古屋駅から電車1本で最寄りの河和駅まで行ける上、駅から港も徒歩5分という近さ。

車で行く場合は、駐車場が大きい上に、日間賀島までの高速船料金が安い「師崎港」からがいいでしょう。

豊橋・静岡方面から来る場合は、渥美半島の先端にある「伊良湖港」から行くことができます。


今回わたしは師崎港から日間賀島へ向かうことに。

高速船の料金は片道710円。往復で買うと割引があり、さらには日間賀島のお隣の篠島も巡る「2島めぐり」というお得な切符もあるので、時間がある人はぜひ利用してみてください。

師崎港から高速船で10分!こんなに近いとは驚きです。

高速船を降りると、日間賀島名物のタコが出迎えてくれます。西港にいるこのタコ、「にっしー」という名前なんだとか。

まずは腹ごしらえ。日間賀島の海の幸を堪能!


島を回る前にまずは腹ごしらえ。島で一番オシャレなお店と言っても過言ではない「KITCHEN macha」さんへ。日間賀島は海の幸がおいしいことで知られており、ここKITCHEN machaでも新鮮な海の幸を堪能することができます。

わたしが頼んだのは「しらす丼」。しらすも日間賀島の名産で、ご飯との相性が抜群でとってもおいしい!

他にもタコ飯やパスタなど、さまざまなメニューがあるので迷ってしまいます。

■詳細情報
・名称:KITCHEN macha
・住所:愛知県愛知県知多郡南知多町日間賀島西浜2
・地図:
・アクセス:西港から徒歩1分
・営業時間:10:30~22:30
・定休日:火曜日
・電話番号:0569-68-3113
・公式サイトURL:https://www.instagram.com/kitchen_macha/

海を眺めながらゆっくり散歩で島一周


腹ごしらえが終わったら島一周の旅へ出発します。

自転車をレンタルすることもできますが、時間があるので歩いてまわることに。小さな島なので、寄り道をしなければ1時間程度でぐるっと周れてしまいます。

反時計回りで歩いていくと、海を眺めながら歩ける海辺の歩道が現れます。波の音を聞きながらゆったりするお散歩では、都会の喧騒から離れ、気持ちがリフレッシュされる感覚を味わえるはず。


しばらく歩くと東港に着きます。ここには島唯一の信号機が。

島の子どもたちはここで信号について学ぶんだとか。子どもたちの教育のために作られたというから、少し歩けば信号に出会うのが当たり前の場所に住んでいる私にはとっても新鮮……!

ちなみにここ東港にもタコがいます。西港のタコが「にっしー」ということは……。そう、なんとなくお気づきかもしれませんが、こちらは「がっしー」です。


この周辺には知多四国八十八ヶ所の「大光院」や良縁のご利益のある「安楽寺」などといった寺院や神社が点在しているので、時間がある人はぜひ巡ってみましょう。

また、東港から2分ほど歩いた辺りからは、富士山が見えることがあるのだとか。冬場の晴れの日など、条件が揃わないと見られないそうなので、見られたら超ラッキー!

思わず写真を撮りたくなるフォトスポット


東港からさらに歩くと「サンライズビーチ」と呼ばれる海水浴場があり、そこには人気撮影スポットの「白い監視台」が。

晴れた日には、空や海の青色とのコントラストが、その美しさをよりいっそう引き立ててくれます。


島一番のフォトスポットになっているのが、大きな松の木にかかる「恋人ブランコ」。ハイジのブランコとも呼ばれています。日間賀島へ来たらぜひ立ち寄ってほしいスポットです。

海辺を歩いていると、地元のおじいちゃんが声を掛けてくれて、この島のことをいろいろ教えてくれました。

昔の東港は民宿だらけだった話、佐久島との間に島があったのだけど地震で沈んでしまった話、この島にはカップルばかり来るという話など。

先に述べた富士山が見える話もこのおじいちゃんから教えてもらいました。そのときは正直疑っていましたが、調べたら本当でした、ごめんなさい……。


御歳84歳の元気すぎるおじいちゃんですが、あと15年は生きるというので再会を約束してお別れ。こうした出会いも島旅の楽しいところです。

歩き疲れたらちょっと休憩。民宿の中のレトロカフェ


ちょっと休憩と、民宿の中にあるカフェ「AZUカフェ」さんへ。民宿大成の中にあり、どこか懐かしい「帰ってきた」感覚になる玄関から入って廊下を進むと、奥の畳の部屋にAZUカフェが現れます。

ドーナツが人気ということで、ブリュレドーナツをいただきました。

甘いケーキだけでなく、ここでしか食べられないタコの入った「日間賀島チーズドック」などもあるので、島一周の休憩も兼ねてAZUカフェでホッと一息つくのがおすすめ!

■詳細情報
・名称:AZU カフェ
・住所:愛知県知多郡南知多町日間賀島久渕道下51
・地図:
・営業時間:11:00~17:00(日によって変動)
・定休日:不定休
・電話番号:0569-68-2854(民宿大成)
・公式サイトURL:民宿大成:http://taisei.lolipop.jp / https://www.instagram.com/azudonuts/

地図を見ずに当てもなく歩くのも楽しい!


目的地を決めての島歩きも良いですが、地図を見ずに当てもなく歩くのも楽しい日間賀島。

道はクネクネ曲がっていて、島中が巨大迷路のよう!思わぬ景色やお店に出会えるかもしれません。ところどころに島のマスコット「たこ」と「ふぐ」のマンホールが隠れているので、探しながら歩くのも楽しいです。

サクッと日帰り島旅ができちゃう!リフレッシュしたいなら日間賀島へ


島一周が終わったらお土産も忘れずに。西港にある「かもめ売店」では、日間賀島土産と言えばの「多幸まんじゅう」が売られています。こしあんの入った優しい甘さで、1個から購入可能です。

他にも「たこ飯の素」など、おいしそうなお土産が充実しています。


名古屋から一番近く、歩きでもサクッと島一周できる日間賀島。波の音を聞きながら島歩きすれば、都会の喧騒を忘れてリフレッシュできること間違いなし!

時間のある人は、日間賀島で宿泊するのもおすすめ。お風呂が自慢の宿や海を眺められる宿など、さまざまな宿泊施設があり、ゆっくりとした時間の流れに身を任せて過ごす、街中では味わえないくつろぎを満喫できます。

日々時間に追われて忙しい人にこそ、1日、いや半日でもいいので時間を作って訪れてほしい場所でした。

All photos by Keiko Kawanami

ライター
川波 恵子 旅する臨床検査技師

旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は43ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、カナダに住んでみたり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。

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