こんにちは、旅行初心者のみんみん(松田佳大)です!
昨秋、初のハワイ旅行についての記事を書きました。ご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。
・参考:ハワイは小さな子連れ家族でも行けるのか?!を検証してみた|松田佳大|TABIPPO.NET
旅に慣れている方々がたくさん居らっしゃる中、あきらかに旅初心者丸出しだった私。
「これはもう旅のお誘いはないだろうな……」と思っていたら、さすがTABIPPOさん、懲りずにまたご依頼がありました!(感謝)
舞台は北海道。しかも、なんと真冬の道東、知床へ。
「#余白をえがく道東旅」がテーマの、「道東トラベルウィーク2023冬」にお声がけいただいた次第です。
・参考:【2/9(木)〜13(月)】一生に一度は見たい雪と氷!知床「流氷と大雪原」旅、参加者募集中!|TABIPPO.NET(募集終了)
正直、「道東」なんて言葉、人生ではじめて聞きました。それくらい無縁だと思っていた場所。きっと大体の人がそうなのでは!?
なので、今回も検証しに行ってきたいと思います。
・道東ってどんな場所なの?
・真冬の道東って寒さは耐えられるの?
・どんな気分のときに行くのが良いの?
この記事で、これら3つの疑問をすべて全部解消いたしますので、いざチェケラ!
いざ出発……の前に、服装ってどうすれば!?
旅に慣れている人は読み飛ばしてもらえればと思うのですが、きっと僕みたいな旅初心者はこう思うはず。
「いやいや、真冬の道東なんて、そもそもまず寒さに耐えられる服を持ってないけど?」
わかる。わかるよ。
持ってないのよ。東京では使わんのよ。
この旅の依頼をもらってから以後約2週間、道東を旅する前に、まずは僕の服装探しの旅がはじまりました。
ちょっと長くなるので割愛しますが……マジで色々試しました。失敗もたくさんありました。以下、例として3つの事例を記載します。
[1]絶対に東京では着ることのない最強防寒着を買いそうになる5秒前
友人から「似合わん」と言われてギリギリ耐える。
[2]「まぁほとんどワークマン行けば揃うか」と出発2日前に行ったらほぼ売り切れ
人気すぎる誤算。パンツや帽子は未調達のまま出発することに。
[3]「メルカリで安く仕入れよう」と狙ってたインナーダウンが、買う直前でSold Out
インナーダウンも未装備に。
以上。ご覧のとおり、僕の事前準備は時間をかけた割に散々な結果に。
結局調達できたのは、このスノーピークのダウンのみ。これはずっと欲しかったやつで、でも薄めだからシティユースで、インナーダウンと重ね着しようと思ってたのです。
くそう。
ダウンはあるけど、防寒パンツ、なし!
インナーダウン、なし!!暖かいニット帽、もちろんなし!!!
まあなんとかなるか精神、あり☆
というわけで、出発の日を迎えました。みんなは早めの準備を心掛けてくださいね。冬のワークマンとメルカリは激戦です。
道東到着!雪・雪・雪!見たことのない雪景色に気分高揚!
いよいよ出発。僕が向かうは知床です。
羽田空港から女満別空港まで約2時間、そこから知床半島へ車で1時間ほどかけて向かいました。この辺です。
正直、飛行機の中で「これは死んだ……」と思いましたよね。だって僕の服装、ほとんど東京のままなんですもの。
初日はとくに天気が悪くて、着陸したときの衝撃波で雪が爆発(?)していました。
でも、そんな心配もどこへやら。とにかく人生で見たことのない雪景色に感動しっぱなしでした。
真っ白に染まる木々に、
遠くから流れ着いた流氷に、
全面凍りついた海に、
ふわっふわの積雪に。
道東には、その自然の寒さを活かした「流氷サウナ」が人気コンテンツだったり、太いタイヤで雪の上を走る「ファットバイク」が爽快だったりと、いろんな時間の過ごし方がありました。
ほかにも、ドライスーツを着てぴょんぴょん進む「流氷ウォーク」や、森の中をお散歩する「スノーシュー体験」など。きっとそれぞれめっちゃ楽しいと思います!
でも、そんな楽しそうな数々のアクティビティ体験のほとんどを、僕は道東に到着した直後に迷わずキャンセルさせてもらうことに決めました。
理由は、アクティブに色んな体験をするよりも、この雪景色を、大自然を、存分に感じる時間をちょっとでも長くしたかったから。
※「#余白をえがく道東旅」では、たくさんのアクティビティの用意はあるものの、参加は自由。多くの旅人たちが、同じ日程で道東に滞在しているにも関わらず、旅の内容は自身で自在に操ることができます。
とても静かな雪道をゆっくりランニングしたり、
綺麗な光の輪「ハロ」に息を飲んだり、
絶景が見渡せる岬でこっそり雪だるまを作ったり、
動物の足跡を見つけて興奮したり。
そんなゆったりとした時間の過ごし方がしたい!と、着いた瞬間から感覚的に思っていたのかもしれません。
美味しいご飯よりも、ご当地ならではのお土産よりも、特別なアクティビティよりも、今回ばかりは自然を走り回るほうが上回りました。
雪道をザクザクと1時間ほど駆け上がり、オホーツク海の流氷が太陽に照らされてキラキラしてる絶景を見たときが、今回の旅でいちばんグッときた時間でした。
なるほど、これが本当の余白の時間。
自分の感覚を、取り戻せる時間。
そんな風に、自分がどんどんピュアになる実感がありました。
喧騒を離れたい!と思ったら、余白の道東へ
日常を生きていると、どうしてもノイズが発生しちゃいます。それはどんどん大きな音になって、自分の心の声も、大切な人の声すらも、聞こえなくなって。
どこかで喧騒を離れることが必要と思っていても、迫りくるスケジュールに埋もれてしまって、苦しみながらも平然を装って毎日を過ごすこともあります。
そんな時にこそ、ここ、道東に来たい。そう思えた旅になりました。
雑多にビルが並ぶ東京の街から、
僕たちはたった2時間でエスケープ出来たのです。
この選択肢を持つことができた僕の人生は、まだ大丈夫だ。大袈裟ですが、大自然の中ではっきりとそう感じました。
僕には大切な2人の子どもと、妻がいます。
もしこれから家族がひどいノイズに潰れてしまいそうになったとき、「ディズニーランドで発散する」という最強の選択肢に加えて、「道東の雪道を練り歩く」を提案したい。そう強く思います。
人生を守ろう、道東の余白で。
そうだそうだ、最後に寒さについて
……ところで、お騒がせしていた寒さですが、実は心配とは裏腹にまったく問題がありませんでした。
さすがにタイツだけは履いていましたが、そのほかは暖かめなダウンを買ったのみで、あとは東京と同等の装備。
気温はたしかに-15℃などと衝撃的な数値を指してるのですが、体感はぜんぜん耐えられる程度の寒さ。冬の北海道は風があまり吹かなかったり、厚い雪や雲が保温の役割をしてくれるからなんだって。
最終日には私、こんな服装で街を練り歩いてました。まさかの上着無しのロンT。
あと、意外にも往復の飛行機代も約3万円ちょい。東京〜大阪間の新幹線代とほとんど変わらないんだな〜と、それも魅力的なポイントでした。
旅初心者のみんみんは、余白を過ごすためのベストスポットを手に入れた!!!
みなさんもぜひ、旅の選択肢として検討してみてくださいね。またお会いしましょう!
All photo by 松田佳大
Top photo by ヒグ
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