ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

こんにちは!トラベルライターの土庄です。

冬ならではの楽しみといえば、温泉・グルメ・絶景などたくさんありますよね。その中で今回は、毎年楽しみにしている「雪見温泉」の旅についてご紹介したいと思います。

雪で閉ざされるシーズンこそ、アクセスしにくい場所へ旅をすれば、とっておきの極楽の時間が待っていますよ。

冬になると行きたくなる温泉

photo by Yuhei Tonosho
都会でも暖房なしでは生活できないほど寒い日本の冬。身体の芯から温まりたいとき、温泉に足を運びたくなりますよね。

都会の温泉でも良いのですが、少し非日常感が足りません。そこで温泉を訪ねる旅に出てみてはいかがでしょうか。

冬になると、普通にアクセスすることさえなんだか冒険のように感じられます。白銀の世界を車で走り、ようやく温泉宿にたどり着いたときの感動はひとしおです。

何時間でも浸かっていられる雪見温泉

photo by Yuhei Tonosho
気候条件が揃えば、雪国や山手の温泉は「雪見温泉」に変わります。これがじつに趣に富んでいるのです。

白銀の世界に身を置き、コンコンと湧く温泉で温まる時間。ぽかぽかした身体と対照的にひたすらに静かで綺麗な景色を眺めていると、なんだか内省を促される気がします。

外気と温泉の温度差が心地よく、何時間でも浸かっていられそうです。そして思いっきり温まった後でいただく、熱々のグルメもまた最高なのです。

シチュエーション別 | 4つの雪見温泉旅

それでは次に、実際の雪見温泉旅について、筆者の経験をもとに5つの体験記をご紹介したいと思います。

圧倒的な自然を感じる秘湯から、ホッと一息つける日帰り湯の旅まで、一口に雪見温泉といってもさまざまなバリエーションがありますよ。

【青森県】青荷温泉 | 冬の秘湯アドベンチャーの旅

photo by Yuhei Tonosho
電力を自家発電で最低限まかない、夜にはランプが灯るお宿、通称「ランプの宿」。青森県の「青荷温泉」は、代表的なランプの宿のひとつです。

普段でも電波は圏外で、ただでさえ秘境にあるのですが、雪が積もると段違いの隔絶された場所に。4輪ともチェーンを装着してかき進む送迎バスが風物詩になっています。

photo by Yuhei Tonosho
青荷温泉は本館の「内湯」、大きな造りの「健六の湯」、内湯と露天を有した「滝見の湯」という3つの男女別の温泉と、混浴の露天風呂という構成となっており、4つのお湯巡りを楽しめるのがポイント。

木の香りと温もりが心地よい「総ヒバ造り」の浴槽で身体を温めながら、白銀の世界を眺めましょう。日常のしがらみを忘れてリラックスできますよ。お湯から出た後、囲炉裏でいただくお食事も格別です。

■詳細情報
・名称:ランプの宿 青荷温泉
・住所:青森県黒石市大字沖浦字青荷沢滝ノ上1の7
・地図:
・アクセス:黒石駅から虹の湖公園までバス約45分、送迎バスに乗り換えて約30分
※冬季(12月〜3月)、青荷温泉までの道は一般車通行止めです。宿泊・日帰り問わず必ず電話で無料送迎バスの事前予約をお願いします。
・電話番号:0172-54-8588
・料金:【宿泊】1泊2食付き11,150円/人〜 【日帰り】540円
・オススメの時期:冬
・公式サイトURL:https://www.aoninet.com/pc-index.html

【北海道】北湯沢温泉 | 香り湯に浸かるリゾートホテルの冬旅

photo by 緑の風リゾートきたゆざわ
北海道の北湯沢温泉にあるリゾートホテル「森のリゾートきたゆざわ」では、日本最大級の雪見露天風呂が楽しめます。

150坪を誇る「大露天風呂」や、20種類の香り湯からなる「森の散歩湯」など、温泉好きにはたまらない圧倒的な充実度。内湯も大きく、専用のエレベーターが用意されているほどです。

photo by 緑の風リゾートきたゆざわ
香り湯のフレーバーは、ラベンダーや梅酒、ヒアルロン酸からスカイミントまでさまざまです。いろいろな香りに満たされつつ、身体の芯から温まり、雪景色に癒やされる。お湯を変えることで、いつまでものぼせることなくお湯に浸かれます。

日中や夜も良いですが、なかでも一番おすすめの時間帯は早朝。日が明ける前、氷点下15度の世界で温泉に浸かるのは本当に非日常そのもの。空気中の水分が氷結してできる冬の造形品・霧氷も絶景ですよ。

■詳細情報
・名称:緑の風リゾートきたゆざわ
・住所:北海道伊達市大滝区北湯沢温泉町300-2
・地図:
・アクセス:電話で事前予約が必要ですが、JR札幌駅から無料バスが運行しています。
・電話番号:0570-026574
・料金:1泊2食付き16,500円前後〜/人
・オススメの時期:冬
・公式サイトURL:https://midorinokaze-resort.com/

【北海道】吹上温泉 | 北海道最高所の野湯へ訪問の旅

photo by Yuhei Tonosho
北海道最高所の野湯と呼ばれる「吹上温泉露天風呂」。十勝岳の中腹にあたり、冬には雪で閉ざされてしまう場所なのですが、じつはアクセスすることができるのはご存じでしょうか。

青い池のある白金温泉方面からは冬季通行止めになりますが、上富良野から吹上温泉への区間は除雪されます。北海道の標高1,000m以上は本州でいう標高2,000mを超える過酷な気候。到着するだけで達成感があります。

photo by Yuhei Tonosho
雪をどっさり被った樹氷の間で、ゆったりと熱いお湯に浸かる時間は、わざわざ飛行機で冬の北海道に訪れる価値がある、まさにプライスレスなもの。

吹上温泉・白銀荘や十勝岳温泉・湯元凌雲閣など、近くにすばらしい秘湯のお宿もあるため、1泊すれば山籠り雪見温泉旅を満喫できます。

■詳細情報
・名称:吹上温泉露天風呂
・住所:北海道空知郡上富良野町吹上温泉
・地図:
・アクセス:上富良野市街から車で約30分
・営業時間:24時間
・定休日:なし
・電話番号:0167-45-4126(吹上温泉保養センター 白銀荘)
・料金:無料
・オススメの時期:冬
・備考:脱衣所がないのでご注意を。
・公式サイトURL:https://www.kamifurano.jp/archives/facility_item/582/

【愛知県】蒲郡温泉郷 | 一期一会の雪見温泉旅

photo by Yuhei Tonosho
普段は雪が降らない地域でも、山手にある温泉宿に泊まれば、運良く雪見温泉を楽しめることも。冬型の気圧配置こそ、暖かいエリアでも雪見温泉を味わえるチャンスなのです。

筆者にとってその一例が、蒲郡温泉郷の「天の丸」を一人訪れた年末旅行。アメリカのカリフォルニアと重ねられるように、どちらかといえば南国のイメージの蒲郡ですが、運よく宿泊日が爆弾低気圧と重なりました。

photo by Yuhei Tonosho
「天の丸」が位置しているのは、標高約380mの高台。朝起きたら旅館の外は真っ白になっており、愛知県とは思えない雪景色が広がっていました。

かなり運要素が強いものの、そんな中で温泉を楽しむ経験は非日常そのものです。蒲郡の町まで雪景色を一望できる、大パノラマ露天風呂の感動は忘れられません。

■詳細情報
・名称:天の丸
・住所:愛知県額田郡幸田町荻遠峯10
・地図:
・アクセス:JR蒲郡駅から送迎バスで約15分
・電話番号:0564-62-1751
・料金:1泊2食付き17,600円〜
・公式サイトURL:https://tennomaru.kaiei-ryokans.com/

普段よりさらに非日常!冬ならではの雪見温泉

photo by Yuhei Tonosho
寒いとついつい家にこもってしまいますが、雪見温泉を目的地に旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか?より贅沢に温泉に浸かることができ、そして冬ならではの絶景や、心身ともに温まる癒やしの時間を過ごすことができます。

ふとGoogleマップを眺めたとき、一見冬季通行止めになりそうなロケーションなのに、通行止めになっていない道を発見したら、それは雪見温泉があなたを待っている合図かもしれませんよ。

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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