こんにちは!多拠点フリーランスの愛優です。
寒さとともに日も短くなっていきますが、そんな季節に街を明るく照らしてくれるのがイルミネーション。
寒い中、街のみならず心もどこかあたたかくしてくれるイルミネーションですが、今回はそんなイルミネーション撮影を楽しむポイントについて、フォトグラファーとしても活躍する私が紹介します!
イルミネーション撮影はコツさえつかめば難しくない!
イルミネーション撮影は日が暮れて暗い中で明るい光を撮影するので、カメラを始めたばかりの人はちょっと難しいと感じてしまうかもしれません。
でも大丈夫!これまでハードルが高いと思っていたカメラでのイルミネーション撮影も、レンズの選び方や数値の設置について知ることで、より楽しめるようになること間違いなしです!
またきれいに撮るだけではなく、ちょっと変わった写真が撮れる面白い工夫についても紹介します。
レンズは単焦点がおすすめ!
photo by Ayu Takayama
イルミネーションの撮影におすすめのレンズはズームレンズよりも単焦点レンズ!
決まった焦点距離のみの撮影が可能な単焦点レンズは、さまざまな焦点距離に調整できるズームレンズと比較してF値(絞り)がより小さく設定できるレンズが多く、前後のボケがおもしろいイルミネーション撮影にもってこい。
単焦点レンズにもさまざまな焦点距離がありますが、もし「単焦点レンズを持っておらずこれから購入する」という方がいれば、35mmか50mmのレンズが撮影しやすくおすすめです。
35mmのレンズは、人の視界の広さやスマホカメラの焦点距離に最も近いといわれている画角を持つレンズで、ズームのできない単焦点レンズを初めて持つ方でも使いやすいといわれています。
また50mmのレンズは、画角に慣れるまで少し練習が必要ですが、35mmのレンズと比べて画角が狭く余計なものが写りにくいほか、35mmと比較してボケをつくりやすいため、比較的「うまい写真」が撮影できることが特徴です。
もしいつも使い慣れているレンズがあれば、それを持って行くのも一つの方法です。
マニュアルモードに挑戦
photo by Ayu Takayama
持って行くカメラが決まったら、次はカメラの設定です。いつもオート撮影をしている方であれば、この機会にマニュアル撮影にチャレンジしてみましょう!
今回は「ISO感度」「シャッター速度」「F値」の3つの数値について解説します。
ISO感度
photo by Ayu Takayama
最初はISO感度です。ISO感度はカメラがどの程度光をとらえられるのかという数字です。
例えばISO感度を100で設定している場合と2000で設定している場合では、ISO感度が2000の方が多く光をとらえられるため、写真が明るくなります。
イルミネーションは基本的に日が落ちて暗くなった後に撮影しますが、より多く光をとらえなければ写真が暗く写ってしまうため、日中よりもISO感度を高く設定しなければなりません。
しかしながら、ただ高くすればいいというわけではありません。というのも、ISO感度を上げすぎると暗い部分にノイズが出でしまうからです。特にイルミネーション撮影は、画角に暗い部分が確実に入るので、ISO感度の上げすぎに注意!
イルミネーションを撮影するのに適したISO感度は、800~3200です。イルミネーションの明るさやこの後に説明するシャッター速度やF値とのバランスによっても変わるので、撮影しながらちょうどいい数値を探してくださいね。
シャッター速度
photo by Ayu Takayama
シャッター速度は、文字通りシャッターを切る速度です。数字が大きければ大きいほど、シャッターを切る時間が長くなり、光を多くとらえられます。
しかしイルミネーションを明るく撮りたいからと、シャッター速度を長く設定するのはご法度。というのも、シャッターを切る時間が長いということはそれだけ手振れしやすいということでもあるからです。
シャッター速度は1/80~1/30秒がおすすめです。もしこの数値でも手振れしてしまうという方は、脇を締めてカメラをホールドして撮影したり、しゃがんでカメラを固定して撮影したりしてみてくださいね。
F値
photo by Ayu Takayama
F値とは、絞りをどれぐらい絞るかという数値です。そのため絞り値とも呼ばれています。
F値は上げることで絞りが開くため、より多くの光が入って明るい写真になります。一方で、F値を上げると絞りが閉じるため、光の入る量が減り、写真が暗くなります。さらにF値を低くすると前後のボケを作ることもできます。
イルミネーションでは、F値は玉ボケを楽しめる小さい値に設定する方がおすすめです。レンズによって設定できる最小F値が違うので、それぞれのカメラの最小F値で撮影してみてください。