撮影をもっと楽しむコツ
photo by Ayu Takayama
ここまではレンズの選び方や設定など基礎的なお話をしてきましたが、ここからはちょっと応用編です。
少しの工夫でイルミネーション撮影がより楽しくなるので、撮影に慣れてきたらぜひ試してみてくださいね!
玉ボケを楽しむ
photo by Ayu Takayama
イルミネーション撮影の醍醐味といえばいわゆる「玉ボケ」。上の写真に写っている大きな丸い光が玉ボケです。
玉ボケを使った写真は、写真に奥行きが出るだけでなく、イルミネーションの幻想的な雰囲気が伝わる写真だといえます。
玉ボケは、対象物と背景などで前後の距離をとることで作れます。先ほどお話ししたF値を下げることで、より玉ボケを作りやすくなります。きれいな玉ボケを作りたいときには、F値を2以下に設定してみてくださいね。
多重露光で新しい表現を楽しむ
photo by Ayu Takayama
玉ボケの上級者編が多重露光です。多重露光とは、2枚の写真を重ねることによって1枚の写真にする技法で、カメラによってはカメラ内で設定し多重露光の写真が撮れるカメラもあります。
イルミネーションで多重露光を楽しむ際の王道は、玉ボケした写真とくっきり撮影した写真を重ねること。上の写真がその写真です。
ほかにも、抽象的で芸術的な写真が撮りたい場合には、玉ボケした写真どうしを重ねてみるのもおすすめです。
もしカメラ内に多重露光機能がなくとも、フォトショップで多重露光写真を作成したり、多重露光写真を作成できるスマホアプリを使ったりすることもできるので、2枚別々に撮った写真を後から重ねてもいいでしょう。
シャッター速度でおもしろい写真を撮影
photo by Ayu Takayama
先ほど、シャッター速度は遅くしすぎると手振れするので注意!というお話しをしました。実は、あえてシャッター速度を遅くすることで、ちょっとおもしろい写真が撮影できるんです。
それが上の写真。道行く人たちが止まっておらず、少し流れるように写っているのが分かるでしょうか。これはシャッター速度を少し長めに設定して、手振れしないようにカメラを固定し撮影したものです。
この写真は、人が止まってイルミネーションを見ている場所や、人通りがあまりない場所では撮影できません。ある程度人の往来がある場所で撮影してくださいね。
なお撮影時には、通行する人の邪魔にならないようにご注意を!
リフレクションを狙う
photo by Ayu Takayama
リフレクションを日本語にすると「反射」。その言葉通り、反射を利用した写真をリフレクションと呼びます。
リフレクションは、雨の日や雨上がりといった特別な日にしか撮れない、ちょっと難易度が高い撮影方法ですが、タイミングさえ押さえればあとは難しくありません!
これまで説明したようなイルミネーション撮影の基礎をそのまま使って、実物と水に反射した2つのイルミネーションが画角に入るちょっと不思議な写真が撮れます。
フォトインフォトでおしゃれな写真を撮影
photo by Ayu Takayama
最後は、スマホがあれば簡単に撮影できるフォトインフォト。スマホのカメラ機能を起動し、その状態でイルミネーションと一緒にスマートフォンを撮影するだけ!
このフォトインフォト、日中はスマホ画面がどうしても暗く写ってしまい上手に撮影するのはなかなか難しいのですが、イルミネーション会場は暗いためスマホを構えて撮影すれば比較的簡単です。
カメラの設定もイルミネーションを撮影しているそのままでOK!特別な道具を用意せずとも、簡単におしゃれな写真が撮影できるのでおすすめです。
カメラを持って冬の街にでかけよう!
photo by Ayu Takayama
冬の一大イベントであるイルミネーション。恋人や友達と出かけるのも楽しいですが、カメラと出かけてみるのはいかがでしょうか。カメラ仲間と出かけてフォトウォークするのも、いろいろな写真に触れられるので面白いですよ!
またイルミネーションの写真をたくさん撮影して、自分なりの設定や、おもしろい撮影方法を探すのも楽しみの一つです。これからイルミネーションのシーズンなので、カメラを持って街に出て練習してみてくださいね。