こんにちは、るいすです。前回のメキシコの世界遺産まとめに引き続き、国別の世界遺産保有数7位のインドを紹介していきます。アジア地域ではインドが最も多い30の世界遺産を所有しています。
そこで、今回はインドにある世界遺産全てを紹介します。知っている場所はいくつありますか?
タージ・マハル
インドのイスラム文化を代表する建物とも言えるタージ・マハルは、世界で最も美しい霊廟と言われています。
ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、若く亡くなった王妃のために建てた愛の霊廟であり、白大理石を用いて世界中の最高の職人達に作らせた壮大な建築物です。シャー・ジャハーンは今も王妃と共にここに眠っています。
photo by Madhavan Muthukaruppan
エローラ石窟群
ムンバイの東にあるエローラ村の岩肌を削って作られた珍しい石造建築の遺跡です。34もの石窟が並んでおり、中には仏教、ヒンドュー教、ジャイナ教というインド発祥の3つの宗教が共存しています。
巨大な一枚岩から掘られているカイラーサナータ寺院は特に有名です。多宗教・他民族のインドならではの歴史的建造物と言えます。
ハンピの建造物群
果てしなく広がるデカン高原の大自然の中に、ドラヴィダ様式の廃墟が無数に立ち並び、その周辺では村人達が畑を耕しながら慎ましく暮らしている、そんなそれぞれの景観が見事な調和を見せているのが世界遺産「ハンピの建造物群」です。
ハンピで聖域とされているヘーマクータの丘に建つホイサラ様式のヘーマクータ寺院群が見所です。
ブッダガヤのマハーボディ寺院
およそ2500年前にブッダが悟りを開いたとされる菩提樹があることで仏教の四大聖地の一つとなったブッダガヤ。その菩提樹の隣りに聳え立つマハーボディ寺院周辺では現在もチベット仏教の僧侶達が毎日祈りを捧げています。
マハーボディ寺院は紀元前3世紀にアショーカ王によって建造された寺院で、度々の改修を経て現在の姿になりました。2002年より世界遺産に登録されています。
ダージリン・ヒマラヤ鉄道
ニュージャルパイグリからダージリンを結ぶ山岳鉄道です。標高114メートルから2143メートルまで、2000メートルもの標高差の間を走る山岳鉄道の造営には高い技術が求められました。
当時インドを植民地としていたイギリスによって建築され、スイッチバックや車輪の滑り止めなどが取り入れられています。1999年に世界遺産に登録されました。
ラジャスタンの丘陵砦群
世界最大の砂丘に建つ6つの城壁、チッタウルガル、クンバルガー、ランタンボール、ガグロン、アンバー、ジャイサルメール。様々な民族が行き来する要衝であったために、これらの城壁が築かれました。
砦の中には寺院や宮殿などを備え、都市機能も持ちラジャスタンの人々の暮らしを支えていたと言われています。2013年に世界遺産に登録されてから、その絶景が広く知られるようになり、多くの観光客を集めています。
カジュラホの建造物群
10世紀から12世紀にかけてチャンデッラ王朝の都として栄えたカジュラーホにある寺院には驚くべき無数の彫像があります。
ヒンドゥー寺院の壁一面にはセックス像ミトゥナと、体の女性美を曲線で強調した女神像アプサラ。男女の性愛を極めることで解脱できるというヒンドゥーの教えからなる伝統的思考に基づいて造られたものです。
コナーラクの太陽神寺院
太陽神を祀るスールヤ寺院は、13世紀にナラシンハデーヴァ一世によって建設されました。直径3メートルにもおよぶ車輪を備えた、スールヤが乗る馬車に見立てた独特の形をした寺院。
一説によるとイスラム軍との戦いに勝利した記念に建てられたとも言われています。舞楽殿で見られるオディッシー・ダンスも見所の一つです。
バラナシ
仏教とヒンドゥー教の一大聖地と言われるバラナシ。最大の見所はガンジス川です。罪が洗い流されると言われるため沐浴をする人、ガートで身を清める人、そして観光客も尽きることがありません。
「大いなる火葬場」との異名も持つバラナシには有名な火葬場があり、24時間火葬の煙が耐えることなく上がっています。また、入り組んだ旧市街も観光客の人気スポットとなっています。
ファテープル・シークリー
16世紀にムガル帝国の皇帝アクバルが築いた都市ですが、慢性的な水不足と猛暑のために14年しか使用されることなく、現在は宮廷地区とモスク地区のみが残っています。
宮廷地区は住民によって石材などが持ち去られましたが、モスク地区に建つ大モスクには多くの巡礼者が足を運び、今もパビリオンやアーケードが美しいシルエットを保っています。