こんにちは。みなさんの中には、旅することが仕事にできたら…と憧れる人も多いのではないでしょうか?
今回は、旅するように働くスタイルで仕事をしている、フリーランスの川人ゆかりさんにお話を伺いました。まさに旅するように生きる彼女の生き方とは?
旅にはまったきっかけとは?
20歳のときに兄がお金を出すといったので、一緒にタイに行ったのがきっかけです。それまで海外には一度も行ったことがなかったんですが、なんとそこで兄に置いていかれてしまって。
やむを得ずタイで一週間、やりたくもない一人旅をしなければいけなくなってしまったんです。でも、なんとか見よう見まねで旅していく中で、旅の面白さに気づき、はまってしまいました。
それ以来、大学時代はバイトをして資金をためては1〜2ヶ月間旅をする、というのを繰り返してました。
旅の面白さとは?
やっぱり、出会いですかね。人も場所も出来事も全て含めての出会いです。特に過去の自分のことを全く知らない人たちと一から人間関係を作っていくのがおもしろくて。
名前も年齢も知らないのに1週間ルームシェアすることだってあります。今そこに存在するものが全てというか。何にもとらわれずに人と繋がるおもしろさって最高なんですよね。
あとは旅をしていると色々トラブルがあるんですけど、それらをクリアして前に進んでいくゲームのような面白さもあると思います。
「旅するように働く」をテーマにフリーランスで仕事をするまでの経緯は?
知らないところへ行って、知らない人と接するのが好きなんですよね。好奇心が異常に強いんだと思うのですが。なので、旅をしている頃から、旅するように好きな場所で好きな人達と働けたらなぁと思っていたんです。
実は、世界一周中に、旅行だけしていることに病みそうになったことがあったんです(笑)社会に対して何も価値を提供出来ていない自分という存在が嫌で。
それまで結構忙しい会社で働いていたということもあったと思うんですけど、活躍している同期をSNSで見たりして、自分って何してるんだろうって。
ちょうどその頃ラッキーなことに、雑貨の買い付けや文章を書く仕事をするきっかけを頂いたりしたので、仕事をしながら旅をするようになったんです。
そうすると旅自体ももっと楽しめるようになってきて。あぁ、これだなと。そんな体験を経て、ラッキー続きで今に至ります。ありがたいですね。
ゆかりさんの旅について聞かせてください♪
もともと世界一周をするというよりは、自分が居たいところに好きなだけ滞在しようという思いで始めました。
気に入ったところには長く滞在して、現地にお住まいの方のお家に泊めてもらったり、家賃をおさめる代わりにアルバイトしたりしていました。
ルートとしては東南アジアをまわって一度日本に戻り、その後中南米、スペイン、東アフリカ、インド、タイをまわって、日本に帰国しました。特に中南米には10ヶ月ほど滞在しました。
わざわざ東南アジアに行った理由は、存在すら知らなかった実の祖父がかつてベトナムとカンボジアで、フランスからの独立を支援する活動をしていたことを大人になってから知り、どうしても自分のルーツを辿るために行きたかったからなんです。
70年前の写真のコピーを片手に探し歩いて。バカみたいでしたけど、ちゃんと探していた景色は見つける事が出来たんですよ。奇跡みたいな数週間でした。その後帰国して母に報告し、再度旅立ちました。
中南米が気に入ったきっかけは?
中南米に興味を持ったのは、18歳の誕生日に母からチェ・ゲバラの本をもらい、衝撃を受けたことがきっかけですね。
彼の圧倒的な当事者意識と正義感に感動して。そんな彼が人生の舞台に選んだキューバにいつか行きたいなと。また、行くからには思いっきり楽しみたかったので、色々準備もしました。
日本で2年弱キューバンサルサのレッスンを受け、グアテマラで2ヶ月間スペイン語の勉強をした後に満を持してキューバへ渡りました。