不透明な情勢が続くイラクは、外務省から2015年8月27日現在多くのエリアに退避勧告が出ており、旅行ができる場所は非常に限られています。せめて、WEB上で楽しんでいただけるようイラクに現存する世界遺産をまとめました。
エルビル城砦
最古の人間継続居住集落とも言われるエルビル。ここにはアッシリア、シュメールの遺物やイシュタル神殿の遺構が埋まっており、現在はクルド自治区の首都となっています。
かつて宗教的中心地として繁栄し、様々な大国の支配をうけてきた背景から多彩な文化の影響を受けた歴史があります。城塞内部には織物博物館が開館し、観光客の集客を狙っています。
アッシュール(カラット・シェルカット)
かつてのアッシリア帝国の最初の首都となったアッシュールは、ギリシャ時代からパルティア時代のおよそ3000年に渡って繁栄しました。
調度品などの遺跡が発掘されているほか、楔形文字で記されている文書史料によると38の神殿があったとされていますが、ほとんどはまだ発掘されていません。2003年に世界文化遺産に登録されました。