誰もがSNSで発信できる時代になり、自由な働き方をしている人や「好き」を仕事にしている人が可視化されるようになりました。
そんな中、やりたいことが見つからない、やりたいことはあるけど一歩踏み出す勇気がない……そんなふうに、自分のキャリアに悩んだり、もやもやしたりしている人も多いはず。
今回は、フリーランスとして世界中を旅しながら、編集者・ライター、フォトグラファー、コミュニティオーナーなどさまざまな分野で活躍している伊佐知美さんに、自由な働き方を実現するためのキャリアデザインについて聞いてみました。その内容をインタビュー動画より抜粋してお届けします。
1本500円の兼業ライターから、メディアの編集長へ
学生の頃から書く仕事に憧れていたのですが、出版社に入社するという夢は叶わず、金融系の会社に新卒入社しました。
営業職として3年ほど勤めた後、大手出版社に派遣社員として入社。やっと出版社に入れたと思ったのですが、配属は広告系の部署で、未経験では編集部への異動も難しいということがわかりました。
それでも書く仕事への憧れは消えず、兼業ライターとして活動することに。といっても未経験だったので、実績を積むため、まずは1本500円のお仕事からはじめました。
1本500円のお仕事であっても、書けそうにない人は採用されないはず――そう考えて応募時に活用したのは、Pinterest(ピンタレスト)に似た写真共有サービス。
「行きたいカフェ」など、気になる情報のボードを作ったところ、2か月ほどで3000人を超えるフォロワーを獲得したんです。それをネタ帳として編集部に送ったところ、お仕事をいただけることになりました。
1本500円で書いた記事を実績として、3,000フォロワーのリンクとともに次の編集部へ応募。すると、単価が1本1000円に上がりました。そしてまたその記事を添えて次に応募……と繰り返すうちに、半年後には1本2万円の執筆料がいただけるようになっていました。
当時は、9時~18時で正社員として出版社の仕事をしつつ、1か月に100本ほどの記事を書いていました。いま振り返ると、まさに修業ですね(笑)。
執筆の仕事で月に20万円稼げる目処が立ったタイミングで、あるメディアから「編集長になってくれないか」とお声がけいただきました。その会社に転職し、旅しながら働く生活にシフト。1回目の世界一周をしたのはこの頃です。
次第に「旅・移動をすること」自体が仕事に組み込まれるようになり、2018年には2回目の世界一周を経験。
フリーランスになってからも、海外で仕事をして、ついでに旅してから日本に帰るという生活を続けています。夏が好きなので、日本が寒い時期には南半球を旅するのがお決まりです。
スライドさせて、心地いいポイントを見つける
フリーランスとして生きていきたいなら、「仕事のスキル」と「人間関係を構築する力」の2つの力が必要。旅しながらフリーで仕事をしたいなら、自分はどの道ならやっていけそうか、日本にいる間にあれこれ実験して見つけてみてはいかがでしょうか。
最近は、リモートワークも一般的になりつつありますよね。私も最初は、編集長として週5日出勤していたのですが、徐々にリモートワークの比率を増やしていきました。まずは週1日だけ、カフェで仕事をしてみる。それに慣れたら北海道出張や沖縄出張でやってみる……というふうに、場所や期間をスライドさせ、オフィス以外での仕事に慣れていきました。
リモートワーク以外でも、スライドさせる=自分にステップを用意してあげるという考え方は有効だと思います。その点、POOLOは1年間という期間があるから、自分にフィットするものを見つけて実践するのにぴったり。SNSにアウトプットして反応を見てみるのもいいでしょう。
私がPOOLOで伝えたいのは、「好き」と「世の中のニーズ」の交差点を見つける方法。一歩踏み出したい人は、ぜひPOOLOのカリキュラムを見てみてください。ときめく講座が見つかればぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
POOLO 2期メンバー募集中!
今回の記事は、インタビュー動画のダイジェスト版でお届けしました。続きはこちらの動画をご覧ください。
伊佐さんも講師を務める、あたらしい大人の学校POOLOは、1期メンバーの卒業を迎え、現在、2期メンバーを募集中です。
「これからのグローバル人材をアップデートする」という想いに共感した方はぜひ、下記から詳細をチェックしていただければと思います!
All photos by Hayato Ueno
Interview by Michinori Onda