旅が好きな友人と話をしていると、必ず話題に出るのが一緒に旅へ行った「人」について。
普段から一緒に遊んでいる友人でも、旅へ行くと不思議なことに違和感や不満を覚えることがある。
私にとって、旅先はもちろん重要だが、一緒に旅へ行く「人」との相性も重要。
そのぶん、相性の良い人との旅は、何倍にも、何十倍にも楽しい思い出になる。
愉快な友人達をご紹介
日頃から、私は全くつながりのない友人同士を合わせるのが好き。そして、友人の友人に会うことも好き。
ただし、会わせることの必須条件はお互いに「お酒が好きなこと」。
お察しのとおり、私を筆頭に呑兵衛な友達しかいないもので。
友人A
小学校からの同級生友人Aとは、頻繁に連絡を取り合い定期的に会う関係。韓国への美容課金旅にも一緒に行った、美容課金おばさん。
友人B
友人Aの大学時代の同級生、友人B。話は長いが人懐っこくて、噛めば噛むほど味がしなくなるタイプ。
友人C
そして、行きつけのゲイバーで働いている、友人C。いつ会っても鼻毛が飛び出している、自由人なフリーランスのオネエ。
友人A・B・Cと一緒に何度か呑む機会があり、夏の思い出作りに「泊まりでバーベキューしに行きたいね!」なんて話していた。
そんなとき、「バーベキューとか関係ない話ですが、提案させていただきます。1泊2日2万で金沢。」と、友人Aからの打診。
フッ軽呑兵衛たちの本領発揮で、あっという間に金沢への弾丸旅行が決定した。
フッ軽呑兵衛たちによる金沢弾丸旅行の始まり
小松空港 到着出口
羽田空港から小松空港までは、飛行機で約1時間のフライト。小松空港から金沢駅まではバスで約45分。
ホテルにチェックインし、予約しておいたカーシェアの車で道の駅 高松を目指し北上。
私のリクエストで、海の写真を撮りたいがために、3人にはお付き合いいただいた。
ホテルへ帰る道の途中で、金沢の有名回転寿司チェーン店「もりもり寿し」でお寿司を堪能。
海老がお気に入り
のどぐろや富山湾で収穫された白エビの軍艦などをいただいたが、何を食べても美味しかった。
ホテルのすぐ近所にあった日本酒バルで金沢の地酒を飲み比べし、ホテルに戻って再び酒盛り。
翌日は、近江町市場で食べ歩きから開始。
生牡蠣やエビ、バイ貝、金沢おでんに海鮮丼までたいらげて、大満足の大満腹。
あっという間に2時間は過ぎていたけれど、まだまだいたいくらい楽しくて、美味しくて、離れるのが名残惜しかった。
そして、金沢といえば、兼六園。
桜や紅葉などが見られるベストシーズンでは無かったけれど、緑の中を歩く心地よい時間に癒された。
本当は金沢21世紀美術館にも足を運びたかった……今回は休館日のため断念。
その代わり、ホテルのスタッフの方がオススメしてくれた、石浦神社へ。
小さい神社ではあったが、写真映えするポイントがたくさんあり、行って良かった!
ネットで調べていた金沢駅から小松空港までのバスの時間に間違いがあり、急遽電車で移動することになったが、飛行機の時間には間に合ったので、まあ良し。
未知数だった旅の結果
友人Aとは何度か旅したことがあり、旅の相性が良いことは分かっていた。しかし、友人Bと友人Cとは一緒に旅したことがなくどんな旅になるのか内心わくわくどきどきしていた。結果的に大きなトラブルも無く、楽しい旅の思い出として心に残っている。
金沢でもオネエ全開な友人Cと、そんな友人Cの挙動が面白くて仕方ない友人A、人の話を全く聞いておらず何度も同じことを聞いてくる友人B。
友人同士を合わせることが好きな私でも、まさか旅行へ行くことになるとは予想しておらず、なかなかに良い友と出会ったものだなあと、しみじみ思った。
酒の場の相性、友人達の相性、旅の相性、全てが重なって実現した旅。
「仲良くなってくれてありがとう。そして、これからもよろしく。」と、感謝を感じた、忘れられない旅。
All photos by Kaoru Umezu
Special thanks to my friends