銀山師たちの守り神、佐毘売山神社
photo by pixta
銀山で働く人々の守り神であった、佐毘売山神社は、室町時代より鎮座していましたが、その名前の古さから古代出雲や物部氏との関連も思い起こさせる歴史ロマン溢れる神社でもあります。正式な記録では石見銀山の発見は鎌倉時代ですが、伝説めいたエピソードで彩られており、本当のところはわかりません。
島根は古代日本史、神話の世界の舞台でもあり、古くから細々と銀の産出が疑われていたのでは?と想像は膨らむばかりです。
石見銀山入り口、大森エリアの歴史的街並を楽しもう
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石見銀山の発展で栄えた江戸時代の商人の家屋が未だ残る大盛りエリア。石見銀山の入り口付近には、歴史情緒溢れる街並が依然残っています。お洒落なカフェや雑貨屋さんなども立ち並び、銀山散策のあと、ほっと一息つくのもよいですね。
大久保間歩
「大久保間歩」は、初代奉行の大久保長安の名から名付けられた、石見銀山最大級の間歩です。2017年度より、現在の公開区域150m からさらに15mほど奥にある「福石場」と呼ばれる地下採掘場跡まで広げて公開されています。
五百羅漢
左右の石窟の中に250体ずつ安置されている五百羅漢像は、石見銀山の石工技術をよく表しており、石造物文化を代表する貴重な信仰遺跡です。
羅漢像はすべて色鮮やかに塗りが施されており、泣いているもの、笑っているもの、天空を仰いでいるものなど、様々な表情を浮かべています。
まとめ
戦国時代から江戸時代にかけて、世界の銀産出を支えたといっても過言ではない、石見銀山。日本では多くの銀が流通していたことから、その重要性に長らく気づかれていませんでしたが、世界的には非常に大きな意味を持っていたため、世界遺産登録へとなりました。
世界に向けて日本が誇れる文化遺産の1つなのだから、死ぬまで一度は見てきたい場所の1つですね。