もちろん、企業の話や業界の話もしましたが、正直インターネットで調べた以上のことは分からず、チグハグだったと思います。それでも、面接官の方はうまく僕の話を引き出してくれて、4回にわたる面接が終了しました。ちなみに3社中2社は1回目の面接で不合格でした。
「キミの計画力を評価しました」
結果は、なんと内々定。ボストンキャリアフォーラムに参加していた沢山の学生は、みな優秀そうに見えていたので、思わず「僕のどこを評価してくれたのですか?」と聞きました。
すると、「キミの計画力を評価しました」と。世界一周を実現させるまでの過程や、たくさんの人に協力を取り付けたことを買ってくれたそうです。
自分が考えもしないところを、採用担当は見ている
当時の僕は就職活動に対して「世界一周前に面接しても何も面白い話無いし、他の学生より抜きん出ることって出来そうにないよな」って悲観していました。でも、相手が自分の何を評価するかという視点はとても浅く、せめて就職を希望する会社のことを調べようとするのが精一杯。
しかし、採用担当は僕の背後にあることを見てくれていました。ちなみに、内定先は大阪ガスです。まさか超大企業である大阪ガスが「世界一周したいっす!」な男子を採用してくれるとは、ぶっちゃけ思ってませんでした。
でも、『大阪ガスがなぜボストンキャリアフォーラムに出展?大阪じゃないの?海外関係あるの?』という疑問がエントリーのきっかけなので、意外と相性は良かったのかもしれません。
旅人って、本人が気づいていない価値があるのかもしれない
そして、世界一周や長期のバックパッカーの経験者には、本人がまだ気づいていない価値や活躍があるのかもしれないと思いました。世界一周に行く前の僕ですら、これまでの人生では指摘されることのなかった新しい点を評価してもらったぐらいです。
他の旅人たちも、世の中で活かせる力がたくさんある。旅人が評価されて、ぴったりな仕事が見つかればすごくポジティブだし、旅が広まるキッカケになるかもしれない。そう感じてから4年経ち、ようやく旅人向けの就職支援サービス「旅人採用」を開始することができました。
旅人採用を使うメリットとデメリット
メリット
・旅行好き、海外経験を評価する企業を受けられるので、ミスマッチが少ない
・キャリアカウンセラーも旅行好きなので、強みや弱みの理解が深い
・バックパッカー、留学、ワーホリなどの経験を活かした就職活動ができる
デメリット
・紹介できる企業数に限りがある
・エントリーや登録、面談などにある程度の時間がかかる
・正社員の採用のみ
旅人採用に限らず、就職支援はサービスの特徴にマッチするかが大切です。思っていたのと違った!となると、お互いの時間がもったいないので、ぶっちゃけてメリットとデメリットをまとめました。
今回の記事は以上です。旅人採用に限らず、就職支援サービスを使うデメリットを考えていて気づいたのですが、利用者にお金がかかることはありません。そうなると、旅行や海外経験を大切にしていて、正社員として働くことを目指している場合は、時間を確保するのが第一歩ですね。