ライター
さとり 外に出るオタク

京都出身。ジョグジャというインドネシアの古都の観光局で働いていました。(青年海外協力隊として)京都と東南アジアが好きです。

2日目は、国立公園ムラピ山を眺める山麓・トゥリ村コース


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2日目のコースは、国立公園であるムラピ火山麓の村「トゥリ村」を歩きます。

ムラピ火山はインドネシアで最も活発な火山で、昔から「神が棲む山」と恐れられ、信仰の対象にもなっています。シルエットが富士山のように美しく、天気がいい日は麓のトゥリ村から頂上を望めます。

■詳細情報
・名称:ムラピ山(Gunung merapi)
・住所:Dusun 2, Suroteleng, Selo, Boyolali Regency, 中部ジャワ
・地図:

ひんやりとした椰子のフルーツ畑を歩く


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2日目のコースはこの写真のように緑が生い茂る、まさにジャングルのような場所。

道の両側には、この地域の特産フルーツ「サラック(スネークフルーツ)」の椰子畑が続き、風に揺られてサワサワと心地いい音が聞こえる中、歩きます。


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スネークフルーツは蛇のような鱗をまとった、水分の少ないパイナップルのようなもの。日本では滅多に見ませんが、インドネシアでは1kg100円ほどで売られている、とてもメジャーなフルーツです。

休憩所では伝統芸の披露や、伝統楽器「ガムラン」の体験も

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2日目の休憩所では、ローカルフルーツの提供に加え、地域住民が披露してくれる伝統パフォーマンスも楽しめます。

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パフォーマンスが終わった後は、ダンサーの子供達がインドネシアの伝統楽器「ガムラン」を教えてくれました。言葉は通じませんが「こうやって叩くんだよ」と、身振り手振りで教えてもらうと、案外それっぽく演奏できます。

村の主要産業・ヤギ乳しぼりの見学

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この日のコースには、トゥリ村の主要産業であるヤギ乳の飼育場見学・試飲も含まれていました。初めて飲むヤギ乳は、ちょっと獣くさいけど濃厚で美味しかったです!

あとで聞いたところ、このウォーキングコースはトゥリ村の産業である、ヤギ乳のプロモーションも兼ねているそう。ゴール会場では、粉末状にしてすぐ飲めるお土産タイプのヤギ乳も販売されていました。

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その後ものんびり歩き続け、1日目と同じく約4時間でゴール。
流石に2日間で10km歩くと疲れるのですが、それ以上に「あぁ、楽しかった!」という充足感で満たされていました。

2日間のウォーキングを通して感じた、地域の人たちのあたたかさ


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ジョグジャ国際ヘリテージウォークの参加を通して特に良かったのは、地域住民のやさしさにたっぷり触れられたこと。

特に、2日目のトゥリ村は観光地ではないので、住民の方も滅多に見ない外国人の訪問に対して興味津々。道ですれ違うたび嬉しそうに挨拶してくれたり、フルーツをくれたり、売店で買い物をすると記念写真を頼まれたり、本当に暖かい歓迎を受けました。


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「観光客」としてフラットに扱われる海外旅行に慣れていたので、こんなに住民から興味を持ってもらうこと自体がなんだか嬉しく、インドネシア人のあたたかさを直に感じる経験になりました。

ジョグジャ国際ヘリテージウォークへの参加方法


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最後に、今回紹介した「ジョグジャ国際ヘリテージウォーク」大会に参加する方法を簡単に紹介します。

ジョグジャ国際ヘリテージウォークは毎年11月に開催されており、2020年は11月14日・15日に開催が決定しています。開催2ヶ月前の9月ごろ公式サイト(英語サイト)で一般申し込みが開始。チケットは1日目30ドル・2日目25ドル(片日だけの参加も可能)です。

参加コースは5km/10km/20kmから選ぶことができるので、ゆったり歩きたい人には5kmか10km、できるだけ多くの景色を観たい!という方は20kmのコースがオススメです。

埼玉の日本スリーデーマーチを含む、世界各国で開催されている他のウォーキング大会情報については、IML(International Marching League)公式サイトで確認し、各大会の公式サイトで登録できます。

国際ウォーキング大会に参加して、その土地をじっくりする旅を


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実は私は、この「ジョグジャ国際ヘリテージウォーク」が行われた都市「ジョグジャ」に住んで半年ほど経っていたのですが、この大会に参加したことで新しい発見がどんどん出てきて、今までよりさらに自分の住む土地を好きなれました。

普通の観光ではいけないような場所を訪れ、他の参加者や地域の人と交流できる国際ウォーキング大会。有名観光スポットだけでなく、じっくりその土地を知り、愛着が湧く旅がお好きな方は、ぜひ参加してみてください。

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さとり 外に出るオタク

京都出身。ジョグジャというインドネシアの古都の観光局で働いていました。(青年海外協力隊として)京都と東南アジアが好きです。

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