ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

コロナ禍により、国内旅行も様変わりしています。そのひとつが高額鉄道ツアーの登場ではないでしょうか。今回は鉄道会社が次々に乗り出している高額鉄道ツアーについて解説します。

2万円以上のツアーも!高額鉄道ツアーとは


従来、鉄道会社では無料で自社の車庫などの鉄道設備を公開していました。しかしコロナ禍により多くの人々を集めることが難しくなっただけでなく、車庫内の仕事が滞るといったデメリットも発生していました。

そこで、コロナ禍により数千円から数万円の鉄道ツアー(撮影や見学ができるツアー)を各鉄道会社で行うようになっています。

たとえばJR東日本では、2021年11月6日と11月27日に同年3月まで特急「踊り子」に使われた185系の乗車・撮影ツアーが開催されました。

このイベントでは写真撮影だけでなく、普段は乗車できない大宮~東大宮操車場間の乗車体験や東大宮操車場構内での入替乗車体験、また乗務員訓練用の車両も見学できるなど、鉄道ファンにとってはたまらない内容でした。

このツアー、何と発売開始から2分30秒で売り切れに。募集人数は各回先着50名であることを考えても、大人気のツアーだったことがわかります。

さて気になる販売金額は2万5000円(税込み)!対象年齢は中学生以上という本格的な鉄道ツアーでした。

販売金額は、同じような撮影会でも数千円~数万円と幅があり、まだ相場価格が固定化されていない印象を受けます。いずれにせよ、従来の鉄道系イベントよりも高額だという事実に間違いはありません。

高額鉄道ツアーに参加した感想

筆者は取材という形で高額鉄道ツアーに参加しました。取材の関係上、ここでは具体的なツアーの内容はお伝えできませんが、それぞれのツアーに共通するメリットを紹介します。

参加者は思っていたよりも「少ない」

1つ目は参加者が少ないということです。コロナ禍ということもあり、人数はかなり絞っています。

人数が少ないため、人との間隔を空けて写真撮影に集中できます。もちろん、ニュースで報道されるような駅での大混乱とは無縁です。撮影会ですと、参加者は写真撮影に集中しているため、想像以上に静かでした。

鉄道会社の社員との距離が近い

2つ目は鉄道会社の社員からいろいろな話が聞けるという点です。取材ということを抜きに考えても、参加者と社員との距離は近いと思います。

普段、鉄道のことで疑問に思っていることを社員に尋ねてみましょう。きっと丁寧に答えてくれるでしょうし、もしかすると、とっておきの情報が得られるかもしれません。

配布物やグッズ販売が充実

3つ目はイベントでの配布物やグッズ販売が想像以上に充実していることです。

筆者が参加したイベントでは、引退車両以外のグッズはもちろん、バッグなどといった実用的なものまで販売されていました。しかも参加者数が限られているため、列に並ばずにゆっくりとショッピングが可能。参加費を考えても、かなりお得だと思います。

またお昼にまたがるイベントでは人気の駅弁も登場。いろいろな観点から「濃い」鉄道旅行を楽しめるように工夫されています。

結論から書くと、参加費相応、いやそれ以上の満足感が得られるツアー、旅行だと思いました。鉄道が好きな方は一度、高額鉄道ツアーをチェックして損はありません!

予約受付は即完売!最新情報のチェックを

注意点としてはやはり、あっという間に予約受付が終わってしまうことです。どの鉄道会社に聞いても、当日で予約枠が埋まってしまうとのこと。参加したい方は、普段からニュースなどをチェックし、予約受付日になったらスマホを片手にすぐに予約できるようにしましょう。

子ども向けツアーも開催!鉄道好きには「濃い」ツアー

多くの高額鉄道ツアーの内容は大変「濃い」です。そのため、あまり鉄道に興味がない方にはしんどいかもしれません。

なお、鉄道会社によっては子ども向けのツアーも用意しているため、鉄道好きの子どもはOKです。またツアーで渡される配布資料は丁寧にわかりやすく書かれているため、鉄道や車両の知識がそれほどなくても構いません。

鉄道ツアーで新しい旅を

今回は鉄道会社が行っている高額鉄道ツアーを紹介しました。鉄道以外でも、オンライン、オフラインを問わず、いろいろな輸送会社がマニアックなツアーを企画しています。

これらのツアーをうまく利用しながら、従来では考えられなかった旅行を楽しまれてはいかがでしょうか。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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