平島
島の概要・特徴
平島(たいらじま)もトカラ列島の中央部に位置し、島の周囲は約7kmと小さい島。名前と違って平坦ではなく坂道が多いのが特徴です。平家落人の伝説が古くから残り、平家ゆかりの史跡が残されています。なお、平島で唯一十島村の全景を見られる大浦展望台があります。
また、昔ながらの伝統的な文化を大切にしており、未だなお古くからの行事やお祭りを昔のまま行っていることから、「平家ゆかりの島の伝統文化」として島の宝100景に選ばれている伝統の島なのです。
平島への一般的なアクセス方法は鹿児島空港から船で約9時間15分です。
代表的なグルメ・特産品
平島の有名な特産品は「さかな醤油」。トカラ列島の近海で獲れた新鮮な魚を漬け込み作られた旨味たっぷりのお醤油です。
お刺身に使っても良いし、料理の隠し味にするのも良し。何でも美味しくなると大評判です。
おすすめの観光スポット:東之浜海岸・東之浜港
東之浜海岸は平島一人気の海水浴場。夏になると平島小学校の生徒たちの水泳学習の場にもなります。シャワーやトイレも付いているので便利です。海が碧くてとても綺麗ですよね。ビーチの隣には東之浜港があります。
海岸沿いを15分ほど歩いていくと平家の穴という洞窟があり、ここも観光スポットです。この洞窟は平島にたどり着いた平家落人たちが、追手を監視するために使っていたと言われています。干潮時には中に入ることができますよ。
・名称:東之浜海岸・東之浜港
・住所:鹿児島県鹿児島郡十島村平島
・アクセス:平島集落から車で約15~20分
・電話番号:09912-2-2353(平島出張所)
・料金:無料
・公式サイトURL:http://www.tokara.jp/profile/taira.html#spot
奄美大島
島の概要・特徴
鹿児島県の離島の中では屋久島に並んで知名度の高い奄美大島。奄美群島の中心の島で、実質日本の離島の中では佐渡島に次いで2番目の面積を誇る島です。
マングローブやガジュマルといった亜熱帯植物や国指定の特別天然記念物アマミノクロウサギの他、国の天然記念物が多々いることから「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる自然豊かな島です。ダイビングやホエールウォッチングも盛んに行われています。
奄美大島への一般的なアクセス方法は羽田空港から飛行機で約1時間~2時間25分、伊丹空港から約1時間25分~1時間50分、鹿児島空港から約1時間など全国の一部空港から直行便があります。
代表的なグルメ
奄美大島に訪れたのならば、絶対に食べてほしい代表的な郷土料理が「鶏飯(けいはん)」。これを食べなかったら、奄美大島に来たとは語れません。
鶏飯はご飯の上に鶏肉、錦糸卵、しいたけ、パパイヤの漬物や薬味などの具をのせ、その上から出汁(スープ)をかけて食べます。お店によってスープの味や具が異なるので、自分好みのお店を見つけてくださいね!
おすすめの観光スポット:土盛海岸
photo by pixta
土盛(ともり)海岸は奄美大島一有名なビーチといっても過言ではなく、その名を有名にしたのがこの海の美しさ。別名「ブルーエンジェル」と呼ばれているこの海は、日の光によってエメラルドグリーンやコバルトブルーにも見えます。
奄美大島の中でも透明度の高さは抜群!空港から近いので訪れたらそのまま向かう人が多いビーチです。
・名称:土盛海岸
・住所:鹿児島県奄美市笠利町土盛
・アクセス:奄美空港から車で約5分またはバス停「土盛集落前」から徒歩5分
・電話番号:0997-52-1111(奄美市紬観光課)
・料金:無料
・公式サイトURL:https://www.city.amami.lg.jp/kikaku/mobile/kanko/spot/tomori.html
加計呂麻島
島の概要・特徴
奄美大島から船で約15~20分で到着する加計呂麻島(かけろまじま)。奄美大島の南岸に向かい合うこの島は、美しい海に囲まれた小さな島です。
南北に細長く、海岸線は複雑に入り組んでいるリアス式海岸。緑豊かな森と海岸線美、グラデーション、美しい海という織りなす風景はまさに絶景。そんな楽園のような島なのです。
加計呂麻島への一般的なアクセス方法は奄美大島・古仁屋港から船で約15~20分です。
代表的なグルメ・特産品など
加計呂麻島の有名な特産品のひとつ西田製糖工場の黒糖。黒糖というと沖縄を思い浮かべる人が多いかと思いますが、加計呂麻島でも生産しています。
島の豊かな自然の中で育ったサトウキビを、昔ながらの製法で作る品質の良い黒糖はお土産には最適ですよ。また、いっちゃむん市場(瀬戸内町瀬相742-39)ではこの黒糖ソースをトッピングしたソフトクリームが食べられます。
またサトウキビから作られるきび酢もおすすめです。
おすすめの観光スポット:須子茂地区
photo by pixta
加計呂麻島の観光では須子茂周辺の散策がイチオシ。まず道路沿いに見える須子茂の遠景はとても美しく、まるで一つの絵画のように映るでしょう。集落の目の前のビーチは白い砂浜と綺麗な海が広がり、波も穏やかなので海水浴にも適しています。
また、須子茂集落を歩けば島時間が流れる癒しの風景が。そんな集落の中にある廃校となった須子茂小学校は郷愁にかられるものを覚えるでしょう。
・名称:須子茂地区
・住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町須子茂
・アクセス:生間港から約60分または瀬相港から約30分
・電話番号:0997-72-1199(奄美せとうち観光協会)
・公式サイトURL:http://www.kakeroma-welcome.com/viewpoint/sukomo.html
請島
島の概要・特徴
請島(うけじま)は加計呂麻島の南に位置する奄美群島に属する島。請阿と池地という2つの集落がある小さな島で、秘境の島とも呼ばれています。
大きな観光名所はないですが、手つかずの自然と青い海が美しく、のんびりゆったりするには最高でしょう。あまり観光客がいる所に行きたくない人にはぴったりではないでしょうか。
また、請島にはハブがおり、ハブが出てきたときに退治するハブ棒があちこちにあるので見つけてみましょう。請島への一般的なアクセス方法は奄美大島の古仁屋港から船で約45分~1時間5分です。
代表的なグルメ・特産品
請島ではソテツが大変盛んです。皆さんソテツとは何かご存知でしょうか。名前だけだと分からないかもしれませんが、ソテツとは九州や沖縄に多く植えられている植物で、きっと見れば分かると思います。南国ムードをかきあげてくれる存在です。
実はこのソテツの実や幹の芯の部分は食べることができます(毒抜き要)。民宿の食事にソテツの実から作った味噌汁など出ることもあるのでぜひ味わってみてください。
おすすめの観光スポット:クンマ海岸
こんなにも美しいビーチがあるなんて!と思わずにはいられない、海や赤いハイビスカス、緑の組み合わせが本当に素晴らしい景観ですよね。
海の色もエメラルドグリーンからどんどんコバルトブルーになるグラデーションも最高です。このビーチは人が少ないので、タイミングによっては貸切状態になるかもしれませんよ!
・名称:クンマ海岸
・住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町
・アクセス:池地港より車で5分池池中学校から徒歩約5分(池池集落から徒歩圏内)
・電話番号:0997-72-1199(奄美せとうち観光協会)
・料金:無料
・公式サイトURL:http://www.setouchi-welcome.com/viewpoint/
与路島
奄美群島の有人島で一番面積が小さい島がこの与路島(よろしま/よろじま)です。加計呂麻島の南、請島の西側に位置します。請島と同じく、この島まで来る観光客はかなり少ないと思います。
しかし集落にある石垣は「涼を呼ぶサンゴの石垣」として島の宝100景にも選ばれており、与路島ならではの風景として見ごたえがあります。また島を囲む海の透明度もかなりのものです。
与路島への一般的なアクセス方法は奄美大島・古仁屋港から船で約1時間30分です。
代表的なグルメ・特産品
与路島の特産品は請島と同じくソテツ、そして畜産(食用の和牛)が盛んです。民宿の食事では海で獲れた新鮮な魚介類が食べられます。
おすすめの観光スポット:ハンミャ島
photo by pixta
与路島と請島の間にある無人島・ハンミャ島。島の大半が美しい白い砂浜で、一部砂丘のように急斜面なのでここを滑る人もいるそうです。
なんと人気テレビ番組「黄金伝説」のロケ地としても登場したことがあります。島へは定期船などはないので、貸切船や海上タクシー、オプショナルツアーなどを申し込みましょう。
・名称:ハンミャ島
・住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町与路
・アクセス:与路港から貸切船で約5分
・料金:会社による
・公式サイトURL:http://www.setouchi-welcome.com/viewpoint/
喜界島
島の概要・特徴
喜界島は奄美大島の東に位置する奄美群島の島で、島全体が隆起サンゴ礁になっています。平坦な土地なので自転車での移動もしやすい島でもあります。一部が奄美群島国立公園に指定されており、海も綺麗なので自然を大満喫できますよ!
島にはサトウキビ畑が多くあり、美味しい奄美黒糖焼酎が作られることでも有名です。人情味あふれる島民性であり、観光客の多くは人の優しさに癒されるという声を多く聞きます。
喜界島への一般的なアクセス方法は鹿児島空港から飛行機で喜界島空港まで約1時間15分、奄美空港から約20分です。
代表的なグルメ・特産品など
喜界島の郷土料理は多々ありますが、中でも有名なのが「ヤギ料理」。島ではヤギが飼育されており、臭みが少なく食べやすいと評判です。食べ方としてはお刺身、ヤギ汁、からじゅうり(炒め物)などがあります。
また沖縄にも近いことから油そうめんなど、沖縄料理に似たような料理も多くありますよ。
おすすめの観光スポット:百之台国立公園
百之台国立公園は奄美群島国立公園の一部であり、平坦な土地が多い喜界島で一番の高台になる場所です。百之台の眼下にはサトウキビ畑が広がり、青い海と水平線の絶景が広がります。
ここからの風景は奄美十景にも選ばれており、喜界島の定番観光スポットのひとつです。
・名称:百之台国立公園
・住所:鹿児島県大島郡喜界町大字嘉鈍
・アクセス:喜界空港から車30分、自転車で約120分
・電話番号:0997-65-1202(喜界島観光物産協会)
・料金:見学無料
・公式サイトURL:http://kikaijimanavi.com/kankou/sperb/hyakunodai.php
徳之島
島の概要・特徴
奄美群島の中でほぼ中央の位置にある徳之島は「生物の宝庫の島」の一つとも呼ばれ、奄美群島の中で一番サトウキビを生産している農業の盛んな島です。本土より沖縄の文化に影響を受けており、闘牛も盛んな島でもあります。
そしてもう一つ有名なのが長寿の島ということ。徳之島からはギネスブックにも登録された長寿世界一者が2人も出ています!徳之島に行けば長寿の秘訣が分かるかもしれませんね。
徳之島への一般的なアクセス方法は鹿児島空港から飛行機で約70分、または奄美空港から約35分です。
代表的なグルメ・特産品など
有名な徳之島の郷土料理(島料理)のひとつ「アンバカスの油炒め」。アバンカスとは塩漬けした豚肉を油で揚げたもの。それを一度茹でて、パパイヤや野菜と一緒に炒めたものです。
そのほか豚の角煮、油そうめん、つわの佃煮などがあります。また島内には蔵元が6つある奄美黒糖焼酎も必ず味わいたいものです。
おすすめの観光スポット:犬の門蓋
photo by pixta
島の西部、東シナ海に面した海岸にある犬の門蓋(いんのじょうふた)。人や家畜を襲う犬をこの崖から投げたという逸話からこの名前が付けられました。
メガネ岩と呼ばれる奇岩からは海と空が見え、徳之島の絶好の撮影スポットのひとつ。辺りは東シナ海の荒波により浸食された海岸線の造形美が続き、自然の力強さを感じるでしょう。
・名称:犬の門蓋
・住所:鹿児島県大島郡天城町兼久
・アクセス:徳之島空港から約10分
・電話番号:0997-85-5382(天城町商工水産観光課)
・料金:見学無料
・公式サイトURL:https://www.yui-amagi.com/modules/pico/index.php?content_id=96
沖永良部島
島の概要・特徴
沖永良部島(おきのえらぶじま)は奄美群島の南西部、九州本土よりも沖縄本土に近い島。平均気温22度という暖かい気候と、透明度の高い美しい海があることからシュノーケリングやダイビングスポットとして人気があります。
また島内には大小多くの洞窟や鍾乳洞があり、近年はケイビングツアー(洞窟探検)が注目されています。他ではできないような体験ができますよ!
沖永良部島への一般的なアクセス方法は鹿児島空港から飛行機で約1時間10分、または奄美空港から約35分です。
代表的なグルメ・特産品
沖永良部島の名産がきくらげってご存知でしょうか。実は日本一の生産高を誇り、島内のスーパーでも簡単に手に入ります。しかも乾燥ではなくて生でも販売していることもある新鮮さ。
カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンがたっぷりの栄養価の高い食品としてお土産にも大好評なので、探してみてくださいね。珍しい食べ方として、このきくらげの天ぷらのメニューがある飲食店もあるのでおすすめです。
おすすめの観光スポット:銀水洞
「本当に探検をしたい人は沖永良部島に集まれ!」と言いたいほど、沖永良部島のケイビングツアーは冒険心あふれるツアーなんです。水の中をもぐったり、狭い鍾乳洞の中を進んだり。こんな経験をできる場所は国内で少ないでしょう。
中でも人気が高い銀水洞のリムプールの絶景さには圧倒されることでしょう。地下の洞窟にこんなにも素晴らしい場所があるなんて驚きますよね。この神秘的な光景を一度でも見たいと思う人は多いはずです。
・名称:銀水洞
・住所: 鹿児島県大島郡知名町知名658-3 奄美航空ツーリスト内(沖永良部島ケイビング協会事務局)
・アクセス:沖永良部空港から車で約35分(沖永良部島ケイビング協会事務局)
・コース出発時間:基本 午前コース09:00~、
午後コース 13:00~ ※他の時間も対応可能 ※事前予約要
・対象者:10歳以上の健康な方(18歳未満は保護者同伴)、沖永良部のケイビングが2回目以降の方のみ
・電話番号:0997-93-1700
・料金:一人50,000円
・公式サイトURL:http://okierabucave.com/tour/ginsuido/
与論島
島の概要・特徴
奄美群島および鹿児島県最南端の島がこの与論島。沖縄本土にほど近いこの島の周辺はサンゴ礁で囲まれ、一年中熱帯の花々が咲き乱れる美しい島です。
とにかく海が美しく、その海の青さは「ヨロンブルー」と称され、観光客に称されています。またギリシャのミコノス島と姉妹都市であり、島内にはギリシャ風の建物がいくつかあるので探してみてください。
与論島への一般的なアクセス方法は鹿児島空港から飛行機で与論空港まで約1時間10分、または沖縄(那覇)空港から約40分です。
代表的なグルメ・特産品
与論島を訪れたのならば与論島名物「もずくそば」がおすすめ。もずくを練り込んで作ったおそばですが、これが美味しいんです。飲食店で食べられるほか、お土産用としても販売しています。
そのほか、黒糖や黒糖焼酎、ドラゴンフルーツ・マンゴー・島バナナ南国フルーツが人気です。「森のアイスクリーム」と呼ばれる幻のフルーツアテモヤも与論島の特産品です!
おすすめの観光スポット:百合ヶ浜
photo by pixta
大潮の干潮時に姿を現す幻の浜と言われる由利ヶ浜。大金久海岸の沖合に登場するこの砂浜ですが、奄美十景の1つです。その姿はまるで地上の楽園のよう。本当にため息が出るような美しい光景ですよね。
百合ヶ浜の砂浜では星砂も拾うことができ、自分の年齢の数だけ拾えば幸せになれるという言い伝えがあるのでトライしてみては?ただ砂浜の出現時期は春~初秋にかけてということと、波や風の状況によっては出現しないこともあるので要注意!
・名称:百合ヶ浜
・住所:鹿児島県大島郡与論町大金久海岸沖合
・アクセス:与論空港から車で約20分
・出現時期:春~初秋の大潮の干潮時
・電話番号:0997-97-5151(ヨロン島観光協会)
・料金:散策自由、グラスボートは有料
・公式サイトURL:http://www.yorontou.info/Profile/WebEki/
桂島
島の概要・特徴
鹿児島県北部にある、出水市に属する桂島。人口10名余り、定期航路はないという、非常に小さな島です。防波堤で小島、前島と繋がっており、平坦地もほとんどなく、今なお豊かな自然が残っています。先に述べたように定期航路はないので、訪れる際にはチャーター船を利用してください。
諏訪之瀬島
島の概要・特徴
諏訪之瀬島は、鹿児島県の十島村で二番目に大きい島で、中心にある御岳(799m)は今も活発に噴煙をあげています。この御岳は過去に幾度となく大噴火を繰り返してきたため、諏訪之瀬島は一度は無人島となりましたが、明治期に入ってまた開拓が始まり、現在人口は71人ほどとなっています。
行きたい離島がありすぎてしょうがない!
鹿児島にこんなにも素晴らしい離島の数々があるなんて、知らなかった人も多いはず。沖縄県にも負けない南国ビーチや秘境中の秘境と呼ばれる島まで盛りだくさん。
ぜひ今回の23島をコンプリートしてみてください!