工場夜景と聞くと、なんとなく男性的・マニア向けの印象を受けますが、最近ではさまざまなSNSで工場夜景を見るようになりました。
夜に光り輝くその姿は、まるでSF映画に出てくるセットのようです。その夜景を写真に収めようと、最近はたくさんの観光客がカメラを片手に訪れています。
京浜工業地帯の川崎は、光りが水面にも反射してとても幻想的。今回は工場夜景を回るクルーズツアーに参加してきました。
今回乗船したのは「工場夜景⁺PLUS」クルーズ
それぞれの注目スポットが離れているため、公共交通機関で行くのは少し大変。ましてや夜なので便も少なく、撮影が困難になります。そんな人には、とっておきの工場夜景スポットをダイジェストで楽しめるクルーズツアーがおすすめ。
私が今回参加したのは、株式会社レクシステムが開催する「3800円で工場夜景クルーズが楽しめる!!揺れの少ない大型高速観光船で行く!桜木町駅前又は日本大通り駅前出発!!工場夜景⁺PLUS」です。90分コースでみなとみらいや工場夜景を見て回れます。
乗船場で直接申し込みも可能ですが、シーズンによっては満席近くなることもあるため、オンラインでの事前予約をした方がよさそうです。また揺れの少ない大型高速船なので、船酔いが心配な方も大丈夫。
みなとみらいを通過し、東燃ゼネラル石油川崎工場へ
人気なのは、2階オープンデッキの前方の席。窓や屋根に遮られることなく、夜景を360度楽しめます。風が強いので、秋冬に参加される方は防寒対策を忘れずに。
大桟橋のターミナルも幻想的に輝いています。
横浜ベイブリッジの下を通り、大黒埠頭の横を過ぎたら東燃ゼネラル石油川崎工場が見えてきます。ゴオゴオと燃えるこちらはフレアスタックと言われ、ガスを焼却処理しているとのこと。
基本的に船は停泊することができないのですが、こういった撮影スポットでは数分間船のスピードを遅くしてくれるので、ゆっくりと撮影が可能です。
川崎のモン・サン・ミッシェル「東亜石油水江工場」ハイライト構造物
クルーズの間は経験豊富なガイドさんが逐一説明してくれるので、おすすめポイントに着くとその度にお知らせしてくれます。船を走らせて15〜20分ほどで、ついに工場夜景の光景が見えてきました。
東亜石油の姿を陸から見ようとすると、斜めからになったり望遠レンズがないと小さく見えたりしますが、クルーズツアーでは船で目の前を通ることができます。ゴツゴツとした工場に光が灯り、幻想的な雰囲気を作り出しています。
東亜石油の夜景は、「川崎のモン・サン・ミッシェル」と呼ばれて有名になりました。フランスで実物を見たことがある方は、ぜひご自身の目でその姿を比べてみてください。
川崎工場夜景で見かける「K」の意味
川崎の工場夜景クルーズで見かける、この「K」の文字。みなとみらいから日中でも見ることができるのですが、こちらが何を意味するかご存知ですか?
クルーズのガイドさんによると、こちらは船に対する合図。「K」は「川崎航路を通ること」を意味します。ほかにもTやI、Oなどのアルファベットが見られることもあるそうです。こんな豆知識も聞けるのは、ガイド付きのツアーならではですね。
船は完全には停まらずゆっくりと進み続けるので、シャッターチャンスを逃さないようにしてくださいね!カメラで撮影する方は手ぶれに気をつけて撮影しましょう。