竜王伝説の眠る圧倒的な透明度「箕淵」
Photo by Manyumi
三樽権現の滝よりさらに東、大豊町を流れる吉野川の支流・奥太田川沿いの渓谷に人知れずたたずむのが「箕淵(みぶち)」。もともとは地元の方しか知らないような隠れスポットでしたが、近年SNSを通じてじわじわと注目されつつある場所です。
箕淵にも大蛇伝説が残されており、地域の方々にとっては雨乞いの神様・蛇神様(水神様)を祀る神聖な場所として今でも篤く敬われています。
実際目の当たりにすると、思わず震えが来るほどの透明度と神々しさ。
とても小さな渓谷ですが、途中から道なき道の険しい崖っぷちを進むことになるので、訪れるときはお気をつけくださいね。また祠の先は御神域ですので決して粗相のないようにしましょう。
・名称:箕淵
・住所:高知県長岡郡大豊町梶ケ内
・地図:
・アクセス:高知市内から高知自動車道・大豊IC経由で、車で約50分。鉄道の場合、JR土讃線・大田口駅より徒歩約30分。
四国版「モネの池」ともいわれる「白龍湖」
Photo by Manyumi
こちらも近年SNSで話題となって以来、じわじわ注目されはじめた絶景名水スポット「白龍湖」。
高知県西部の津野町を流れる四万十川の支流・北川沿いに位置し、地元企業の野波建設の敷地内に存在します。
白龍湖は、実は湧き水の出る川岸の一部をせき止めて生まれた人造湖。四万十川を源流に持つ清流の水と石灰成分を含んだ湖底の白砂利のおかげで、年間を通して澄み渡った蒼い姿が見られるのだそう。
Photo by Manyumi
湖の大きさは幅約30m、深さ約3m程度。そのあまりの透明度に、湖に放たれた鯉が宙に浮いて見えてきませんか?
それはさながら、岐阜県・根道神社の「モネの池」のよう。
なお、白龍湖は野波建設の私有地にありますが、無料開放されていて、いつでも入場できます。ベルトコンベアーの廃材で作ったピンクの鉄橋もまた写真の“映え”に一役買ってくれていますよ。
・名称:白龍湖
・住所:高知県高岡郡津野町芳生野甲
・地図:
・アクセス:高知市内から車で約1時間15分。鉄道・バスの場合、JR土讃線・須崎駅より梼原(ゆすはら)~須崎線バス「ゆすはら」方面に乗車、バス停「新田」下車で所要時間約53分。さらに津野町コミュニティバス「つのバス」西区方面(大古味・芳生野線、日曽の川線、枝ヶ谷線)に乗り換え、バス停「畔屋」下車で所要時間約7分。最後にバス停から徒歩約20分。
まるで地中海のランペドゥーザ島!「柏島」
Photo by Manyumi
高知県西南端に位置する大月町・柏島。周囲4kmの小さな島です。
黒潮と豊後水道がぶつかる海域に面し、豊富なエサと温暖な気候で、日本の魚種のおよそ3分の1が生息するともいわれています。海洋生物の宝庫として、実は世界でも有数のダイビング・シュノーケリングスポット、海水浴場でもあります。
Photo by Manyumi
そんな柏島の海はきわめて透明度が高いエメラルドグリーン。
条件次第では船が宙に浮かんで見えることから、「地中海に浮かぶイタリア・ランペドゥーザ島のよう」と形容され、脚光を浴びました。
今では国内外から多くの観光客が訪れているのだとか。ぜひ、日本版ランペドゥーザ島で海外気分を味わってみてはいかがでしょうか。
・名称:柏島
・住所:高知県幡多郡大月町柏島
・地図:
・アクセス:高知市内から車で約3時間。鉄道・バスの場合、土佐くろしお鉄道・宿毛駅から中村・清水・足摺・宿毛線「足摺岬」方面バスに乗車、「ふれあいパーク大月」乗り換え、「柏島」バス停下車、所要時間約1~2時間。
・大月町公式サイト:https://www.town.otsuki.kochi.jp/kanko/info/kashiwajima.php
水の都・高知県でリフレッシュしてみませんか?
いかがでしたか?高知県の新たなポテンシャルに気付かされたのではないでしょうか。
今回取り上げたのは、絶景名水スポットのほんの一部。滝や川、渓谷に湖など、高知県の絶景名水スポットは数え上げるときりがありません。
美しい水、おいしい空気、その爽やかな清涼感にふれて、リフレッシュしませんか?